坐骨神経痛で歩くのはツラいけど、自転車だとどこまでも行けると疑問に思っている方もいらっしゃると思います。歩くと痛いのに、自転車だと動ける理由は次の通りです。
●結論
歩くと坐骨神経の痛みが出るのに、自転車だとどこまでも行けるのは、腰が曲がった状態で体が固まっているから。特に、デスクワークで座る時間が長い方、前屈み姿勢で作業をする方がなりやすい。また、歩くと痛みが出るが自転車だと動けるのは脊柱管狭窄症の方の特徴でもある。
坐骨神経痛でお悩みの方の手助けになるように、整体歴25年の私が、分かりやすく解説しますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
坐骨神経痛で歩くのはなぜ痛い?
歩くと痛む理由は「腰骨が伸びることで神経が刺激されるから」。
具体的には、腰を曲げた姿勢で座る習慣、中腰姿勢が多いなどにより腰が曲がった状態で固まってしまいます。
歩くときに体は自然と重心を前後に移動させながらバランスを取るために腰を伸ばすので神経が引っ張られ痛みやしびれが生じます。また、狭窄症や分離症など骨や関節に問題がある場合も同様に歩行時に腰を伸ばすのとで神経が刺激されて痛みやしびれが生じます。
腰を曲げた姿勢で固まる原因
腰を曲げた姿勢で固まる原因の多くは、長時間の座り作業が影響しています。さらに腰が曲がる要因は次のようなものがあります。
- 作業環境(ノートPC)
- 座り方
- 机と椅子が合っていない
- 運動不足による筋力の低下
これらの習慣により、腰が曲がった状態で筋肉や関節が硬くなり、歩く際に腰骨を伸ばすと神経が刺激されやすくなります
股関節に負担をかけない座り方ってどんなの? 股関節痛と座り方って関係あるの? どんな椅子がいいの? 股関節痛を改善して行く中で「ストレッチや運動」が「攻め」なら、「正しい座り方」は「守り[…]
坐骨神経痛で自転車はなぜ痛くない?
自転車だと坐骨神経痛の症状が出ずに、長い時間乗っていても平気なのは「座っている」から。つまり、座っているので「腰が伸ばされない」から。
上記でお話ししたように、長時間の座り作業などで腰が固まった状態でも自転車は座っているので曲がっている腰が伸ばされないので痛みやしびれは出ません。
坐骨神経痛を改善するのに自転車運動は効果的?
坐骨神経痛を改善するのに、自転車こぎ運動はおすすめではありません。
例えば、坐骨神経痛の原因が太ももの筋肉が落ちたことが原因であれば、自転車こぎで太ももの筋力強化をすると効果的です。
しかし、上記で解説したように「痛み」や「しびれ」の坐骨神経痛の症状が出る、根本原因は「腰骨」にあります。なので、自転車こぎで太ももの筋肉を鍛えても、坐骨神経痛は改善されません。
坐骨神経痛で痛みやしびれがあり運動はできないけど自転車こぎならいくらでもできる。でも自転車運動は坐骨神経痛の改善にいいのか?とお悩みの方もいるはず。 この記事では坐骨神経痛に自転車運動が本当に効果的なのかを詳しく解[…]
坐骨神経痛の原因は?
坐骨神経痛の原因は次の通り。
脚に痛みやしびれが起きるものを「坐骨神経痛」と言いますが、原因は腰やお尻にあります。
脊柱管狭窄症ってどんな症状が起きるの?原因は?とお悩みの方もいるはず。 ⚫️概要 主な原因 骨に異常がある場合(例:すべり症、分離症)と、異常がない場合に分けられます。 […]
「坐骨神経痛と椎間板ヘルニアって何が違うの?」とお悩みの方もいるはず。坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアはどちらとも脚に「しびれ」や「痛み」の症状が現れます。坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアに違いは次の通り。 ●坐骨神経[…]
どうして歩くと痛いのに自転車だと動ける?(まとめ)
今回は坐骨神経痛で、どうして「歩くと痛い」のに、「自転車(こぎ)」だと動ける?について解説してきました。
●坐骨神経痛でどうして「歩くと痛い」のに、「自転車(こぎ)」だと動ける?
- 歩くと坐骨神経痛の症状が出る理由:腰が伸ばされるから
- 自転車だと坐骨神経痛の症状が出ずに動ける理由:座っている状態だから
●坐骨神経痛を改善するのに自転車こぎ運動は効果的?
- 効果的ではない→太ももの筋力強化になるが、坐骨神経痛の根本改善にならない