- どうして仰向けに寝ると股関節が痛い?
- どうやって寝たらいいのだろう?
今回はこんなお悩みを解決していきます。
●仰向けに寝ると股関節が痛い原因
仰向けに寝ると股関節が痛い原因は、腰や股関節が固まっているから。
●腰や股関節が固まりやすい人
- デスクワークで座りっぱなし。
- 中腰姿勢が多い。
▶︎動画:股関節痛どうして仰向けに寝ると痛い?
対処法としては寝る前に運動で動かす、寝方を工夫することで痛みを軽減できます。
寝る前の運動は布団の上で簡単に出来るものですので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
\股関節症でお悩みの方必見/
原因・対処法などを解説
どうして仰向けに寝ると股関節が痛い?
仰向けに寝て股関節が痛くなるのは腰や股関節が固まるから。
例えば、手を骨折してギブスを3ヶ月ほどつけたとします。
すると手の関節は固まってしまいます。
デスクワークや清掃など仕事で腰や股関節を曲げている時間が長いと、徐々に関節は固まっていきます。
上記のように股関節や腰が固まっている状態で、仰向けに寝ると股関節や腰の関節・筋肉が無理に伸ばされて痛みを感じます。
股関節や腰が固まりやすい仕事
股関節や腰が固まりやすい仕事にはどんなものがあるのか?
詳しく見ていきましょう。
デスクワークで座りっぱなし
デスクワークで長時間、座りっぱなしは股関節、腰が固まります。
ちょこちょこした動きはあっても、圧倒的に座っている時間が長いと固まってしまいます。
また、腰を曲げたねこ背姿勢でのパソコン作業も固まる原因になります。
▶︎関連記事:デスクワークで股関節痛?
ミシン・縫製
ミシンや縫製の仕事では「手」に力を入れるので、身体を支えるのに背中から腰にかけて固まりやすい。
背中から腰にかけて固まるタイプの人は、「真っ直ぐに立って後屈がしにくい」、さらに固まると「足をそろえて立てない」などの特徴があります。
検品・ライン作業
検品・ライン作業もミシン作業と同じで手を使うので、身体を支えるのに背中から腰にかけて固まりやすい。
さらに、検品・ライン作業は「ずっつと同じ姿勢」になることが多く、立っているときに一点に力が集中する立ち方をすると軟骨がすり減りやすく、股関節や腰の変形を伴いやすいもの特徴です。
清掃
清掃作業は腰を曲げての作業が多く、動いているようだけど、腰は曲げたままで長時間の作業なので固まりやすい。
清掃作業では腰と合わせて膝も固まりやすく、仰向けに寝た時に膝も伸びないのも特徴です。
介護
介護は「人」を支えたり、起こしたりする動作が多く、中腰で踏ん張る体制が多く、腰と股関節を結ぶ「腸腰筋」という筋肉が固まりやすい。
この腸腰筋が固まると仰向けに寝た時に脚が伸びず、股関節や腰に痛みが起こる。
腸腰筋が固まった状態で長く過ごすと、股関節や腰の関節まで固まり、筋肉をほぐすだけではなかなか改善してこない。
仰向けに寝ると股関節が痛い時の対処法
仰向けに寝ると股関節が痛い時には、どうしたらいいのか?
詳しく見ていきましょう。
寝る前に体操する
寝る前に「関節」動かすような体操すると痛みが軽減します。
なぜなら、上記で解説したように仰向けに寝ると股関節が痛い原因は「関節が固まっている」からです。
具体的な運動は「腰伸ばし運動」です。
腰伸ばし運動のやり方は次の通りです。
●腰伸ばし運動のやり方
- 四つ這いになる
- 背中を丸めながら体を後ろに動かす
- 手を少し前に出す
- 肘を伸ばしたまま腰を反らす
- 繰り返す
腰のばし運動は「腰骨と股関節」が同時に動かせるので効果的な運動です。
10回を1セットとして、寝る前、朝イチ、仕事の休憩など小まめに身体を動かすといい。
▶︎関連記事:背骨をしなやかにする運動を解説
▶︎関連記事:股関節痛をストレッチで改善/寝ながらできるおすすめの運動
股関節に負担のかけない寝方
仰向けに寝ると股関節が痛い時は、寝方を少し工夫することで痛みを軽減できます。
詳しく見ていきましょう。
膝の下にタオルを入れる
膝下にタオルを入れることで、股関節が伸び切るのを防げます。
タオルを入れる場合は、両方の膝下に入れるようにしましょう。
クッションや枕でも大丈夫です。大きくなり過ぎないように注意しましょう。
横向きに寝る
横向きに寝ることで股関節や腰が伸ばされないので痛みが出にくくなります。
結構、仰向けに寝るのがツラい方は、横むけに寝た時に背中にタオルを入れると楽になります。
ただし、寝返りが少なるなるので熟睡できないようならタオルは入れないようにしましょう。
また、横向けに寝た時にクッションを抱くことで体制が安定して寝やすくなります。
質のいい睡眠には寝具も大切
ここまでは寝るときに体勢について解説してきましたが、睡眠では寝具も大切です。
寝具の耐久性
布団やマットレスは汚れたり痛むだりしにくいので替え時が分かりにくいですよね。
寝具の耐久性は次の通りです。
- コットン(綿):3年
- ポリエステル:3年
- 羊毛:3年
- 低反発:3年
- ウレタン:5〜7年
- 樹脂素材:6〜7年
- コイルマットレス:8〜10
メーカーや素材によって多少の違いはありますが、おおよその目安として式布団は3年ほどが買い替えの目安になります。
特に腰、お尻のところは体重がかかりヘタると、寝返りがしにくくなり股関節痛や腰痛の原因になります。
ちなみに、ホームセンターなどにあるポリエステル敷き布団(3000円程度)は耐久性が弱く3ヶ月ほどでヘタってしまうようです。
式布団・マットレス・ベットではどれがいい?
結論はどちらでも大丈夫です。
体の大きい方や股関節の変形や慢性的に腰痛がある方は、耐久性がいいのを選ぶ方がいいでしょう。
式布団やマットレスは折り畳んで収納が、できるが耐久性は弱い。ベットは耐久生がいいけど場所を取る。
と、それぞれ特性があるので、生活環境に合わせて選ぶのがいい。
結局、どれがいいの?
マットレスが大切なのは分かったけど、結局、どれがいいのか分からない方もいると思います。
そこで、おすすめのマットレスを紹介しますので、参考にしてみてください。
●マットレスタイプ
●ベッドタイプ
どうして仰向けに寝ると「股関節が痛い」?まとめ
いかがでしたか?
仰向けに寝ると股関節が痛い原因は、股関節や腰骨が固まっているから。
その背景には長時間の同じ姿勢や繰り返しの動作の積み重ねがある。
対処法は固まった関節を運動で動かしたり、寝る時に股関節や腰が伸び切らないように膝の下にタオルを入れるのがおすすめ。
また寝具の見直しもしてみるといいでしょう。
股関節痛でお悩みの方の参考になれば幸いです。