「坐骨神経痛」と「腰椎椎間板ヘルニア」の違いは?(見分ける4つのポイント)本記事は広告を含みます

「坐骨神経痛」と「腰椎椎間板ヘルニア」の違いは?(見分ける4つのポイント)
この記事は 14 分前後で読めます。

・脚のしびれが続くけれど、坐骨神経痛なの?
・坐骨神経痛と椎間板ヘルニアって何が違うの?
・腰椎椎間板ヘルニアは手術しないといけない?

そんな不安を感じていませんか?

坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも腰から脚にかけて痛みやしびれが出ることがあります。そのため、自分では違いが分かりにくいものです。

この記事では、しびれや痛みの出方、年齢、脚を上げたときの症状、楽になる姿勢など、症状を考えるときのポイントを解説します。

また、坐骨神経痛があるときの対処法や、日常生活で気をつけたいことも紹介します。

「自分の症状は何が原因なのか」と不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。

それでは、さっそく見ていきましょう。

しびれや痛みの感じ方の違い

坐骨神経痛では、腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが現れることがあります。

ただし、坐骨神経痛は病名ではなく、痛みやしびれなどの症状を指す言葉です。

腰椎椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛を起こす原因の一つです。

痛みやしびれの出方は、原因によって変わります。

たとえば、体勢を変えたときに痛みやしびれが強くなったり、姿勢を変えると楽になったりすることがあります。

一方で、座っているときや寝ているときにも、腰から脚にかけて痛みやしびれが続く場合もあります。

そのため、「痛みやしびれが常にあるからヘルニア」とは、一概に判断できません。

症状の出方だけで原因を判断するのは難しいため、症状が続く場合は医療機関で検査を受けることをおすすめします。

年齢による違い

腰椎椎間板ヘルニアは、比較的若い年代に多くみられます。

椎間板は、ゼリーのように柔らかく、内部には多くの水分が含まれています。

しかし、年齢を重ねると椎間板の水分量が減り、少しずつ硬くなっていきます。

イメージとしては、柔らかいゼリーが高野豆腐のように変化していく感じです。

椎間板が硬くなると、若いころとは椎間板の状態が変わるため、腰椎椎間板ヘルニアの起こり方にも違いが出てきます。

私の経験では、10〜30代で腰椎椎間板ヘルニアの相談を受けることが多いです。

ただし、年齢だけで腰椎椎間板ヘルニアかどうかを判断することはできません。

痛みやしびれがある場合は、症状の出方も含めて確認することが大切です。

寝て脚を上げる

脚を上げたときの症状

坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアを考えるときは、仰向けで脚を上げたときの症状も確認します。

この検査は「SLRテスト」と呼ばれ、医療機関でも神経の刺激があるかを確認するために行われます。

参考:外から見分ける検査方法

やり方

  1. 仰向けに寝ます。
  2. 膝を伸ばしたまま、症状がある側の脚をゆっくり上げます。
  3. 脚を上げたときに、腰から脚にかけて痛みやしびれが出るかを確認します。

脚を上げたときに、腰から脚にかけて痛みやしびれが再現される場合は、神経が刺激されている可能性があります。

ただし、脚を上げる角度だけで腰椎椎間板ヘルニアと判断することはできません。

症状が強い場合やしびれが続く場合は、自己判断せず医療機関で検査を受けましょう。

楽になる姿勢

楽になる姿勢

腰や脚の痛み・しびれは、姿勢によって変化することがあります。

たとえば、

  • 座ると楽になる
  • 歩くと脚のしびれが出てくる
  • 少し休むと楽になる
  • 前かがみになると楽になる

このような症状がある場合は、脊柱管狭窄症でみられる特徴の一つです。

脊柱管狭窄症では、歩くことで脚の痛みやしびれが強くなり、少し休むと楽になる「間欠性跛行」がみられることがあります。

また、脊柱管狭窄症は中高年に多くみられる傾向があります。

ただし、症状だけで脊柱管狭窄症と判断することはできません。

痛みやしびれが続く場合は、医療機関で検査を受けることが大切です。

▶︎関連記事:脊柱管狭窄症について

見分けるポイントの補足

ここまで、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアを考えるときのポイントを紹介しました。

ただし、痛みやしびれの出方だけで、原因を正確に判断することはできません。

今回紹介した内容は、あくまで医療機関を受診するまでの不安を少しでも減らすための参考としてご覧ください。

脚のしびれや痛みが続いている場合は、自己判断で済ませず、早めに医療機関を受診しましょう。

坐骨神経痛の対処法

坐骨神経痛が気になる方は、日常の座り方や体の動かし方を見直してみましょう。

ここでは、私が施術の現場でもお伝えしている3つの方法を紹介します。

坐骨で座る

椅子に座るときは、坐骨で座ることを意識してみましょう。

坐骨とは、椅子に座ったときに、お尻の下で触れる左右の骨です。

坐骨で座ると骨盤を立てやすくなり、腰を丸めた姿勢を避けやすくなります。

反対に、背中を丸めて仙骨に体重をかける座り方を「仙骨座り」と呼びます。

仙骨座りは腰に負担がかかりやすいため、長時間同じ姿勢にならないよう注意しましょう。

仙骨で座る
坐骨で座る

▶︎関連記事:腰に負担をかけない座り方

腰伸ばし運動

腰伸ばし運動は、普段あまり動かさない方向へ背骨を動かす運動です。

日常生活では、前かがみになる動作が多くあります。

一方で、腰を後ろに反らす動作は少なくなりがちです。

同じ方向の動きばかりにならないよう、無理のない範囲で背骨を動かしてみましょう。

腰伸ばし運動を取り入れることで、背骨を動かす習慣をつくることができます。

▶︎関連記事:腰・背中の硬さを解消するストレッチ

ハイハイ運動

ハイハイ運動は、体幹を使いながら手足を連動させる運動です。

ハイハイ運動では、次のような動きを同時に行います。

  • 背骨を動かす
  • 体幹を使う
  • 肩甲骨を動かす
  • 手足を連動させる

赤ちゃんはハイハイをする中で、体を支えながら手足を動かす動きを身につけていきます。

大人にとっても、体幹を使いながら手足を連動させる練習になります。

腰や脚に痛みやしびれがある場合は、無理に行わず、症状を確認しながら取り入れてください。

▶︎関連動画:ハイハイ運動

坐骨神経痛で気をつけること

坐骨神経痛で気をつけたいこと

坐骨神経痛があるときは、座り方と過度な安静に注意しましょう。

日常生活の姿勢を見直しながら、痛みやしびれの状態に合わせて体を動かすことが大切です。

座り方

坐骨神経痛の原因はさまざまですが、私が臨床の現場で多いと感じるのが、長時間の座り姿勢です。

デスクワークなどで座っている時間が長い方は、普段の座り方を見直してみましょう。

特に、背中を丸めて仙骨に体重をかける「仙骨座り」になっていないか確認してください。

前の章で紹介したように、坐骨で座ることを意識してみましょう。

▶︎関連記事:デスクワークと坐骨神経痛

過度な安静

痛みやしびれがあるからといって、必要以上に体を動かさない状態が続かないようにしましょう。

長期間にわたって体を動かさないと、筋力や体力が低下することがあります。

ただし、痛みやしびれが強いときは、無理に運動する必要はありません。

症状に合わせて活動量を調整し、できる範囲で普段の生活を続けることを意識しましょう。

強い痛みやしびれが続く場合は、我慢せずに医療機関を受診してください。

Q&A|よくある質問

よくある質問

ここでは、坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの違いでよくある質問にお答えしていきます。

坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも同じ症状ですか?

同じではありません。

坐骨神経痛は、腰からお尻、脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状を指します。

一方、腰椎椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛を起こす原因の一つです。

そのため、脚のしびれがあるからといって、必ず腰椎椎間板ヘルニアとは限りません。

坐骨神経痛がある場合、運動しても大丈夫ですか?

痛みやしびれが強くなければ、無理のない範囲で体を動かすことを検討できます。

ただし、運動によって痛みやしびれが強くなる場合は、無理に続けないようにしましょう。

症状が強い場合や長く続いている場合は、運動を始める前に医療機関へ相談してください。

坐骨神経痛があると、安静にしていたほうがいいですか?

痛みやしびれが強いときは、無理に体を動かす必要はありません。

一方で、必要以上に安静にする状態が長く続くと、筋力や体力の低下につながることがあります。

症状に合わせて活動量を調整し、できる範囲で普段の生活を続けることを意識しましょう。

坐骨神経痛があると、腰椎椎間板ヘルニアの手術が必要ですか?

坐骨神経痛があるからといって、すぐに手術が必要になるわけではありません。

腰椎椎間板ヘルニアでも、症状や経過によって治療方法は異なります。

手術が必要かどうかは、症状や検査結果をもとに医師が判断します。

手術が必要なのか不安な場合は、まず医療機関で現在の状態を確認してもらいましょう。

坐骨神経痛や脚のしびれがある場合、いつ病院を受診すればいいですか?

痛みやしびれが続いている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

特に、症状が強くなっている場合や、歩くことが難しくなっている場合は、自己判断で様子を見続けないことが大切です。

脚のしびれにはさまざまな原因があるため、症状だけで原因を決めつけず、必要な検査を受けましょう。

まとめ|坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアの違い

坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いは?(まとめ)

今回は、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアを考えるときのポイントについて解説しました。

ポイント

  • 坐骨神経痛は症状の名前:腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが現れる状態を指します。
  • 腰椎椎間板ヘルニアは原因の一つ:椎間板の一部が飛び出し、神経を刺激することで症状が現れることがあります。
  • 脚を上げたときの症状も確認する:腰から脚にかけて痛みやしびれが再現される場合は、神経が刺激されている可能性があります。
  • 姿勢による症状の変化も参考になる:歩くと症状が強くなり、休んだり前かがみになったりすると楽になる場合は、脊柱管狭窄症でみられる特徴の一つです。
  • 症状だけでは原因を判断できない:年齢や症状の出方だけで自己判断せず、必要に応じて医療機関で検査を受けましょう。

坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、さまざまな原因で起こります。

そのため、痛みやしびれが続いている場合は、症状だけで原因を決めつけないことが大切です。

強い痛みやしびれがある場合や、症状が続いている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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