2022/4/16(更新日2022/4/25)
こんにちは、しらひげです。
●お悩み
- 股関節が痛い時は歩いても大丈夫?
- 股関節が痛い時に歩いたら悪化しない?
- 股関節が痛い時は安静にした方がいい?
今回は、こんなお悩みを解決していきます。
●結論
股関節が痛くても日常生活で動くていどなら、歩いても大丈夫です。
特に、慢性的な痛みや、日常生活で同じ動作の繰り返しの方は、運動不足で股関節に症状が出ていることもあります。
しかし、下記のような場合は、無理をせず医療機関に行くようにしましょう。
▲安静にした方がいい場合
- 転倒などで股関節を強く打った
- 激痛で足を引きずりながら歩く
ということで、今回は「股関節が痛い時は安静にした方がいい?」について解説していきます。
痛みがある時は、「動きてはいけない」と思うかも知れませんが、動かないことで痛みが出たりすることもあります。
実際に当院に来られる患者さんの中には、「動きはじめに痛みが出るが、動いていると徐々に痛みが治まってくる」と言われる方もおられます。
股関節が痛いけど、「動きていいの?安静にした方がいいの?」と不安に思っている方の不安が、解消できるように、業界歴24年の私が、分かりやすく解説しますので、是非、最後まで読んでください。
それでは、解説に入ります。
股関節痛で安静にした方がいい時
股関節痛で次のような場合は、安静するようにしましょう。
●安静にした方がいい場合
- 転倒などで股関節を強く打った
- 激痛で足を引きずりながら歩く
それぞれ、解説しますね。
転倒などで股関節を強く打った
転倒などで股関節を強く打った場合は、無理をせず安静にしましょう。
理由は、骨折の可能性があるからです。
股関節の中でも、付け根の部分(股関節頸部)は、とても骨折が起きやすい場所です。
股関節と体の接続部分は、曲がった状態で、体を支えていて、とても負担がかかりやすい場所です。
転倒により、力が集中すると、その力に耐えられずに、骨折してしまいます。
また、加齢やホルモンの影響などにより、骨粗鬆症があるとさらに、骨折しやすくなります。
股関節を強く打って、痛みがある場合は、無理をせず安静にしましょう。
もし、転倒して股関節に痛みがあるなら、整形外科を受診しましょう。
激痛で足を引きずりながら歩く
激痛で足を引きずるような場合は、安静にしましょう。
下記で解説しますが、股関節は痛みがあっても、動かしていると、徐々に痛みが、軽減することがあります。
しかし、痛みで歩くと、冷や汗をかく状態や、激痛の場合は、無理をせず安静にしましょう。
2〜3日ようすを見て、痛みが軽減しているのであれば、徐々に歩いてみる、痛みが変わらないのであれば、医療機関を受診しましょう。
股関節痛があるが歩いてもいい時
股関節に痛みがあるが、動きていい場合は、次の通りです。
●股関節に痛みがあるが、動きていい場合
- 股関節に痛みがあるが、動かすと徐々に痛みが軽減する
- 突如、ズキッと激痛が走るがその後は治る
- 軽度の股関節痛が慢性的にある
- レントゲン検査では異常がない
それぞれ、解説しますね。
股関節に痛みがあるが、動かすと徐々に痛みが軽減する
股関節に痛みがあるが、動かすと徐々に痛みが軽減す場合は、歩いて動かしてもOKです。
理由は、動かして症状が軽減する場合は、運動不足により、症状を起こしている、可能性があるからです。
具体的には、関節は動かすことで、潤滑油が潤って、滑らかに動くようになっています。
逆に動かさないと、潤滑油が潤わずに、サビた状態になり動かすときに、痛みが出やすくなります。
例えば、骨折をしてギブス固定をし、骨がくっ付いて、ギブスを外した時に、関節が固まって動かしにくいのと同じような状態になっています。
なので、股関節に痛みがあるが、動かすと徐々に痛みが軽減す場合は、歩いて動かしてもOKです。
突如、ズキッと激痛が走るがその後は治る
突如、股関節に激痛が走るが、その後は治る場合は、歩いて動かしてもOKです。
激痛が走る場合は、上記の運動不足で潤滑油が潤っていないに加えて、同じ動作の繰り返しで、一定のレールができている状態です。
一定のレール状で動いている時は、痛みは出ないが、レールから少し外れると、激痛が出やすくなります。
雪道を車が走ると、車が通った所だけ、筋道ができますよね。
股関節も同じで、繰り返しの動作で、同じ動きが多かったり、運動不足で色々な方向に使わないと、同じようなことが起きます。
また、突然、ズキッと激痛が走ると、「股関節が外れた」ようなイメージですが、股関節が外れるのは、股関節の脱臼になります。
股関節は太くて丈夫な筋肉やじん帯で、覆われているので、事故や大怪我でなけでば、そう簡単に外れる関節ではありません。
軽度の股関節痛が慢性的に
軽度の股関節痛が慢性的にある場合は、歩いてOkです。
理由は、慢性的に症状があるが場合は、やはり運動不足が原因となるからです。
慢性的に症状がある場合は、動いても症状の軽減はあまり見られません。
すると、「動いて悪化したらどうしよう?」と思うようになります。
すると、動く量が減り、さらに痛みが出やすくなる。
という、悪循環に、はまりやすくなります。
なので、軽度の慢性的な症状がある場合は、歩いて動かしてもOKです。
もし、心配なら、信頼のできる、整骨院や整体院の先生に、相談に行くのもいいでしょう。
レントゲン検査では異常がない
レントゲン検査で異常が見られない場合は、歩いて動かしてもOKです。
レントゲンでは、骨折の有無、変形の有無など、「骨の状態」が確認できます。
そして、検査の結果、異常なしの診断であれば、股関節の痛みの原因は、上記で解説した運動不足が原因となります。
なので、レントゲン検査で異常が見られない場合は、歩いて動かしてもOKです。
股関節が痛い時は歩いてもいい?(まとめ)
今回は、「股関節痛」があるときは歩いてもいい?について解説しました。
◆本記事の要約
●股関節痛で安静にした方がいい時
- 転倒などで股関節を強く打った
- 激痛で足を引きずりながら歩く
●股関節に痛みがあるが動きていい場合
- 股関節に痛みがあるが、動かすと徐々に痛みが軽減する
- 突如、ズキッと激痛が走るがその後は治る
- 軽度の股関節痛が慢性的にある
- レントゲン検査では異常がない
いかがでしたか。
股関節痛で、明らかに原因がある時や激痛の時は、安静の方がいいでしょう。
しかし、運動不足が股関節痛の原因になるので、軽度の痛みであれば、無理のない範囲で動いてみてください。
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