変形性股関節症の原因は年齢だけじゃない|症状・痛みの特徴を分かりやすく解説

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや動きの制限が出る病気です。

 

「年齢や体重が原因」と思われがちですが、実はそれだけでなく、過去のケガや姿勢のクセ、繰り返し動作など、さまざまな要因が複雑に絡んで発症・進行します。

 

初期には歩き始めや階段の昇り降りで痛みを感じ、進行すると夜間痛や股関節の動きに制限が出て日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

 

本記事では、変形性股関節症の症状と原因、進行を防ぐための日常生活のポイントや、手術が必要になるケース、正しい対処法まで、幅広く分かりやすく解説しています。

 

「股関節が痛いけど原因が分からない」「少しでも進行を遅らせたい」「手術が必要か不安」など、あなたの疑問や不安を解消するためのヒントが見つかります。

 

ぜひ最後までお読みください

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

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目次

変形性股関節症の原因

変形性股関節症の原因

変形性股関節症は「年齢や体重が原因」と言われがちですが、実はそれだけが原因ではありません。

 

股関節の軟骨がすり減り、痛みや動きの制限が出るこの病気には、日常生活のちょっとしたクセや過去のケガ、姿勢の歪みなどが大きく影響していることも多いのです。

 

ここでは、変形性股関節症の主な原因を詳しく解説します。

 

 年齢や体重だけが原因じゃない

「年齢を重ねたから仕方ない」「体重が増えたから膝や股関節に負担がかかる」と思っていませんか?

 

確かに、加齢や体重増加は股関節に負担をかける要因のひとつです。

 

しかし、実際には加齢や体重だけではなく、過去のケガ、歩き方や姿勢のクセ、筋力のバランスなどが複雑に絡み合って症状が進行していくのが特徴です。

 

 繰り返し動作や姿勢のクセが影響する理由

股関節は立ったり歩いたり、階段の昇り降りをしたりと、日常生活でたくさん使われる部位です。

 

そのため、同じ動作の繰り返しや、クセのある座り方、歩き方が続くと、一部の関節や筋肉に負担がかかり、股関節の軟骨がすり減りやすくなります。

 

例えば、

 

  • 工場でのペダル操作や立ち仕事
  • 長時間の横すわり(保育士さんなどに多い)
  • 猫背や片足重心などの姿勢のクセ

 

こうした動作が積み重なることで、股関節に余分な負担がかかり、変形性股関節症の原因となることがあります。

 

 臼蓋形成不全やスポーツ歴が関係するケース

生まれつき股関節の受け皿(臼蓋)が浅い「臼蓋形成不全」の方は、若い頃は痛みがなくても年齢とともに変形性股関節症を発症しやすくなります。

 

また、過去に行っていたスポーツ歴も要因になることがあります。

 

例えば、剣道・柔道・テニス・陸上など、股関節に負担がかかる動作(踏み込み・ジャンプ・ねじり動作)が多い競技は、長期間続けることで関節への負担が蓄積

し、将来的に変形性股関節症につながるリスクがあります。

 

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変形性股関節症の症状

変形性股関節症の症状

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや可動域制限が現れる病気です。初期の段階では歩行時の違和感程度だった痛みも、進行すると日常生活に支障をきたすほど強くなる場合があります。

 

ここでは、初期から進行期までの代表的な症状と、特に気をつけたい夜間痛や股関節の動きに制限が出る理由について詳しく解説します。

 

歩行時や階段で痛むのはなぜ?

初期の変形性股関節症では、歩行時や階段の昇り降りで痛みを感じることが多いです。

 

これは、軟骨がすり減ることで関節のクッション性が低下し、歩くたびに骨同士がこすれあい炎症を起こすためです。

 

また、階段の昇り降りなど股関節の角度が大きくなる動きでは、さらに負担がかかりやすく痛みが出やすくなります。

 

「最初は歩き始めだけ痛む」「階段を下りるときにズキッと痛む」といった症状を感じたら、股関節の変形が始まっている可能性があります。

 

太もも・お尻・膝に出る痛みの特徴

股関節の痛みは、関節そのものだけでなく、周辺にも広がることがあります。

 

特に多いのが、

 

  • 太ももの前側、内側、外側に出る痛み
  • お尻の奥の方に感じる痛み
  • 膝(特に膝の外側やお皿の上)が痛む

 

といった症状です。

 

これは、股関節の可動域が狭くなることで周辺の筋肉に負担がかかり、股関節以外の部位にも痛みが出やすくなるためです。

 

「膝が痛いから膝の病気かと思ったら実は股関節が原因だった」というケースも少なくありません。

 

 夜間痛や可動域制限に要注意

変形性股関節症が進行すると、夜間痛や股関節の動きが制限される症状が現れることがあります。

 

夜間痛は、寝ている間に痛みが強くなることで睡眠を妨げ、生活の質を低下させる大きな要因です。

 

これは、寝ている間に関節内の炎症が広がったり、股関節周辺の筋肉がこわばったりすることが関係しています。

 

また、可動域制限(股関節が曲げ伸ばししにくい状態)は、軟骨のすり減りによって骨同士の動きがスムーズにいかなくなることで起こります。

 

「靴下が履けない」「しゃがめない」「足の爪が切れない」といった動作がつらくなったら、変形性股関節症の進行サインです。

 

 変形性股関節症|腰痛・背骨の影響

 変形性股関節症 腰痛

変形性股関節症の原因が、実は腰痛や背骨のゆがみによって引き起こされる場合があります。

 

ここでは、腰骨の変形や背骨のゆがみが股関節痛を引き起こす理由を詳しく解説します。

 腰骨の変形で股関節に痛みが出る理由

デスクワークや長時間の座り姿勢、加齢による姿勢の変化などで「腰骨(腰椎)」に負担がかかると、骨盤の動きが悪くなりやすくなります。

 

腰骨の動きが制限されると、股関節の動きまでスムーズにいかなくなり、その結果として股関節周辺の筋肉や靭帯に負担がかかります。

 

特に、腰骨の変形があると、腰と股関節が連動して痛みを起こすケースがあります。

 

股関節の痛みがなかなか改善しない場合は、腰骨の状態も合わせて確認してみましょう。

 

 背骨のゆがみとの関係

背骨が左右にゆがむ「側わん」の傾向があると、骨盤のバランスが崩れやすくなります。

 

このバランスの崩れが原因で、股関節に片側だけ負担がかかり、痛みや違和感が出ることがあります。

 

特に側わん傾向のある方は、

 

  • 左右の肩の高さが違う
  • 左の鎖骨が出っぱっている
  • 左の首や肩が凝りやすい

 

といった特徴があります。

 

こうした体のゆがみは股関節の動きにも大きく影響するため、放置すると股関節痛を引き起こす原因になります。

 

変形性股関節症の進行を防ぐためにできること

変形性股関節症の進行を防ぐ

「変形性股関節症が進行して手術になるのは避けたい」「少しでも痛みを軽くしたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。実際、変形性股関節症は軟骨がすり減っていく病気ですが、日常生活のちょっとした工夫で進行を抑えることができます。

 

ここでは、進行を防ぐために今日からできる3つのポイントを詳しく解説します。

靴や座り方の見直しで痛みを軽減

実は「靴」と「座り方」も股関節痛を予防する重要なポイントです。

 

まず、靴選びではクッション性があり、かかと部分がしっかりしているものを選びましょう。

 

靴底がすり減っている靴や、ヒールの高い靴は避け、歩行時の衝撃を吸収できる靴がおすすめです。

 

また、座り方も大切です。

 

イスに浅く腰かけて背中を丸める「仙骨座り」はNGです。

 

骨盤を立てて坐骨で座るイメージを持ち、足裏をしっかり床につけて、膝が90度になるようにすると正しく座ることができます。

 

正しく座ることが、結果、股関節への負担を軽減することができます。

 

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坐骨で座る

 

 運動とストレッチはやりすぎ注意

「変形性股関節症には運動やストレッチが大事」とよく言われますが、実はやりすぎは逆効果になる場合があります。

 

軟骨がすり減って可動域が狭くなっている状態で、無理にストレッチをすると、筋肉や関節を傷めてしまうことがあります。

 

特に「痛いのを我慢して伸ばす」「強く押し込む」といった無理な運動は避けましょう。

 

股関節を支える筋肉(お尻や太もも周り)を無理のない範囲で鍛えたり、ラジオ体操やウォーキングなど、全身をバランスよく動かす軽い運動を取り入れるのがおすすめです。

 

 過度の安静に注意

「股関節が痛いから」「これ以上、軟骨がすり減ると困る」と言って、過度の安静にすることで股関節周辺の筋肉や靭帯が弱り、股関節の負担が大きくなります。

 

もちろん、無理するのはよくないですが、股関節が痛いからといって過度の安静にならないように注意しましょう。

 

 変形性股関節症の治療法と手術の必要性

 変形性股関節症 手術

「変形性股関節症と診断されたけど、どんな治療を受けたらいいの?」「手術は避けたいけど大丈夫?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。変形性股関節症は進行性の病気ですが、すぐに手術が必要になるわけではありません。

 

ここでは、変形性股関節症の治療法と手術が必要になるケース、医師との相談ポイントまで、わかりやすく解説します。

 

 初期は保存療法が基本

変形性股関節症の治療は、まず保存療法(手術以外の治療)から始めるのが一般的です。

 

具体的には、股関節に負担をかけない生活習慣の改善、痛み止めの服用、リハビリ(運動療法やストレッチ)、体重管理などが中心となります。

 

保存療法を行うことで、股関節の動きを維持し、進行を遅らせることが可能です。

 

痛みが軽度の場合は、これだけでも日常生活に支障をきたさずに過ごせる方も多いです。

 

ただし、自己流の運動やマッサージは症状を悪化させる場合もあるので、必ず専門家の指導を受けるようにしましょう。

 

 手術が必要になるケースとは?

「どのタイミングで手術を考えるべき?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

 

一般的に、保存療法を続けても痛みが強く、歩行が困難になったり、日常生活に大きな支障が出てきた場合は、手術が検討されます。

 

代表的な手術法としては、「人工股関節置換術」があります。

 

これは、変形やすり減った関節部分を人工の関節に置き換える手術で、痛みの軽減や歩行機能の回復が期待できます。

 

ただし、手術にはリスクやリハビリが伴うため、生活状況や症状の程度に合わせて慎重に検討しましょう。

 

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医師と相談して決める治療方針

治療方針は、年齢、生活スタイル、仕事、趣味、家族環境など、さまざまな要素を総合的に考慮して決めます。

 

一人ひとりの症状や生活環境は違うため、「手術が必要」と言われてもすぐに決断する必要はありません。

 

気になることがあれば、医師に率直に質問し、不安や疑問を解消しておくことが大切です。

 

また、セカンドオピニオンを活用して複数の医師の意見を聞くのも安心です。

 

自分の症状に合わせた治療法を選ぶことで、変形性股関節症とうまく付き合いながら、快適な生活を送ることができます。

 

 変形性股関節症|杖を使ってもいい?

 変形性股関節症 杖を使ってもいい?

「変形性股関節症で歩くのがツラいけど、杖を使った方がいいのかな?」と悩む方も多いですよね。

 

痛みが強くなると歩行が不安定になり、転倒のリスクも増えるため、杖を使いたくなる気持ちはよくわかります。

 

しかし、杖を使う際には注意点もあります。

 

杖を使い続けると身体が「3本脚」のバランスに慣れてしまい、杖がないと歩けなくなることがあるからです。

 

また、杖を頼りにしすぎることで筋力の低下や歩行バランスが崩れる可能性もあるので、必要以上に頼らないことが大切です。

 

状態や生活環境によっては一時的に杖を使うのはOKですが、「いつまでも杖に頼り続けるのは避けたい」というのが基本的な考え方です。

 

もし杖を使う場合は、期限を決めて使用する、専門医の指導を受けるなど、計画的に活用するようにしましょう。

 

 杖を使うメリットとデメリットを整理しよう

杖を使うメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

●杖を持つメリット

  • 痛みが軽減できる
  • 歩行時の安定性が増す
  • 外出時の不安を軽減できる
  • 遠くの物を引き寄せられる(孫の手代わり)

●杖を持つデメリット

  • 杖なしでは歩けなくなる可能性がある
  • 3本脚のバランスに慣れてしまう
  • 歩行時の体重バランスが崩れる
  • 手首や肩が痛くなる
  • 猫背になる
  • 荷物が増える

 

これらを踏まえて、杖の使用を検討しましょう。

 

 ノルディックウォーキングも気をつけて

「ノルディックウォーキングはどうなの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

 

運動としてノルディックウォーキングを取り入れるのはOKですが、股関節が痛くて歩くのが大変だからといって、ストックを杖代わりにすると歩行が4本脚のバランスになり、慣れてしまうと手放せなくなる可能性があります。

 

あくまで「運動」として使い、日常の移動での依存は避けるようにしましょう。

関連動画:歩くのが痛いので杖を使っていい?

 

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 変形性股関節症|温める?冷やす?

 変形性股関節症 温める?冷やす?

「変形性股関節症で痛みがあるとき、温めた方がいいの?冷やした方がいいの?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

 

結論から言うと、変形性股関節症で痛みがあるときは「冷却」がおすすめです。

 

その理由は、痛みの主な原因が「関節内の炎症」だからです。

 

炎症があるときに温めると血流が増えて炎症がさらに強くなり、痛みが増す可能性があります。

 

また、骨や軟骨は「たんぱく質」でできていますが、熱を加えるとたんぱく質の性質が変化しやすくなり、炎症が進行しやすくなることも。

 

そのため、痛みが強いときは冷却を優先し、炎症を抑えることが大切です。

 

氷水や保冷剤をタオルで包み、患部を20分ほど冷やす→1時間休む、を繰り返す方法が効果的です。

 

「冷やすと硬くなるのでは?」「温めたほうが筋肉がほぐれて良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、変形性股関節症の痛みの主因は炎症です。

 

まずは炎症を抑えることを優先し、痛みが落ち着いてから少しずつ体を動かすようにしましょう。

 

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 変形性股関節症|寝返りが痛いときの対処法

変形性股関節症 寝返りが痛い

「変形性股関節症で寝返りが痛くて寝られない」「上向きで寝るのがツラい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。実は、変形性股関節症では股関節や腰の動きが悪くなるため、寝返りや仰向けで寝るのが痛くなることがあります。

 

ここでは、寝返りや上向きで寝るときの痛みを和らげる対処法を具体的に解説します。

 

寝返りが痛いときの対処法

寝返りが痛いのは、股関節や腰骨の可動域が低下し、動きがスムーズにできなくなることが原因です。

 

対策としては、横向きで寝る際に背中にバスタオルを丸めて入れるのがおすすめ。

 

タオルにもたれるようにすると、体が安定して寝返りが楽になります。

 

さらに、痛みの根本的な原因である股関節の硬さを改善するために、日中は腰を伸ばす運動やハイハイ運動など、股関節と腰を動かすストレッチを取り入れると効果的です。

 

ぎっくり腰の寝方 膝下にタオルを入れる

 

ぎっくり腰の寝方 タオルを入れる

 

上向きで寝るのが痛いときの対処法

上向きで寝るのが痛いのは、股関節や腰が曲がった状態で固まっているからです。

 

この場合は、膝の下にタオルを入れて寝ると楽になります。

 

膝の下にタオルを入れることで、股関節や腰を伸ばしきらずに、やや曲がった状態を保ちながらリラックスして眠ることができます。

 

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 変形性股関節症|サポーターを着けた方がいいの?

変形性股関節症 サポーター

「変形性股関節症で歩くと痛いからサポーターを使っても大丈夫?」「サポーターを着けると痛みが軽減するの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

 

結論から言うと、サポーターは一時的なサポートには役立ちますが、着けすぎには注意が必要です。

 

サポーターは症状を根本的に治すものではない

サポーターを着けると、股関節周辺が安定して歩くのが楽になったり、痛みを和らげたりするメリットがあります。

 

しかし、サポーターはあくまで「支える道具」であり、症状の根本改善にはつながりません。

 

むしろ、サポーターに頼りすぎると筋力低下を招き、サポーターなしでは歩けなくなる可能性があります。

 

そのため、サポーターは痛みが強い時期や外出時の補助具として、一時的に使うのが理想的です。

 

サポーターを着けるときの注意点

もしサポーターを使う場合は、次のポイントを意識しましょう。

 

  • 期間を決めて装着する(例:通勤・外出時のみ、家では外す)
  • 症状が落ち着いてきたら外す練習をする
  • 筋力低下を防ぐために、並行して股関節周囲のストレッチや筋トレを行う

 

こうした工夫をすることで、サポーターに頼り切りにならずに済みます。

 

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変形性股関節症の症状・原因(まとめ)

 

 

変形性股関節症は、加齢や体重だけでなく、日常生活のクセや過去のケガ、姿勢のゆがみ、臼蓋形成不全、スポーツ歴など、さまざまな要因が関わって進行します。

 

初期には歩行時や階段の昇り降りでの痛み、太ももやお尻、膝に広がる痛みが現れ、進行すると夜間痛や関節の可動域制限が出て、日常生活に大きな影響を及ぼします。

 

進行を防ぐためには、靴や座り方の見直し、無理のない範囲での運動・ストレッチ、過度な安静を避けることが大切です。

 

治療法は初期は保存療法(生活習慣の改善やリハビリ)が中心で、手術は痛みや歩行障害が強く、日常生活に支障が出た場合に検討されます。

 

杖やサポーターの使い方にも注意し、筋力低下を防ぐためには依存しすぎないことがポイントです。

 

さらに、痛みがあるときは「冷やす」ことが基本で、温めると炎症が進行するリスクがあります。

 

寝返りや上向きで寝るときの痛みを軽減するコツや、腰痛や背骨のゆがみが原因になるケースも見逃せません。

 

変形性股関節症とうまく付き合うには、股関節だけでなく体全体のバランスや生活習慣を見直すことが大切です。

 

 

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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