「坐骨神経痛と椎間板ヘルニアって何が違うの?」とお悩みの方もいるはず。坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアはどちらとも脚に「しびれ」や「痛み」の症状が現れます。坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアに違いは次の通り。
●坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアの違い
- しびれや痛みの感じ方
- 年齢
- 寝て脚を上げる
- 楽になる姿勢
正確にはMRIの精密検査をして腰骨や椎間板の状態を確認しないといけないと言うことを前置きにします。
突然、「脚にしびれ」が現れると、これは「腰のヘルニアかな?」「ヘルニアって手術をしないといけないのかな?」と心配になりますよね。そんな時の不安が少しでも減るように分かりやすく解説していきますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
しびれや痛みの感じ方の違い
坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアではしびれや痛みの感じ方に違いがあります。
具体的には坐骨神経痛では痛みや痺れが不定期に現れるのに対して、腰椎間板ヘルニアでは常に痛みやしびれがあります。特に腰椎間板ヘルニアでは座っているときも寝ている時も常に症状があります。常に痛みやしびれがある場合は腰椎間板ヘルニアを疑って見ましょう。
年齢による違い
坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアを見分けるポイントに年齢があります。
具体的には椎間板というのはゼリーのように「ぷにゅぷにゅ」しています。これは水分が潤っているから。
しかし、年齢が過ぎると身体の水分が減少し椎間板はゼリーから高野豆腐のようにカチカチになっていきます。高野豆腐のようにカチカチの状態では椎間板が飛び出ることは少なくなります。
つまり腰椎間板ヘルニアは若い世代に多いということ。私の経験上10〜30代はヘルニアを起こしやすい傾向があります。
寝て脚を上げる
坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアを見分けるポイントに寝て脚を上げる方法があります。これはMRIなどの機械を使わずに外から見分ける検査方法として病院内でも行われます。
●やり方
- 仰向けに寝る。
- 症状がある方の脚を、膝を伸ばしたまま上げる。
- 角度は70°ほどで症状が強くなればヘルニアを疑う。
腰椎間板ヘルニアでは、脚上げ検査をすると明確なしびれが現れます。
楽になる姿勢
坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアを見分けるポイントに楽になる姿勢があります。座っていると楽、歩くと痺れが出てくる、少し休むんだり前屈みになると楽になる。
この場合は、坐骨神経痛でも腰椎間板ヘルニアでも無く脊柱管狭窄症の可能性があります。脊柱管狭窄症は、60歳以降に多くみられる傾向があります。
見分けるポイントの補足
ここまで読んで頂いていかがでしたか?
今の症状が坐骨神経痛なのか腰椎間板ヘルニアなのか少しは見分けがつきましたか?補足になりますがここでの解説は自己判断するものではなく、あくまで専門医にかかるまでの不安を少しでも軽減していただければと思って書いています。
なので、症状があるのであれば早めに医療機関を受診してください。
坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアの違いは?(まとめ)
今回は坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアの違いを解説しました。
●ポイント
- しびれや痛みの違い:坐骨神経痛は体勢によって症状が変わり、腰椎間板ヘルニアは常に症状が続きます。
- 発症しやすい年齢:腰椎間板ヘルニアは10〜30代に多く、坐骨神経痛は年齢を問わず発症します。
- 脚上げテスト:仰向けで膝を伸ばした脚を上げた際、70°で強いしびれが出る場合はヘルニアの可能性が高いです。
- 楽になる姿勢:坐骨神経痛や腰椎間板ヘルニア以外にも、脊柱管狭窄症が考えられる場合があります。
これらのポイントを押さえることで、症状がどのような原因によるものかをある程度見分けることが可能です。しかし、正確な診断には医療機関での検査が必要です。症状が続く場合は、早めに専門医を受診しましょう。