股関節痛にヨガは逆効果?おすすめしない理由と注意点 - しらひげ鍼灸整骨院

股関節痛にヨガは逆効果?おすすめしない理由と注意点
この記事は 14 分前後で読めます。

・ヨガをしたら股関節痛が悪化した。
・股関節痛にヨガは効果的?
・股関節にいい運動を知りたい。

こんな、お悩みありませんか?

「ヨガはゆっくりした動きなので股関節に優しい」と思う方も多いですが、実は、股関節痛の改善にヨガはおすすめできません。

理由は、ヨガは股関節痛を改善するために考え出された運動ではないから。また、股関節痛の原因は、股関節の柔軟性低下だけの問題では無いから。

股関節痛を起こす原因には、生活習慣や腰椎の動きなど、さまざまな要因が関係します。

これらを無視してヨガを行うと、かえって痛みが悪化してしまう場合もあります。

このページでは、股関節痛を改善するのに「ヨガ」をおすすめしない理由について、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

それでは、さっそく見ていきましょう。

股関節痛にヨガをおすすめしない理由

股関節痛にヨガをおすすめしない理由

なぜ、股関節痛にヨガをおすすめしないのか、詳しく見ていきましょう。

ヨガは股関節痛を改善するために考え出された運動ではない

ヨガは、「姿勢、呼吸、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心身の安らぎを得るもの」と定義されています。

ヨガにはさまざまな流派がありますが、どれも股関節の動きや構造を考えて、考案されたものではありません。

あくまで、一般の人がヨガの動きを見て「股関節を大きく動かすので、股関節に良さそう」と見えているだけ。

なので、「ヨガ=股関節痛改善」ではありません。

「股関節を柔らかくするために、ヨガを始めます」、こんな声をときどき聞きます。

しかし、「股関節が柔らかいので、ヨガの動きができる」とも言えます。

なので、股関節痛を改善するのにヨガはおすすめしません。

▶︎関連動画:股関節痛を改善するのにヨガはいい?

股関節が柔らかくでも股関節痛は起きる

股関節痛の原因は、次のようなものがあります。

●股関節痛を起こす原因

なので、痛みや症状を起こしているものが、必ずしも「筋肉の問題」だけではありません。

先ずは、何が原因かを知ることが大切です。

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腰からの影響による股関節痛

例えば、デスクワークでねこ背姿勢が習慣化し、腰が伸びにくい状態になっているとします。

すると、骨盤は後傾(後ろに倒れる)になります。

仙骨で座る

すると、股関節は外開き(O脚)になります。

すると、股関節は外開き(O脚)の動きのレールを作り、痛みを作りやすい状態になります。

このような場合は、「座り方」や「背骨の柔軟性の回復」をしていかないといけません。

なので、ヨガで股関節の柔軟性を出しても症状の改善にはつながりません。

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生活習慣が原因

上記で解説したように、筋肉が硬くて股関節に症状を起こすのは、原因の一つでしかなく、それ以外のさまざまな要因が原因となります。

例えば、「足を組む」「横すわり」「立膝」など、日常生活の癖が、股関節の症状を引き起こす原因となります。

腰を悪くする座り方 脚を組む

【腰を悪くする座り方 横すわり

腰を悪くする座り方 立膝

なので、股関節の柔軟性だけに捉われず、根本原因を見つけ出すことが大切。

ヨガで悪化しやすいポーズと動き

股関節痛がある方にとって、特に注意が必要なヨガのポーズがあります。

どんなポーズが股関節に負担をかけるのか、事前に知っておくことが大切です。

股関節に負担をかけやすいポーズの例

  • 鳩のポーズ(ハトのポーズ):股関節を深く曲げ、外側に大きく開く動きに加えて体幹のひねりも入るため、股関節・膝・腰椎など多くの関節に負担がかかります。
  • 蓮華座(あぐらを深くしたポーズ):股関節が硬い状態で行うと、膝や足首に無理な負担が集中しやすくなります。
  • 深い前屈のポーズ:股関節を大きく曲げるため、可動域が狭くなっている方には骨同士の衝突(インピンジメント)を起こすリスクがあります。

これらのポーズに共通しているのは、股関節を「深く曲げる」「大きく開く」「ひねる」という動きです。

股関節に痛みや違和感がある場合は、このような動きは控えるようにしましょう。

また、ヨガ中・ヨガ後に股関節の痛みが強くなった場合は、すぐに中断してください。

無理に続けると、症状が悪化する可能性があります。

変形性股関節症にヨガは効果的?

変形性股関節症にヨガは効果的?

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、股関節の可動域が狭くなっているので、ヨガはおすすめできません。

なぜ変形性股関節症にヨガが向かないのか、そのメカニズムを少し詳しくお伝えします。

変形性股関節症では、本来クッションの役割を果たしている軟骨が薄くなっています。

そのため、股関節を大きく動かすヨガのポーズ(深い屈曲・開脚・ひねりなど)を行うと、骨と骨が直接ぶつかりやすくなり(インピンジメント)、痛みや炎症が悪化するリスクがあります。

「軽い運動なら大丈夫」と思ってヨガを続けた結果、症状が悪化してしまう方も少なくありません。

変形性股関節症と診断されている方は、ヨガよりも股関節への負担が少ない運動を選ぶことが大切です。

もし、変形性股関節症でヨガをするなら、上半身だけの動きを取り入れるのがいいでしょう。

▶︎関連記事:変形性股関節症について

臼蓋形成不全にヨガは効果的?

臼蓋形成不全にヨガは効果的?

臼蓋形成不全は、骨の構造の問題により股関節の可動域が狭くなっているので、股関節を広げる目的ではヨガをしないようにしましょう。

臼蓋形成不全は、上記の変形性股関節症に比べれば、ある程度の可動域はあるので、無理のない範囲で取り入れるのは問題ないでしょう。

▶︎関連記事:臼蓋形成不全について

股関節痛でヨガをしていい方

股関節痛でヨガをしていい方

股関節痛でヨガをしていい方は、次の通りです。

●ヨガをしていい方

  • 股関節に柔軟性がある人
  • 股関節周辺の筋肉をストレッチしたい人
  • リラックスしたい人

股関節痛でヨガをする場合は、無理に伸ばさず、股関節を動かすように行うようにしましょう。

▶︎関連記事:股関節ストレッチのやり過ぎはNG

股関節痛でヨガをしない方がいい方

股関節痛でヨガをしない方がいい方

股関節痛でヨガをしない方がいい方は、次の通りです。

●ヨガをしない方がいい方

  • 股関節に柔軟性がない人
  • 運動不足と自覚がある人
  • 股関節に合わせて腰痛も感じている人

上記でお話ししたように、股関節を柔らかくしても、股関節痛が改善する訳では無いので、無理にヨガをしないようにしましょう。

▶︎関連記事:股関節痛でやってはいけない運動

股関節痛におすすめの運動

股関節痛を改善するのにおすすめの運動は、次の通りです。

●股関節痛を改善するのにおすすめの運動

繰り返しになりますが、股関節痛を起こす原因は、股関節だけでなく、「骨盤・背骨の動き」も関係します。

なので、股関節痛を改善するのに股関節以外も一緒に動かすのがおすすめです。

また、痛みが軽減してきたなら「ウォーキング」も股関節痛を改善する運動として、おすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. 股関節痛があってもヨガはできますか?

A. 股関節に痛みや違和感がある場合は、まず原因を確認することが大切です。

痛みの原因によっては、ヨガの一部のポーズが症状を悪化させることがあります。

ヨガを続けたい方は、整骨院や医療機関で股関節の状態を確認してから判断することをおすすめします。

Q. ヨガをやめたら股関節痛は楽になりますか?

A. ヨガが股関節痛の原因の一つになっている場合、いったんヨガを休むことで痛みが和らぐケースがあります。

ただし、痛みの根本的な原因は姿勢・骨盤のゆがみ・筋肉のアンバランスなどにある場合が多く、ヨガをやめるだけでは改善しないこともあります。

根本から改善するには、専門家によるアプローチが有効です。

Q. 股関節痛に適した運動はヨガ以外に何がありますか?

A. 股関節への負担が少なく、骨盤や腰椎も一緒に動かせる運動がおすすめです。

具体的には、腰伸ばし運動・股関節まわし運動・ウォーキング(痛みが落ち着いてから)などが挙げられます。

水中ウォーキングも体重の負担を減らしながら関節を動かせるため、変形性股関節症の方などにも取り組みやすい運動です。

Q. 整骨院ではどのような施術を行いますか?

A. しらひげ鍼灸整骨院では、股関節だけでなく骨盤・腰椎・筋肉のバランスを整えることを大切にしています。

姿勢の確認・筋肉へのアプローチ・日常生活のアドバイスなどを組み合わせながら、股関節痛の根本的な改善をサポートしています。

「何をやっても楽にならない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ|股関節痛にヨガはおすすめ?

この記事では、「股関節痛にヨガは効果的?」「ヨガで悪化するのはなぜ?」「どんな運動をすればいい?」といった悩みに対して、整体師の視点から、股関節痛にヨガをおすすめしない理由と、代わりに実践すべき運動法を解説しました。

要点をまとめると、次の通りです。

  • ヨガは“股関節痛を改善する目的”で作られた運動ではない
  • 股関節痛の原因は柔軟性だけでなく、生活習慣・骨格の使い方・姿勢・腰椎の動きなど多岐にわたる
  • 柔らかくても痛む人もいれば、硬くても痛くない人もいる → 原因の見極めが大切
  • 無理にヨガを行うと、かえって股関節を痛めるリスクがある
  • 変形性股関節症・臼蓋形成不全の人は、ヨガの可動域が合わず悪化しやすい場合もある
  • おすすめの運動は「腰伸ばし運動」「股関節まわし運動」「ウォーキング」など
    → 骨盤・背骨・股関節を連動させるのが改善のカギ

つまり、「ヨガ=体にいい」は一概には言えず、症状や原因に合わせた運動が必要ということです。

股関節の痛みに悩む方は、柔らかくすること”より正しく使うことを意識して、あなたの体に合った運動から始めていきましょう。

無理のない一歩が、快適な股関節への第一歩です。

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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