「足の付け根の外側がズキッと痛む…」「歩くだけで違和感があって不安」と感じていませんか?
実はその痛み、ただの疲れや年齢のせいではなく、股関節に負担がかかる歩き方や座り方が原因かもしれません。
この記事では、
- 足の付け根の外側が痛くなる主な原因
- 日常のクセによる姿勢や歩行の特徴
- 今すぐできる改善法と靴・座り方の見直し方
など、痛みを引き起こす根本原因とその対処法を、分かりやすく解説します。
筆者は日々、股関節の不調に悩む多くの方の相談を受け、改善に導いてきた経験をもとに、「自分でもできる対処法」に絞ってお伝えしています。
この記事を読めば、足の付け根の痛みに振り回されることなく、快適に歩ける日常を取り戻すヒントがきっと見つかります。
ぜひ、最後までご覧ください。
\股関節症でお悩みの方必見/
クッション性抜群
足の付け根の外側が痛くなる原因
足の付け根に症状を起こす代表的なものは次の通り。
●足の付け根に症状を起こすもの
- 股関節症
- 変形性股関節症
- 股関節臼蓋形成不全
- 先天性股関節脱臼
- 側わん
この中でも特に、変形性股関節症と股関節臼蓋形成不全の2つは、『太ももの外側』に痛みを起こしやすい。
●太ももの外側に痛みを起こすもの
- 変形性股関節症
- 股関節臼蓋形成不全
上記の2点が、太ももの外側に痛みを起こしやすい理由は次の通り。
例えば、立った状態で膝が90°になるくらいまで、足上げをします。
その時に太ももが真っ直ぐに上がらずに、膝先が外に開くような動きをします。
この状態で歩くと外体重になり、太ももの外側に負担がかかり痛みを起こします。
足の付け根の外側に痛みが出る人の特徴
●足の付け根の外側に痛みが出る人の特徴
- 足先が外を向いている
- 靴の外側が減りやすい
- 足の小指側にタコができる
- 足を開いて座る習慣がある
- 腰を反るのが苦手(腰骨の柔軟性が低下している)
- 歩行時に体を左右に揺らす歩き方をする
これらの習慣や姿勢は、股関節に負担をかけ、太ももの外側に痛みを引き起こす可能性があります。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
足先が外を向いている
股関節痛で太ももの外側に痛みが出る人は、足先が外を向いています。
それは、股関節のところで、太ももの骨が外向きに捻れている状態。
股関節のところで、太ももの骨が外向きに捻れている原因は骨盤が後傾しています。
足を開いて座る習慣があると、骨盤が後傾して安くなります。
靴の外側が減りやすい
足の外側に体重がかかると、靴の外側が減ります。
足の小指側にタコがある
股関節痛で太ももの外側に痛みが出る人は、足の小指側にタコや魚の目ができやすい。
太ももの外側が痛くなる人は、外側体重なので足の小指側にタコや魚の目があることが多い。
また、ハイヒールを履く習慣の人は、中指の下あたりにタコや魚の目が出来やすいなど、足裏の皮ふの固さは体重バランスを確認する一つの目安になります。
足を開いて座る
股関節痛で太ももの外側に痛みが出る人は、足を開いて座ります。
座る時に、脚を開いて座る習慣があると、股関節が外に捻れた状態になります。
座り方によっては、片足だけ開いている人もいます。
腰を反るのが苦手(腰骨の変形)
股関節痛で太ももの外側に痛みが出る人は、腰を反るのが苦手です。
これは、上記で説明した、骨盤が後傾しているタイプ。
具体的には、つま先をそろえて、手を胸の前でクロスして後ろに反り返ります。
この時に、上手く反り返りが出来ない人は、腰骨の柔軟性が低下しています。
繰り返しになりますが、身体の作りからすると、股関節は外に捻れた状態になるので、外側体重になり、太ももの外側が痛くなります。
歩行時に体を揺らす歩き方をする
股関節痛で太ももの外側に痛みが出る人は、歩行時に体を揺らす歩き方をします。
歩行時に上手くバランスが取れないと、体を揺らす歩き方になります。
特に、左右に体を揺らす歩き方は、太ももの外側の筋肉を使うので、痛みを感じやすくなります。
足の付け根の外側に痛みが出た時の対処法
足の付け根の外側が痛くなった時の対処法は次の通り。
●足の付け根の外側が痛くなった時の対処法
- 股関節、腰の柔軟性を回復させる
- 靴を変える
- 座り方の変える
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
股関節、腰の柔軟性を回復させる
太ももの外側に痛みが出た時の対処法の一つ目は、股関節、腰の柔軟性を回復させることです。
具体的には、動きのある中で、動かすストレッチをします。詳しいストレッチのやり方は、下記の記事をご覧ください。
股関節の痛みで、座るのも立ち上がるのもツライ…、でも「ストレッチで改善できる」と聞いても、どんな運動が良いのか迷ってしまいますよね。 無理に動かして悪化したらどうしよう、と不安に感じている方も多いはずです。 […]
靴を変える
上記で、説明したように、股関節痛で太ももの外側に痛みが出ている人は、外体重になっていて、靴の小指側がすり減っています。
すり減った靴を履いていると、さらに小指側体重になり、太ももの痛みを助長するので、靴がすり減っているなら、靴を変えましょう。
また、長年、同じ靴を履いているなら、クッション性が消耗しているので、見た目がキレイでも買い替える方がいいでしょう。
「重たい靴は疲れるから靴を買うなら軽い方がいい」と思っている人ももいるばず。 実は重たい靴が一概に疲れるワケではありません。なぜなら、靴の機能を高めて耐久性も兼ね備えているいい素材を使いしっかりと作られているから。[…]
「変形性股関節症で歩くのがつらい」「インソールを使ったほうが楽になるのかな?」と悩んでいませんか? 結論からお伝えすると、インソールは股関節痛を治す「治療器具」ではなく、歩行時の負担を軽減する「サポートアイテム」として[…]
座り方の変える
座り方を変える事も大切。
太ももの外側に痛みが出る人は、脚を開いて座っている方が多いです。
なので、腰を伸ばした、いわゆる正しい姿勢で座ることが大切。
正しい座り方については、今すぐ出来る骨盤に負担をかけない正しい座り方、の記事をご覧ください。
「イスに座るだけで股関節がズキッと痛む」「長時間のデスクワークがつらい」と感じていませんか? 実は、その座り方が知らず知らずのうちに股関節に負担をかけているかもしれません。 本記事では、股[…]
足の付け根の外側が痛くなる原因と対処法(まとめ)
今回は、足の付け根や太ももの外側に痛みが出る原因と、その対処法について解説しました。
⚫️痛みの原因
- 変形性股関節症や股関節臼蓋形成不全が主な原因
- 歩行時の外体重や足先が外向きになるクセによる負担
- 骨盤の後傾が関与し、猫背や不良姿勢が影響
⚫️特徴
- 足先が外に向き、靴の外側が減りやすい
- 足裏にタコや魚の目ができる(特に小指側)
- 歩行時に体を揺らすなど、歩き方に癖がある
⚫️対処法
- 股関節・腰の柔軟性を改善するストレッチを取り入れる
- すり減った靴を交換し、負担を軽減する
- 正しい姿勢を意識し、脚を閉じて座る習慣をつける
太ももの外側の痛みは、日常の姿勢や歩き方が関係していることが多いため、早めのケアが大切です。
まずは、自分の歩き方や座り方を見直し、柔軟性を高めるエクササイズを試してみてください。