「股関節症」と「坐骨神経痛」の違いを解説|症状の違いと見極めポイント

「股関節症」と「坐骨神経痛」の違いを解説|症状の違いと見極めポイント
この記事は 12 分前後で読めます。

・お尻から太ももにかけて痛い。
・股関節痛と坐骨神経痛の違いは?
・痛い時は安静にした方がいい?

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

股関節痛と坐骨神経痛の違いは、次の通りです。

●股関節症と坐骨神経痛の違い

▲症状が出る場面が違う

  • 股関節症:動き始めに痛みが出る
  • 坐骨神経痛:ジリジリと常にしびれがある

▲症状が出る場所が違う

  • 股関節症:股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたり
  • 坐骨神経痛:お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎ

この記事では、お尻から太ももにかけての痛みの原因が、股関節痛なのか、坐骨神経痛なのか、見極めるポイントを分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んで下さい。

それでは、さっそく見ていきましょう。

股関節症と坐骨神経痛の違い

股関節症 坐骨神経痛 違い

股関節症と坐骨神経痛の違いは、次の通りです。

 股関節痛坐骨神経痛
問題が起きている場所関節神経
症状が出る場面動き始めジリジリと常にしびれ
症状が出る場所股関節の奥の方に痛み
脚の付け根の前あたり
お尻から太ももの後ろ
ふくらはぎ

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

症状が出る場面が違う

股関節痛と坐骨神経痛では症状の出る「場面」が違います。

股関節痛は関節の痛みなので、「靴を履く時」「椅子から立ち上がる時」など、動きはじめに症状が出ます。

一方、坐骨神経痛は神経痛なので、「ジリジリ」「ビリビリ」と、常に「しびれ」が出ます。

症状が出る場所が違う

股関節痛と坐骨神経痛では、症状の出る「場所」が違います。

股関節痛は、股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたりに痛みが出ます。

一方、坐骨神経はお尻から太ももの後ろふくらはぎと坐骨神経に沿ってしびれが出ます。

太ももの後ろが引っ張るような痛みには注意

坐骨神経痛に似た症状で、お尻から太ももの後ろが「引きちぎられる」ような強い痛みがあります。

この様な症状で、坐骨神経痛なのか、股関節痛なのかで、調べられている方も多いでしょう。

この症状の特徴は、坐骨神経のようにジリジリ、ビリビリと常にしびれているわけではなくて、「朝の動き始め」や「椅子から立ち上がる」時に激痛が走ります。

これは、骨盤の動きが悪くなり筋肉が常に引っ張っている状態により、症状が起きています。

坐骨神経痛と間違われやすいですが、「神経痛」とは違う痛みです。

股関節症の特徴

次は、股関節症の特徴について解説していきます。

股関節痛の特徴

股関節痛の原因として、変形性股関節症、臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼、などがあります。

これらは、レントゲンやMRI検査で分かります。

レントゲンやMRI検査など画像検査で異常がない場合は、繰り返しの無理、歩行不足、過去の怪我などが原因になります。

過去の怪我は大きなケガや手術であれば、十年以上も前でも、それによって身体のクセや歪みを作り、徐々に悪化し股関節の症状を起こしていることもあります。

▶︎関連記事:股関節症について

▶︎関連記事:変形性股関節症について

▶︎関連記事:臼蓋形成不全について

▶︎関連記事:股関節唇損傷について

股関節症を起こしやすい人

股関節症を起こしやすい人は、次の通りです。

●股関節症を起こしやすい人

  • 保育士
  • 介護士
  • デスクワーク
  • 転倒して股関節を打った
  • 膝や足首の怪我
  • 片足に体重を乗せることは多い(バドミントン、剣道、プレス工場、ペダルを踏む、運送)

▶︎関連記事:どうして股関節痛は女性に多い?

実は腰痛と股関節痛をセットで持っている人は多い

股関節痛を起こす人は、腰痛もセットで持ってることが多いです。

理由は、身体は連動して動くからです。

具体的には、股関節が悪くなる原因が腰にあり、その歪みが股関節に来て症状を起こしている場合です。

例えば、長年、仕事で中腰姿勢が多く腰骨の柔軟性がなくなると、股関節の可動域が減ります。

すると、股関節が悪くなります。

このように、股関節症と腰痛はセットで持っている人も多くいます。

坐骨神経の特徴

次は、坐骨神経痛の特徴について、解説していきます。

腰の問題による坐骨神経痛

坐骨神経痛の特徴はお尻から足にかけて、「しびれ」や「痛み」が現れます。

坐骨神経痛は、症状はお尻や腰に現れますが、原因は「腰」にあります。

具体的には、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰痛症、すべり症、分離症など、腰椎に問題があり症状があらわれます。

この場合、病院でレントゲンやMRI検査を受けると分かります。

▶︎関連記事:脊柱管狭窄症について

▶︎関連記事:すべり症について

▶︎関連記事:坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違い

▶︎関連記事:ギックリ腰について

梨状筋症候群について

こちらはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり坐骨神経を圧迫し、しびれや痛みの症状を起こします。

原因としては、長時間座る、立ち仕事、スポーツなど、お尻の筋肉に負担がかかると起きます。

梨状筋症候群の場合は、レントゲンやMRI検査では分からないので判断が難しい症状です。

▶︎関連記事:デスクワークで坐骨神経痛

坐骨神経痛は守備範囲が広い

坐骨神経痛は、お尻から足にかけての痛みやしびれの症状が現れる病気ですが、原因はさまざまです。

なので、坐骨神経の改善法を探すよりも、先ずは何による坐骨神経なのかを明確にすることが大切です。

股関節痛の対処法

股関節痛の対処法について、見ていきましょう。

安静・専門医を受診

強い痛みで歩くのもツラい時は、安静にしましょう。

強い痛み3〜5日ほどで軽減します。

もし、軽減しない場合は、専門医を受診しましょう。

また、「転倒して打撲した」など、原因がはっきりしている場合も専門医を受診しましょう。

日によって痛みが変わる

日によって痛みが変わる、軽い痛みの場合は、少し運動で動かしてみましょう。

理由は、動かさないことで痛みが出ているから。

具体的には、「関節を動かす運動」がいいでしょう。

関節を動かす運動については、「寝ながらできる股関節ストレッチ」に記事をご覧下ください。

靴を変える

クッション性んのいい靴に変えることで、股関節への負担を軽減する事ができます。

特に立ち仕事、たくさん歩く仕事の方にはおすすめです。

おすすめの靴は、「ニューバランス880」です。

ニューバランス880はウォーキングシューズで、クッション性・安定性・耐久性のバランスがいい靴です。

▶︎関連記事:ニューバランス880をレビュー

▶︎関連記事:変形性股関節症におすすめの靴

坐骨神経痛の対処法

坐骨神経痛の対処法について見ていきましょう。

安静・専門医を受診

股関節痛の対処法でお話ししたように、強い痛みで歩くのもツラい時は、安静にしましょう。

強い痛み3〜5日ほどで軽減します。

もし、軽減しない場合は、専門医を受診しましょう。

座り方を意識する

坐骨神経痛は、腰で問題が起きている場合が多いです。

特に、良くない座り方は、腰に負担がかかり症状を起こしやすいです。

なので、坐骨神経痛を感たら座り方を変えてみましょう。

座り方については、「腰に負担をかけない座り方」の記事をご覧ください。

腰伸ばし運動

上記でお話ししたように、坐骨神経痛は、腰で問題が起きている場合が多いです。

なので、腰伸ばし運動で腰の動きを回復するのがいいでしょう。

上記の座り方と腰伸ばし運動の両方をすると効果的です。

腰伸ばし運動については、「腰・背中の硬さを解消するストレッチ」の記事をご覧ください。

Q&A:この痛みって股関節?坐骨神経痛?

よくある質問

ここでよくある質問にお答えしていきます。

Q1. お尻〜太ももの裏が痛いとき、股関節痛?坐骨神経痛?

股関節痛は鼠径部(きょけいぶ)や前ももに痛みが出やすいです。

坐骨神経痛はお尻から太もも裏、ふくらはぎにかけての“しびれ”や“鋭い痛み”が出やすいです。

Q2.立ち上がりでズキッと来るのは?

股関節痛は、立ち上がる瞬間に股関節周囲がギクッと痛む。

坐骨神経痛は、立ち上がりよりも長時間座った後、立つと脚全体に、しびれや痛みが広がる場合が多い。

Q3.歩行中に痛みが強まるのはどちら?

股関節痛は、歩幅を大きくすると鼠径部や外側に鈍痛が増す。

坐骨神経痛は歩行中ずっとビリビリ、チクチクと神経の痛みが続く。

Q4.痛み以外に違いはある?

股関節痛は、可動域制限(脚を開く・曲げる・伸ばす動きで引っかかり)。

坐骨神経痛は、足先まで「しびれ」「冷感」「チクチク感」が伴うことが多い。

まとめ|股関節症と坐骨神経痛の違い

この記事では、「お尻から太ももが痛いけど、股関節痛なの?坐骨神経痛なの?」「安静にすべき?」というお悩みに対し、2つの痛みの違いと適切な対処法を解説しました。

要点をまとめると、次の通りです。

  • 股関節痛は「動き始めに痛い」、鼠径部や脚の付け根の前あたりに痛み
  • 坐骨神経痛は“ジリジリ・ビリビリとしびれる”、お尻から太もも裏〜ふくらはぎまで広がる
  • 似ていても、痛みの原因・場所・症状の出方が違うので見極めが重要
  • 痛みが強いときは無理せず安静に。3〜5日で軽減しなければ専門医を受診
  • 軽度であれば、靴選び・座り方・ストレッチなどで対処できることも多い

つまり、「お尻〜太ももが痛い=坐骨神経痛とは限らない」し、「関節を柔らかくすれば治る」わけでもないということです。

ご自身の状態に合った対処を見つけていけば、今よりラクに動ける毎日を取り戻すことができます。

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