じりじりと足にシビレや痛みが起きる脊柱管狭窄症の原因は一体なになんだろうと疑問に思う人もいるはず。
脊柱管狭窄症の原因は次の通り。
⚫️脊柱管狭窄症の原因
▲骨に異常があるもの
- 腰椎すべり症
- 腰椎分離症
- 変形
▲骨に異常がないもの
- じん帯の肥厚
原因はさまざまだがどれも脊柱管が狭くなることで足への痛みやしびれを起こす。
このページでは脊柱管狭窄症の原因について分かりやすく記事にまとめました。
また、後半では狭窄症と坐骨神経痛と違いについてもお話ししているので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく詳しく見ていきましょう。
レントゲン検査で骨に異常があるもの
脊柱管狭窄症の原因でレントゲン検査で骨に異常があるものは次の通り。
⚫️レントゲン検査で骨に異常があるもの
- 腰椎すべり症
- 腰椎分離症
- 変形
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
腰椎すべり症
腰椎すべり症はつらなる腰骨の一部が前後にズレている状態。
骨がズレることで脊柱管が狭くなり中を通る神経が刺激されシビレや痛みが起きる。
5個ある腰骨のうち第4番目と第5番目の間ですべることが多い。
すべり症の原因は加齢による椎間板の劣化、関節・靭帯がゆるみにより腰骨が不安定になり腰骨のすべりを起こします。
腰椎分離症
腰椎分離症は腰骨の一部が折れて腰骨が分離している状態。
腰骨が分離することで腰骨の一部が前にズレると、脊柱管が狭くなり中を通る神経が刺激されシビレや痛みが起きる。
腰椎分離症は学生時代のスポーツ、青年期の過度の腰への負担で起きることが多い。
また、若い時のスポーツや腰への負担で起きた分離症ですが、若いときは痛みやシビレなどの症状はほとんど現れないので気付くことが少なく、ある程度の年齢になりたまたま腰のレントゲン検査で発見されることも多い。
加齢による椎間板の劣化、関節・靭帯がゆるみにより腰骨が不安定になり腰骨のすべりを併発すると腰椎分離すべり症と言われる。
変形によるもの
加齢により椎間板や腰椎の変形、長年の無理な体勢による体の歪みなど、変形によって脊柱管が狭くなり中を通る神経が刺激されシビレや痛みが起きる。
長年の無理な体勢は何気ない動作でも、長い期間の繰り返しで起きることもある。
レントゲン検査で骨に異常がないもの
レントゲン検査で骨に異常はないがMRI検査を受けると脊柱管が狭くなっていると言われるものがある。
骨に異常はないが脊柱管が狭くなる原因に「じん帯の肥厚」がある。
これは長い年月をかけて腰の負担をかける姿勢を続けることで腰の負担をかける部分を丈夫にしようと、じん帯が分厚くなったりカルシュウムが沈着し脊柱管が狭くなる状態。
腰に負担をかけるものとして、デスクワーク、中腰での作業、日常で座っていることが多い、車の運転、高身長、肥満などで起きやすい。
狭窄症と坐骨神経痛の違いは?
狭窄症と坐骨神経痛の違いは「状態」を表しているものと、「症状」を表しているものの違い。
さらに詳しく見ていきましょう。
狭窄症は上記でお話ししたように骨や靭帯の異常によて「脊柱管が狭くなった状態」を表しています。
坐骨神経痛は腰から足へ伸びる坐骨神経上に起きる「痛みやシビレの症状」を表しています。
脊柱管狭窄症ではお尻から足先にかけての痛みやシビレが起きるので、脊柱管狭窄症であっても人によっては坐骨神経痛と言われることもあります。
脊柱管狭窄症の原因は何?(まとめ)
いかがでしたか?
今回は脊柱管狭窄症の原因についてお話ししてきました。
脊柱管狭窄症の原因は次の通り。
⚫️脊柱管狭窄症の原因
▲骨に異常があるもの
- 腰椎すべり症
- 腰椎分離症
- 変形
▲骨に異常がないもの
- じん帯の肥厚
どの原因であってもお尻から足にかけての痛みやしびれが起きる。
お尻から足にかけての痛みやしびれがあるので座骨神経とも言われるが、狭窄症と坐骨神経痛では「状態」を表しているものと「症状」を表しているものとで違う。
⚫️狭窄症と坐骨神経痛の違い
- 狭窄症;骨や靭帯の異常によて「脊柱管が狭くなった状態」を表している。
- 坐骨神経痛;腰から足へ伸びる坐骨神経上に起きる「痛みやシビレの症状」を表している。
脊柱管狭窄症でお悩み解決の参考になれば幸いです。