【すべり症の原因と対策】腰痛・しびれを悪化させないポイント本記事は広告を含みます

【すべり症の原因と対策】腰痛・しびれを悪化させないポイント
この記事は 20 分前後で読めます。

・腰を反ると、痛みやしびれが強くなる。
・すべり症と椎間板ヘルニアは、何が違うの?
・すべり症は手術をしないといけない?

このような疑問や不安を感じていませんか?

すべり症は、腰椎の一部が前後にずれる状態です。神経が圧迫されると、腰の痛みや足のしびれが出ることがあります。

ただし、腰痛や足のしびれがあるからといって、すべてがすべり症とは限りません。

症状の出方や腰を動かしたときの変化を確認することが大切です。

この記事では、すべり症の種類や原因、症状の特徴を解説します。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症との違い、日常生活で気をつけたいこと、手術が必要になるケースについても紹介します。

「もしかして、すべり症かも」と気になっている方は、ご自身の症状と照らし合わせながら読んでみてください。

すべり症について

すべり症とは

すべり症とは、腰の骨が本来の位置から前後にずれる状態です。

腰の骨がずれることで神経が圧迫されると、腰の痛みや足のしびれが出ることがあります。

また、腰が不安定になることで、痛みが出る場合もあります。

すべり症の種類

すべり症には、大きく分けて「変性すべり症」と「分離すべり症」の2種類があります。

●変性すべり症

変性すべり症は、加齢による椎間板や椎間関節の変化などによって、腰の骨がずれるタイプです。

特に中年以降の女性に多く、4番目の腰椎(L4)に起こりやすいとされています。

腰を反らしたときに痛みが出たり、長時間の立ち仕事や歩行で症状が強くなったりすることがあります。

●分離すべり症

分離すべり症は、腰椎分離症によって腰の骨が不安定になり、前後にずれるタイプです。

腰椎分離症は、成長期にスポーツなどで腰を反らす動作を繰り返すことで、腰の骨に疲労骨折が起こることがあります。

野球、バレーボール、体操、柔道、ラグビーなど、腰を反らす動作が多いスポーツをしていた人に見られます。

腰椎分離症があっても、初めは違和感や軽い痛みしかない場合があります。

そのため、成人してから別の症状をきっかけに検査を受け、腰椎分離症や分離すべり症が見つかることもあります。

すべり症の原因

すべり症の原因

すべり症は、加齢による腰の変化や腰椎分離症など、いくつかの要因が重なって起こります。

日常生活での姿勢や体の使い方も、腰に負担をかける要因の一つです。

ここでは、すべり症に関係する主な要因を紹介します。

繰り返しの動作

腰を反らしたり、ひねったりする動作を繰り返すと、腰の一部に負担が集中しやすくなります。

特に、中腰での作業を繰り返す場合は注意が必要です。

例えば、スーパーの品出しや介護の仕事では、中腰の姿勢を繰り返すことがあります。

ゴルフも、中腰から体をひねる動作が多いため、腰に負担がかかりやすい動作の一つです。

椎間板などの変化

加齢などによって椎間板や椎間関節に変化が起こると、腰椎を支える構造が変化します。

変性すべり症では、こうした腰の変化が重なり、腰椎がずれることがあります。

筋肉や靭帯の働き

腰の周りにある筋肉や靭帯は、腰椎を支える役割があります。

筋肉や靭帯の働きが低下すると、腰を支える力が弱くなり、腰に負担がかかりやすくなることがあります。

そのため、腰に大きな負担をかけた覚えがない方でも、腰の痛みや不安定さを感じる場合があります。

姿勢や体の使い方

日常生活での姿勢や体の使い方も、腰への負担に関係します。

例えば、反り腰の姿勢で長時間立ち続けたり、イスに浅く腰かけて背中を丸めるクセがあったりすると、腰に負担がかかりやすくなります。

腰への負担を減らすには、腰だけを見るのではなく、普段の姿勢や体の使い方を見直すことも大切です。

▶︎関連記事:腰に負担をかけない座り方

すべり症の症状

すべり症の症状

すべり症では、腰の痛みだけでなく、足のしびれや歩きにくさなどが出ることがあります。

代表的な症状は、次の通りです。

  • 腰を反ると症状が強くなる
  • 夕方になると腰が重だるくなる
  • 痛みが強くなったり、落ち着いたりする

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

腰を反ると症状が強くなる

すべり症では、腰を反らしたときに腰の痛みや足のしびれが強くなることがあります。

洗濯物を干したり、立ち上がったりするときに、症状が出る方もいます。

腰を反らすと痛みが出るため、無意識に腰を丸めて猫背になる方もいます。

夕方になると症状が強くなる

朝はそれほど気にならなくても、立っている時間や歩く時間が長くなると、夕方に腰が重だるくなることがあります。

特に、長時間の立ち仕事をしている方は、症状の変化を確認してみましょう。

痛みが強くなったり、落ち着いたりする

すべり症によって神経への負担が生じると、腰痛や足のしびれが強くなることがあります。

症状がしばらく落ち着いていても、体の使い方や負担のかかり方によって、再び痛みやしびれが強くなる場合もあります。

そのため、「痛みがなくなったから大丈夫」と自己判断せず、症状を繰り返す場合は注意が必要です。

すべり症を放置するとどうなる?

すべり症があっても、すべての人の症状が進行するわけではありません。

ただし、神経への圧迫が強くなると、足のしびれや力の入りにくさ、歩きにくさなどが出ることがあります。

さらに、排尿がしにくい、尿が漏れるなどの症状がある場合は、早めに医療機関で診てもらうことが大切です。

「少し痛いだけだから」と自己判断で放置せず、腰痛やしびれが続く場合は、まず整形外科で状態を確認しましょう。

すべり症と椎間板ヘルニアの違い

すべり症と椎間板ヘルニアの違い

すべり症と椎間板ヘルニアの違いは、次の通りです。

 すべり症椎間板ヘルニア
原因腰の骨がずれる椎間板の一部が飛び出す
痛みが出やすい動き腰を反らす前かがみ
年齢層中高年に多い幅広い年代でみられる
症状足のしびれ 腰の痛み腰痛、足のしびれ、力の入りにくさ

すべり症は腰を反らすと症状が出やすく、椎間板ヘルニアは前かがみで症状が出やすい傾向があります。

すべり症 腰椎ヘルニア 違い

▶︎関連記事:坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの違い

すべり症と脊柱管狭窄症の違い

すべり症と脊柱管狭窄症の違い

すべり症と脊柱管狭窄症の違いは、次の通りです。

 すべり症脊柱管狭窄症
原因腰骨がずれる背骨の中が狭くなる
痛みが出やすい動き腰を反らす腰を伸ばす・長く歩く
年齢層中高年に多い中高年に多い
症状足のしびれ 腰の痛み足のしびれ 長く歩けない
足うらの異常感覚

脊柱管狭窄症は、しばらく歩くと「足の痛み」「しびれ」「脱力感」が出て歩けなくなり、少し休憩すると症状が和らぎ、また歩けるようになる、という特徴的な症状です。

また、腰には痛みを感じないことも多いです。

▶︎関連記事:脊柱管狭窄症について

すべり症でやってはいけないこと

すべり症でやってはいけないこと

すべり症がある場合は、腰に負担が集中する姿勢や動きを続けないことが大切です。

特に注意したいのは、次の4つです。

  • 不良姿勢
  • 長時間の同じ姿勢
  • 過度の安静
  • 激しいスポーツ

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

不良姿勢

腰に負担がかかりやすい姿勢は、できるだけ避けましょう。

特に注意したいのが、「仙骨座り」です。

仙骨座りとは、イスからずり落ちるように座り、背中を丸めた姿勢です。

仙骨で座る

長時間この姿勢を続けると、腰に負担がかかりやすくなります。

イスに座るときは、深く腰掛けて坐骨で体を支えることを意識しましょう。

長時間の同じ姿勢

「座りっぱなし」や「立ちっぱなし」など、同じ姿勢を長時間続けることも避けましょう。

同じ姿勢が続くと、腰に負担が集中しやすくなります。

デスクワークや立ち仕事が多い方は、ときどき姿勢を変えたり、軽く腰を動かしたりしましょう。

過度の安静

すべり症があるからといって、必要以上に動かないこともおすすめできません。

長期間ほとんど体を動かさない状態が続くと、筋力が低下し、体を支える力が弱くなることがあります。

痛みが強いときは無理をせず、症状に合わせて動くことが大切です。

痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で日常生活や運動を再開していきましょう。

激しいスポーツ

腰を強く反らしたり、ひねったりする動作が多いスポーツは、症状があるときは注意が必要です。

ただし、「激しいスポーツ」の基準は人によって異なります。

スポーツを再開するときは、現在の症状や体力に合わせて、無理のない強度から始めましょう。

痛みやしびれが強くなる場合は、運動を続けず、医療機関で状態を確認することをおすすめします。

すべり症の症状を悪化させないための工夫

すべり症 悪化

すべり症がある場合は、腰に負担をかけない姿勢や動きを意識することが大切です。

日常生活では、次の4つを意識してみましょう。

  • ウォーキング
  • 正しく座る
  • 膝を曲げて寝る
  • インナートレーニング

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

ウォーキング

ウォーキングは、無理のない範囲で体を動かす方法の一つです。

歩くことで全身を使うため、運動不足の解消にもつながります。

ウォーキングをするときは、ウォーキングシューズなど、歩きやすい靴を選びましょう。

ただし、歩くことで痛みやしびれが強くなる場合は、無理に続けないことが大切です。

正しく座る

座り方を見直すことも、腰への負担を減らすためのポイントです。

正しく座るときは、次の3つを意識しましょう。

●正しい座り方

  • 深く腰掛けて、背中を起こす
  • 坐骨(お尻の骨)で体重を支える
  • 膝を90度程度にして、足裏を床につける

特に、イスからずり落ちるような「仙骨座り」は避けましょう。

膝を曲げて寝る

仰向けで寝ると腰が反りやすい方は、膝を曲げた姿勢を試してみましょう。

膝を曲げることで、腰の反りが強くなりにくく、楽に感じる場合があります。

●寝方のポイント

  • 仰向けでは、膝の下にクッションを入れる
  • 横向きでは、膝の間にクッションを挟む
  • マットレスは、沈み込みすぎないものを選ぶ

寝具は「硬ければよい」というわけではありません。

実際に寝たときに、腰が沈み込みすぎず、楽に感じるものを選びましょう。

インナートレーニング

体を支える筋肉には、表面にある大きな筋肉と、深い部分にある筋肉があります。

一般に、深い部分にある筋肉は「インナー筋」と呼ばれます。

インナー筋を適切に使えるようになると、体幹を安定させる動作につながります。

おすすめのトレーニングは、次の通りです。

  • フロントブリッジ
  • バードドッグ
  • ドローイン

ウォーキングも、全身を使って体を動かす運動の一つです。

インナートレーニングをするときは、呼吸を止めないことも大切です。

痛みやしびれが強くなる場合は無理をせず、運動の中止や医療機関への相談を検討しましょう。

すべり症は手術しないといけない?

すべり症 手術

すべり症と診断されたからといって、すぐに手術が必要になるわけではありません。

症状が軽い場合は、まず薬や運動療法などの保存療法を行い、経過を見ていくことが一般的です。

保存療法を続けても症状が改善しない場合や、痛みやしびれによって日常生活に大きな支障が出ている場合は、手術が選択肢になることがあります。

手術をするかどうかは、症状の程度や神経の圧迫状態などを確認したうえで、専門医と相談して決めることが大切です。

こんな症状がある場合は早めに受診しましょう

すべり症によって神経への圧迫が強くなると、次のような症状が出ることがあります。

  • 足のしびれが強くなる
  • 足に力が入りにくくなる
  • 歩きにくくなる
  • 長い距離を歩けなくなる

特に、尿が出にくい、尿や便が漏れるなどの排尿・排便の異常がある場合は、早めの受診が必要です。

このような症状を我慢せず、まずは整形外科を受診して、神経の状態を確認してもらいましょう。

すべり症だからといって、必ず手術になるわけではありません。

大切なのは、症状の程度や日常生活への影響を確認しながら、自分の状態に合った治療方法を選ぶことです。

しらひげ鍼灸整骨院での改善方法

すべり症 改善

すべり症による症状を軽減するために、私は「腰の安定」が大切だと考えています。

当院では、すべり症の方の腰を安定させるために、次の方法を行っていきます。

  • アウター筋を緩和
  • 各関節可動域の回復
  • 運動連鎖の回復
  • インナー筋にスイッチ

それぞれ、詳しくみていきましょう。

アウター筋を緩和

まずは、アウター筋の緩和を行います。

アウター筋が張っていると、下記で行う関節可動域の回復やインナー筋トレーニングが上手くできません。

そのため、アウター筋の緩和を行います。

各関節可動域の回復

背骨、股関節、膝関節、肩関節の主要関節を動かして、関節可動域を回復させていきます。

関節可動域に制限があると、下記の運動連鎖が崩れて、インナー筋も上手く使えず、結果的に腰が不安定になります。

そのため、腰だけでなく全身の関節可動域を確認し、体を動かしやすい状態を目指します。

運動連鎖の回復

運動連鎖とは、体の連動した動きのこと。

例えば、『歩く』という動作では、膝や股関節、骨盤や背骨が動き、さらに上半身と下半身の捻りなど、さまざまな要素が関係します。

これらが連動することで、体はスムーズに動けるのです。

運動連鎖がしっかりとできることで、スムーズな体の動きになり、体に負担がかからない動きになります。

インナー筋にスイッチを入れる

インナー筋はアウター筋のように、自分の意識で動かすことは難しい筋肉です。

なので、インナー筋に特化した動きをすることで、脳からの「インナー筋を使え」という指令が伝わりやすくなります。

すると、日常生活でもインナー筋を使いやすい体になります。

インナー筋は体の深いところにあり、体を支える役割があります。
日常生活で適切に使えるようになることが、腰の安定につながると考えています。

Q&A|すべり症でよくある質問

すべり症について、よくある質問にお答えします。

Q. すべり症のしびれは治りますか?

A. しびれは、神経への圧迫や刺激などによって起こることがあります。

神経への圧迫が軽くなることで、しびれが改善する場合もあります。

保存療法を続けても症状が改善しない場合は、神経の圧迫を取り除く手術が検討されることもあります。

Q. 姿勢を良くするだけでも予防になりますか?

A. 姿勢を見直すことは、腰への負担を減らすための一つの方法です。

特に、反り腰や背中を丸めた姿勢が長時間続く場合は、座り方や立ち方を見直してみましょう。

ただし、姿勢だけですべり症を予防できるわけではありません。

日常生活で腰に負担が集中しないように、体の使い方も合わせて見直すことが大切です。

Q. すべり症は運動で治りますか?

A. すべり症そのものを運動だけで治すことは難しいですが、状態に合った運動で症状の軽減を目指すことはできます。

ウォーキングや体幹を使うトレーニングなど、無理なく続けられる運動から始めましょう。

ただし、運動によって痛みやしびれが強くなる場合は、無理に続けないことが大切です。

Q. 痛みが強いときでもストレッチしていいですか?

A. 痛みが強いときは、無理にストレッチを行わないほうがいいでしょう。

痛みが強い状態で無理に体を動かすと、症状が悪化することがあります。

まずは痛みが出る動きを避け、症状が落ち着いてから、無理のない範囲で運動やリハビリを再開しましょう。

強い痛みやしびれが続く場合は、自己判断で運動を続けず、整形外科で状態を確認することをおすすめします。

すべり症(まとめ)

すべり症は、腰の骨が前後にずれる状態で、神経が圧迫されると腰痛や足のしびれが出ることがあります。

今回の記事のポイントをまとめます。

  • すべり症には「変性すべり症」と「分離すべり症」がある
  • 腰を反らしたときに、痛みやしびれが強くなることがある
  • 長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしは、腰への負担に注意する
  • 不良姿勢を避け、座り方や寝姿勢を見直す
  • 症状に合わせて、ウォーキングや運動を取り入れる
  • すべり症と診断されても、必ず手術が必要になるわけではない
  • 足の力が入りにくい、歩きにくい、排尿・排便に異常がある場合は早めに受診する

すべり症があっても、必要以上に安静にする必要はありません。

痛みやしびれの状態を確認しながら、日常生活で腰に負担が集中しない姿勢や体の使い方を意識しましょう。

症状が続く場合や強くなる場合は、自己判断で済ませず、まずは整形外科で状態を確認することをおすすめします。

「年齢のせいだから」と諦めず、今の体の状態に合わせた対策を少しずつ始めていきましょう。

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください→自己紹介

TOPへ
\お気軽にご相談ください/
\お気軽にご相談ください/