- 歩くと腰から足にかけて痛みやしびれが出る
- 自転車では痛くないのに、歩くとツラい
- 整形外科で原因がよくわからず不安になる
今回は、こんな問題を解決していきます。
当院にも坐骨神経痛の症状がひどく、少し歩いただけで足にビリッと痛みが走り、外出が苦痛な方が多数来院されます。
ですが、腰の動きと神経の関係を知り、正しく体を動かす習慣を取り入れたことで、痛みを感じずに歩けるようになる方もたくさんおられます。
本記事では、「坐骨神経痛で歩くと痛い理由」「なぜ自転車だと痛くないのか」、そして「改善のために本当に効果的な運動」について詳しく解説します。
この記事を読むことで、坐骨神経痛の原因が明確になり、再発を防ぎながら日常生活をラクに過ごすための第一歩が踏み出せます。
坐骨神経痛を根本から改善したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
坐骨神経痛で歩くのはなぜ痛い?
歩くと痛む理由は「腰骨が伸びることで神経が刺激されるから」。
具体的には、腰を曲げた姿勢で座る習慣、中腰姿勢が多いなどにより腰が曲がった状態で固まってしまいます。
歩くときに体は自然と重心を前後に移動させながらバランスを取るために腰を伸ばすので神経が引っ張られ痛みやしびれが生じます。また、狭窄症や分離症など骨や関節に問題がある場合も同様に歩行時に腰を伸ばすのとで神経が刺激されて痛みやしびれが生じます。
腰を曲げた姿勢で固まる原因
腰を曲げた姿勢で固まる原因の多くは、長時間の座り作業が影響しています。さらに腰が曲がる要因は次のようなものがあります。
- 作業環境(ノートPC)
- 座り方
- 机と椅子が合っていない
- 運動不足による筋力の低下
これらの習慣により、腰が曲がった状態で筋肉や関節が硬くなり、歩く際に腰骨を伸ばすと神経が刺激されやすくなります
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坐骨神経痛で自転車はなぜ痛くない?
自転車だと坐骨神経痛の症状が出ずに、長い時間乗っていても平気なのは「座っている」から。つまり、座っているので「腰が伸ばされない」から。
上記でお話ししたように、長時間の座り作業などで腰が固まった状態でも自転車は座っているので曲がっている腰が伸ばされないので痛みやしびれは出ません。
坐骨神経痛を改善するのに自転車運動は効果的?
坐骨神経痛を改善するのに、自転車こぎ運動はおすすめではありません。
例えば、坐骨神経痛の原因が太ももの筋肉が落ちたことが原因であれば、自転車こぎで太ももの筋力強化をすると効果的です。
しかし、上記で解説したように「痛み」や「しびれ」の坐骨神経痛の症状が出る、根本原因は「腰骨」にあります。なので、自転車こぎで太ももの筋肉を鍛えても、坐骨神経痛は改善されません。
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坐骨神経痛の原因は?
坐骨神経痛の原因は次の通り。
脚に痛みやしびれが起きるものを「坐骨神経痛」と言いますが、原因は腰やお尻にあります。
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どうして歩くと痛いのに自転車だと動ける?(まとめ)
この記事では、「歩くと足がビリビリするのに、自転車だと平気」「整形外科では異常なし…でも不安」という方に向けて、坐骨神経痛で歩くと痛い理由と効果的な改善法を解説しました。
要点をまとめると、次の通りです。
- 歩くと痛いのは「腰骨が伸びて神経が引っ張られる」から
→ 座り作業や運動不足で、腰が曲がった姿勢のまま固まり、歩行時に神経が刺激される - 自転車は「腰が伸びない」ので痛みが出にくい
→ 座っている姿勢のままなので神経が引っ張られず痛くならない - 改善には「自転車こぎ」ではなく、「腰骨を動かす運動」がおすすめ
→ 原因が腰にある場合、自転車で太ももを鍛えても根本的な改善にはつながらない
つまり、「歩くと痛い=歩き方の問題」ではなく、「腰骨の硬さや姿勢」が根本原因である可能性が高いということです。
腰骨の柔軟性を取り戻し、正しく身体を使うことで、再発を防ぎながら“痛みなく歩ける体”を目指すことができます。
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