- 股関節に負担をかけない座り方ってどんなの?
- 股関節痛と座り方って関係あるの?
- どんな椅子がいいの?
股関節痛を改善して行く中で、「ストレッチや運動」が「攻め」なら、「正しい座り方」は「守り」です。
スポーツの世界でも、守備はスポットライトが浴びにくいですがやはり重要です。
股関節痛でお悩みの方の身体を守る力(守備)が上がるように、整体歴25年の私が、分かりやすく解説しますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
▶︎動画:骨盤に負担をかけない座り方(1分)
\股関節症でお悩みの方必見/
原因・対処法などを解説
股関節に負担をかけない座り方
股関節負担をかけない座り方のポイントは次の通り。
●股関節負担をかけない座り方
- 骨盤を立てる
- 脚の内股にする
- 足裏を床に付ける
- アゴを引く
- 立ってする(番外編)
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
骨盤を立てる
股関節負担をかけない座り方のポイント1つ目は、「骨盤を立てる」です。
「骨盤を立てる」とは、「座骨で座っている」状態。
座骨は座ったときに、お尻の下に手を入れて当たる骨。
逆にお尻がずり落ちて尾骨で座っている状態は、骨盤の動きが悪くなり結果、股関節の動きが悪くなるので注意しましょう。
脚を内股にする
股関節負担をかけない座り方のポイント2つ目は、「脚を内股にする」です。
座っているときに脚を内股にすると、骨盤が立って背筋が伸びやすくなります。
これは、身体の連動した動きの仕組みで、このように身体が動くようになっています。
逆に脚を内股にして、猫背で座るのはキツイですよ。
一度、試してみてください。
足裏を床に付ける
股関節負担をかけない座り方のポイント3つ目は、「足裏を床に付ける」です。
「地に足を付けて」と、言うように、足裏は床に付けましょう。
足裏を床に付けることで、次のようなメリットがあります。
●足裏を床につけるメリット
- 背筋が伸びる
- 背骨を支える筋肉に力が入る
足裏を床に付けるとこのようなメリットがあることで、股関節に負担をかけない座り方のサポートをしてくれます。
アゴを引く
股関節負担をかけない座り方のポイント4つ目は、「アゴを引く」です。
座ったときに、骨盤の真上に頭が来ている状態が正しい姿勢。
スマホやPCなど画面をみる方は、アゴが前にいき猫背姿勢になりやすいので注意しましょう。
またストレートネック予防にもなるのでぜひ意識してみてください。
立つ(番外編)
股関節負担をかけない座り方のポイント番外編は、「立つ」です。
正しい座り方の解説ですが、立ってするのもおすすめです。
もともと、人の身体や骨盤は長く座るのに、耐えられる造りではありません。
在宅ワークや作業スタイルが自由な方は、立ってするのも股関節痛や腰痛予防になります。
私もパソコンでの作業は、長時間になるので基本は立ってしています。
股関節に負担がかかる座り方(NG)
股関節に負担がかかる座り方は通り。
●股関節につたんのかかる座り方(NG)
- 脚を組む
- 横すわり
- ぺちゃ座り
- 腰が曲がった座り方
- 椅子の上に脚を乗せる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
脚を組む
股関節に負担がかかる座り方は1つ目は、「脚を組む」です。
脚を組むことで、股関節のレールに歪みができます。
すると、歩行時に真っ直ぐに脚の蹴り出しができずに股関節に負担がかかります。
また、体に歪みを作る原因にもなります。
横すわり
股関節に負担がかかる座り方は2つ目は、「横すわり」です。
横座りは股関節に加えて、腰椎でも歪みを作るので注意しましょう。
ぺちゃ座り
股関節に負担がかかる座り方は3つ目は、「ぺちゃ座り」です。
ぺちゃ座りが習慣化することで、股関節に内向きのレールができます。
すると、内股の歩き方になり、股関節に負担がかかりやすくなるので注意しましょう。
腰が曲がった座り方
股関節に負担がかかる座り方は4つ目は、「腰曲がった座り方」です。
いわゆる、腰がずり落ちた座り方です。
外では正しく座っていても家では上記のような、座り方をしている人もあります。
また、ビーズクッションや座椅子でも、腰が曲がった、座り方になっているので注意しましょう。
腰が曲がった状態で座ることで、腰椎に変形を作り骨盤の動きに制限が起きると、股関節の可動域が狭くなり股関節に負担がかかります。
椅子の上に脚を乗せる
股関節に負担がかかる座り方は5つ目は、「椅子の上に脚を乗せる」です。
この座り方も、家などでよくある座り方です。
椅子の上に脚を乗せることで、猫背姿勢になり骨盤が後傾しやすくなり、股関節に負担がかかりやすくなります。
股関節に負担をかけない椅子の選び方
股関節に負担をかけない椅子の選び方は次の通り。
●股関節に負担のかけない椅子の選び方
- 高さが調整できる
- 座面がしっかりとしている
- 沈み込まない
- ビーズクッションは注意
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
高さが調整できる
股関節に負担をかけない椅子の選ぶときは、高さを調整できる椅子を選びましょう。
椅子は「高くても」、「低くても」、股関節に負担がかかります。
高さの目安は座った時に、膝が90°に曲がるぐらいが丁度いい。
座面がしっかりとしている
股関節に負担をかけない椅子の選ぶときは、座面がしっかりとしている椅子を選ぶようにしましょう。
座面が柔らかいと上記で説明した腰が曲がった座り方になるので、股関節や腰に負担がかかりやすくなるので注意しましょう。
沈み込まない
股関節に負担をかけないソファーを選ぶときは、沈み込まない椅子を選ぶようにしましょう。
上記の「座面がしっかりとしている」とニュアンスは同じですが、ソファーは沈み込むタイプが多いので注意しましょう。
家でゆっくりする時も正しい姿勢を意識していると、リラックスできないと思われるかも知れませんが、リラックスしているときに無意識でも正しい姿勢が保てる状態が最高ですよね。
正しい姿勢の意識→正しい姿勢の習慣化→無意識で正しい姿勢ができることが、股関節を悪くしないコツです。
ビーズクッションは注意
ビーズクッションのような大きなクッションを椅子にするのは注意しましょう。
ビーズクッションが悪いワケではありませんが、腰や股関節に負担をかけるので症状がある方は、椅子とし使うのは避けましょう。
股関節に負担をかけない円座の選び方
股関節に負担をかけない円座の選び方は次の通り。
●円座の選び方
- 柔らか過ぎない
- 形を矯正しない
- カバーが洗える
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
柔らか過ぎない
円座の選び方1つ目は、「柔らかすぎない」です。
柔らかい円座は、次のようなデメリットがあります。
●柔らかい円座のデメリット
- 骨盤が安定しない
- 動きが少なくなる
なので注意しましょう。
動きが少なるというのは座っているときに、少しお尻を浮かしたり左右に動かせたりするだけでも身体の負担は減らせるので、デスクワークで座りながらも少しは身体を動かしましょう。
形を矯正しない
円座の選び方2つ目は、「形を矯正しない」です。
最近は、円座が進化して腰・お尻を包み込む、「骨盤椅子」のようなものをよく見かけます。
確かに、背筋は伸びて正しい姿勢に見えますが、やはり、自分の力」で正しい姿勢を保つことが大切ですよね。
コルセットと同じで身体はサポートされて楽かも知れませんが、自分の力ではないということは理解しておきましょう。
カバーが洗える
円座の選び方3つ目は、「カバーが洗える」です。
毎日、使うものであり、ムレて汗をかいたりします。
カバーが取り外せて、洗えるタイプのものは衛生的でおすすめです。
おすすめの円座を紹介
ニトリの円座はほどよい硬さでおすすめ。
U字型クッションは「尾骨・仙骨」に負担をかけない。

股関節に負担をかけない座り方(まとめ)
今回は、股関節に負担をかけない座り方について、解説しました。
●股関節に負担をかけない座り方
- 骨盤を立てる
- 脚の内股にする
- 足裏を床に付ける
- アゴを引く
- 立つ(番外編)
●股関節に負担がかかる座り方(NG)
- 脚を組む
- 横すわり
- ぺちゃ座り
- 腰が曲がった座り方
- 椅子の上に脚を乗せる
●股関節に負担をかけない椅子の選び方
- 高さが調整できる
- 座面がしっかりとしている
- 沈み込まない
●股関節に負担をかけない円座の選び方
- 柔らか過ぎない
- 形を矯正しない
- カバーが洗える