変形性股関節症にインソールは必要?おすすめ商品と選び方を解説

  • 変形性股関節症で歩くのがつらい。
  • インソールを使ったほうが楽になるのかな?
  • おすすめインソールを知りたい。

 

こんな、お悩みありませんか?

 

結論からお伝えすると、インソールは股関節痛を治す「治療器具」ではなく、歩行時の負担を軽減する「サポートアイテム」として使うのがおすすめです。

 

変形性股関節症の痛みは、筋力低下や姿勢の崩れ、骨盤や腰の連動した動きの問題など、体全体のバランスの乱れが原因となっているケースが多いです。

 

そのため、インソールだけで根本改善するのは難しいのが現実。

 

とはいえ、クッション性が高く、かかとをしっかり支えるインソールを選べば、歩行時の衝撃を和らげ、股関節への負担を軽減することができます。

 

この記事では、「変形性股関節症にインソールが必要かどうか」「おすすめのインソール」「選び方のポイント」まで、分かりやすく解説しています。

 

「自分に合うインソールで少しでも歩きやすくしたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。


 

変形性股関節痛を緩和するのにインソールは必要?

変形性股関節痛 緩和 インソール

股関節痛を和らげるためにインソールを使うべきか悩んでいませんか?

 

結論からお伝えすると、インソールは「治療」ではなく、あくまで「サポート」として活用するのがおすすめです。

 

変形性股関節症はインソールだけでは解決できない

変形性股関節症は、単に体重バランスの崩れだけで起こるわけではありません。

 

実際には、腰や骨盤との連動した動き、運動連鎖、股関節周辺の筋力低下や可動域の制限など、体全体のバランスの崩れが原因となるケースが多い。

 

その結果、股関節に負担がかかり軟骨がすり減り、痛みが現れることがあります。

 

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インソールはあくまで「サポート」

「外側に体重がかかるから、インソールで内側に矯正すればいいのでは?」

 

そう考える方も少なくありません。

 

しかし、それはあくまで「結果」にアプローチしているだけで、「根本的な原因」にはアプローチできていません。

 

大切なのは、「なぜ外側に体重がかかってしまったのか?」、という「原因」を突き止め改善することです。

 

正しいインソールの使い方

インソールは、症状を治す「魔法の道具」ではありません。

 

あくまで歩行時の負担を軽減するための「サポートアイテム」です。

 

変形性股関節症の根本的な改善には、施術や運動療法の併用が欠かせません。

 

インソールを正しく使い、体への負担を減らしながら、根本改善も一緒に進めていきましょう。

 

変形性股関節症におすすめのインソール

 変形性股関節症 おすすめ インソール

変形性股関節症に悩まれている方におすすめのインソールは、「ニューバランスサポーティブリバウンドインソール」です。

 

性能・価格ともに優れており、当院でも多くの方にご紹介してきました。

 

その特徴について詳しく見ていきましょう。


 

ヒールカップで歩行が安定

ニューバランスサポーティブリバウンドインソールには、ヒールカップが搭載されています。

 

このヒールカップが足の動きをしっかりとホールドし、歩行時の安定感を高めてくれるため、股関節への負担を軽減します。

 

滑り止めでグリップ力UP

インソールの表面には、防滑性に優れた素材が使用されています。

 

これにより、歩行時に足指に力が入りやすくなり、足がズレにくいため、安定した歩行がサポートされます

 

ニューバランスサポーティブリバウンドインソール 滑り止め機能

 

クッション性が抜群

かかと部分には、クッション性と反発性に優れた「ABZORB」素材を採用しています。

 

このクッション性が、歩行時の衝撃を吸収して膝や股関節への負担をしっかりと軽減してくれます。

 

ニューバランスの靴にも多く採用されている素材で、歩きやすさにも定評があります。

 

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ニューバランス2002R サイズ感 履き心地

 

ニューバランスサポーティブリバウンドインソール クッション性 ABZORB

 

コスパ抜群!高性能なのにリーズナブル

ニューバランスサポーティブリバウンドインソールは、1セット1,900円と高性能ながらもリーズナブル。

 

立ち仕事や歩く機会が多く、インソールの消耗が激しい方でも気軽に買い替えができるのは嬉しいポイントです。

 

薄型設計で靴にフィット

「高性能なインソールは厚くて重いのでは?」と思われがちですが、こちらは薄型設計。

 

どんな靴にもフィットしやすく、普段使いの靴でも快適に使用できます。

 

インソールの選び方|失敗しないポイント

インソールの選び方

股関節痛の人がインソールを選ぶ時のポイントは次の通り。

 

●インソールを選ぶ時のポイント

  • クッション性
  • 型を矯正しない
  • サイズが小さくなるので注意

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

クッション性

股関節痛の人のインソール選びで大切なのはクッション性

 

身体の関節は「衝撃を吸収する」役割があります。

 

股関節痛の方は股関節の柔軟性が低下しているため、歩く時の衝撃がそのまま股関節に吸収さてれ症状を悪化させる可能性があります。

 

なので、衝撃を吸収するクッション性のあるインソールを選ぶようにしましょう。

 

形を矯正しない(硬め、ハードタイプ)

足の形を矯正するタイプ硬い素材のハードタイプのインソールは、腰や膝などの痛みを起こしやすくなります。

 

なぜなら、股関節にトラブルを抱えている方は、関節の柔軟性が低下して身体が硬くなっているから。

 

身体の柔軟性が低下しているのに、、足元のバランスを変えると、身体が対応しきれなくて痛みを起こします。

 

サイズが小さくなるので注意

インソールを入れると今までよりも靴が窮屈になります。

 

例えば、薄手の靴下と厚手の靴下では、靴を履いたときの感じが違うように、インソールを入れると靴の中が窮屈になります。

 

もともと、インソールを入れる予定で大きめサイズの靴を買っていたならOKですが、そうじゃない場合はサイズが合わなくなります。

 

既存の靴にインソールを入れる場合は、サイズに注意しましょう。

 

インソールとは?

インソールとは

インソールとは、靴の中に入れる「中敷き」のことを指します。

 

私たちの足は、歩く・走る・立つといった日常の動作の中で、常に全体重を支えています。

 

しかし、靴だけでは足への負担を十分に軽減できないこともあります。

 

そんなときに役立つのがインソールです。

 

靴と足の隙間を埋め、足裏全体をしっかりとサポートすることで、一点に集中しがちな負担を分散し、股関節痛や膝痛の予防・軽減にもつながります。

 

靴底の構造を知る

靴底の次の3層構造で成り立っています。

 

●靴底の構造

  • インソール(中敷)
  • ミッドソール
  • アウトソール

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

インソール|中敷きでフィット感と快適性をサポート

インソールは、靴の中に入っている取り外し可能なパーツで、足の裏に直接触れる部分です。

 

別名「中敷き」とも呼ばれます。

 

  • 快適性の向上:クッション性のある素材が使われていることが多く、足への衝撃を和らげ、履き心地を改善します。
  • フィット感の調整:靴と足の隙間を埋め、フィット感を高めます。薄手のものから厚手のものまであり、微妙なサイズ調整にも便利です。

 

ミッドソール|クッション性と安定性を兼ね備える層

ミッドソールは、インソールとアウトソールの間にある層で、クッション性と安定性を担う非常に重要な部分です。

 

「中間底(ちゅうかんぞこ)」とも呼ばれます。

 

  • 衝撃吸収:歩行や運動時に地面から伝わる衝撃を吸収し、足や股関節、膝への負担を軽減します。
  • クッション性: 柔らかい素材を使用することで、快適な履き心地が得られます。

 

靴 インソール

 

アウトソール|靴のグリップ力と耐久性を左右する重要な部分

アウトソールは、靴底の一番外側に位置し、地面と直接接する部分です。

 

「本底(ほんぞこ)」や「外底(そとぞこ)」とも呼ばれます。

 

  • グリップ力(滑り止め): 地面をしっかりと捉え、滑りにくくします。素材や溝の形状によって、グリップ力が大きく変わるので、靴選びの際には重要なポイントです。

 

インソールのメリット

インソールのメリットは、次の通りです。

 

●インソールのメリット

  • 洗い替えができて衛生的
  • 吸湿、防臭
  • サイズ調整
  • 滑り止め効果
  • 比較的安価で靴がグレードアップできる(クッション性UP)
  • 身体への負担を軽減

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

 洗い替えができて衛生的

靴の中は、汗や皮脂で意外と汚れやすい場所です。

 

インソールを取り外して洗えるものを選べば、いつでも清潔な状態をキープできます。

 

ニオイや雑菌の繁殖を防げるので、足元の快適さが続きます。

 

吸湿・防臭効果

素材によっては、汗を吸収して湿気を逃がす吸湿機能がついているインソールもあります。

 

さらに、防臭や抗菌加工が施されたタイプを選べば、長時間の使用でもニオイが気になりにくく、快適に過ごせます。

 

サイズ調整ができる

インソールを使えば、少し大きめの靴や左右でサイズが異なる足に対応できます。

 

微妙なサイズ調整ができるので、フィット感が向上し、歩きやすさがアップします。

 

滑り止め効果で安定性アップ

足が靴の中でズレると、歩行時に余計な力がかかってしまいます。

 

滑り止め効果のあるインソールを使うことで、足がしっかり固定され、安定した歩行がサポートされます。

 

比較的安価で靴の機能がグレードアップ

高機能インソールでも数千円台から手に入るものが多く、コストパフォーマンスが抜群です。

 

クッション性のあるインソールを選べば、まるで高級スニーカーのような履き心地にアップグレードできます。

 

身体への負担を軽減

インソールの最大のメリットは、歩行時や立ち仕事の疲労感を軽減できることです。

 

足裏の衝撃を吸収し、体重の分散を助けることで、膝・股関節・腰への負担を減らしてくれます。

 

インソールのデメリット

インソールのデメリット

インソールのデメリットは、次の通りです。

 

●インソールのデメリット

  • 靴サイズが合わなくなる
  • 靴の性能を損なうことがある
  • 歩行バランスが変わり痛みが出ることもある
  • 種類が多くてどれがいいのか分からない

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

靴のサイズが合わなくなることがある

インソールを入れることで靴の中が狭くなり、圧迫感やつま先の痛みを感じることがあります。

 

特に、元々ジャストサイズの靴の場合は、インソールを入れると足が窮屈に感じることがあるので、必ずサイズ確認をしてから使いましょう。

 

靴の性能を損なうことがある

スポーツシューズや機能性の高い靴には、最初から専用設計のインソールが入っていることがあります。

 

市販のインソールを追加で入れると、靴本来のクッション性や安定性が落ちてしまう場合があるので要注意です。

 

歩行バランスが変わり、痛みが出ることも

インソールを入れると、足の角度や圧力のかかり方が変わることがあります。

 

その結果、膝・股関節・腰に負担がかかり、「良かれと思って使ったのに痛くなった…」というケースも少なくありません。

 

インソールの形状や素材が、自分の足に合っているかどうかを、しっかり確認しましょう。

 

種類が多くて選ぶのが難しい

インソールは用途別・足型別に多くの種類があります。

 

土踏まずを支えるタイプ、かかとを安定させるタイプ、全体をクッションするタイプなど、目的や素材がバラバラなので、どれを選べばいいか迷う方も多いです。

 

自分の足の状態や使う目的に合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。

 

インソールがおすすめな人

インソールがおすすめな人

股関節痛でインソールをおすすめする人は仕事上、どうしても靴を変えることができない方

 

股関節にトラブルがある場合、ウオーキングシューズがおすすめですが職種によってはどうしてもスニーカータイプの靴はダメなこともあります。

 

そういった方には、インソールをおすすめします。

 

インソールを入れる靴底がすり減っている場合は、先ずは靴を買い替えましょう。

 

▶︎関連記事:疲れない靴の選び方

 

まとめ|変形性股関節症にインソールを上手に活用しよう

変形性股関節症の痛みを軽減するために、インソールはあくまで「サポートアイテム」として活用するのがおすすめです。

 

変形性股関節症は、筋力低下や姿勢の崩れ、骨盤や腰の動きの問題など、全身のバランスの崩れが原因となっているケースが多く、インソールだけでは根本改善は難しいのが現実です。

 

しかし、クッション性が高く、かかとをしっかり支えるインソールを選べば、歩行時の衝撃を吸収し、股関節への負担を軽減する効果が期待できます。

 

特に、ニューバランスサポーティブリバウンドインソールは、ヒールカップや防滑性、クッション性に優れており、リーズナブルな価格で多くの方に選ばれています。

 

インソールを正しく使い、整体や運動療法と併用することで、より快適に歩行できるサポートが可能です。

 

この記事を参考に、自分に合ったインソールを選んで、股関節の負担を軽減し、日常生活を少しでも楽にしていきましょう。

 

ニューバランスサポーティブリバウンドインソールを使うことで、股関節痛を和らげ、歩行を快適にするサポートが期待できます。

 

ただし、インソールは症状を根本的に治すものではなく、身体をサポートするためのアイテムです。

 

インソールを上手に活用しつつ、股関節痛の原因となる姿勢や歩行のクセの改善にも取り組んでいきましょう。


 

 

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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