変形性股関節症にサポーターは効果ある?

  • 変形性股関節症にコルセットは効果ある?
  • 骨盤ベルトは着けてもいい?
  • 変形性股関節症の痛みを軽減したい。

 

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

 

結論、サポーターは着けない方がいい。なぜなら、サポーターが根本的な改善にはつながらないからです。また、サポーター頼りの体になり手放せなくなるから。もし着けるなら、期間を決めて限定的に着ける方がいい。

 

この記事では、股関節痛にサポーターが有効な場合と避けるべき場合、そしてサポーターのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

サポーターの効果や注意点を理解すれば、無駄に頼りすぎることなく、股関節痛の根本的な改善に取り組めるようになりますんで、ぜひ最後まで読んんで下さい。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

\股関節症でお悩みの方必見/

原因・対処法などを解説

 

変形性股関節症でサポーターを付けた方がいい?

股関節 サポーター

結論として、サポーターは着けない方が良いです。

 

その理由は、サポーターが根本的な改善にはつながらないからです。

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

サポーターを着けるメリット

変形性股関節症を改善するのに、サポーターを着けるメリットは、次の通りです。

 

●サポーターを着けるメリット

  • 圧着感があり安心できる
  • 股関節の動きを制限するため、痛みを感じにくい
  • 安定感が増し、歩きやすくなる
  • 冬場には温かさを保てる

 

サポーターを着けるデメリット

変形性股関節症を改善するのに、サポーターを着けるデメリットは、次の通りです。

 

●サポーターを使用することのデメリット

  • サポーターに依存してしまい、手放せなくなる
  • 股関節の動きを制限し、本来の動きを損なう
  • 他の部位に負担がかかる場合がある
  • 付け外しが手間で、トイレ時に不便
  • 夏場には暑さが気になる

 

サポーターを着けていい場合、着けない方がいい場合

股関節痛を改善するのに、「サポーターを着けていい場合」「着けない方がいい場合」について、詳しく見ていきましょう。

 

サポーターを着けていい場合

股関節痛を改善するのに、サポーターを付ていい場合は、次の通りです。

 

●サポーターを着けていい場合

  • 手術後や骨折など、患部を動かしてはいけないとき
  • 医師の指示があったとき
  • 痛みが強い場合(装着期間を明確に定めること)


 

サポーターを着けない方がいい場合

股関節痛を改善するのに、サポーターを着けない方がいい場合は、次の通りです。

 

●サポーターを着けない方がいい場合

  • 軽い痛みや日常生活での不快感を感じる場合
  • 継続的に着ける場合
  • 圧着感による安心感を目的としている場合
  • 腹巻き代わりとして使用する場合
  • 夜、寝るとき。

 

そもそもサポーターとは?

サポーターとは?

ここでは、サポーターについて見ていきましょう。

 

なぜ、サポーターが復旧した?

サポーターは、「固定具」の一種です。

 

同じ固定具として、ギプス、ボルト、シーネ、包帯、テーピングなどが挙げられます。

 

サポーターは、適度な固定力があり、付け外しが簡単で、薬局やネットで手軽に購入できるため普及しています。

 

サポーターを付けると痛くない?

サポーターは、固定力があり着けると、患部を動かさないので、痛みを感じにくいと言われます。

 

しかし、私達は日常生活で動かなければいけません。

 

また、身体は使わなければ機能低下していきます。

 

つまり、サポーターを付けると、患部を動かさないので痛みを感じにくいが、使わないことで、機能が低下し痛みを感じる原因となる、悪循環にハマっていきます。

 

ゴムが緩いサポーター

ここまで話を聞かれていると、私は「ゴムが緩いサポーターなので大丈夫」と思われる方もいると思います。

 

ゴムが緩いサポーターは、固定力が弱いので、動かさなくて痛みを感じているのではなくて、着けていることの安心感で痛みを感じていない、心理的効果の方が大きいでしょう。

 

サポーターを付けていると温かい

サポーターを着けていると、温かいと感じる方もいるでしょう。

 

確かに、温めると鎮痛効果もあり痛みを感じにくくなります。

 

この場合は、サポーターというよりも保温効果を目的としているので、レッグウォーマーのような衣服のようなもの方がいいですよね。

 

保温する場合は、身体は熱がこもると炎症や不具合を起こしやすくなるので注意しましょう。

 

変形性股関節症で骨盤ベルトは着けていい?

変形性股関節症で骨盤ベルトは着けていい?

結論は、付けない方がいい。

 

理由は、根本改善にならないから。

 

骨盤ベルトに関しても、サポーターと同じですよね。

 

また、骨盤ベルトを付けて股関節痛みが軽減するなら、股関節痛の根本原因は腰にある可能性が高いので、股関節に囚われずに身体全体の動きを診ていく方がいいですよね。

 

▶︎関連記事:ぎっくり腰にコルセットについて

 

変形性股関節症の痛みを軽減する方法

変形性股関節症の痛みを軽減する方法は、次の通りです。

 

  • 股関節のストレッチをする
  • 座り方を意識する
  • ウォーキングシューズ

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

股関節のストレッチをする

股関節の痛みを軽減するには、股関節のストレッチがおすすめです。

 

ストレッチといっても、「柔軟体操」のようなストレッチではなく、関節を動かす運動がおすすめです。

 

関節を動かすことで、インナーマッスルがしっかりと使えるようになります。

 

インナーマッスルは股関節を安定する役割があります。

 

なので、股関節の痛みを軽減するには、股関節の関節を動かすストレッチがおすすめです。

 

股関節のストレッチについては、「寝ながらできる股関節ストレッチ」の記事をご覧ください。

 

座り方を意識する

股関節の痛みを軽減するには、正しく座ることも大切です。

 

正しく座るコツは、「坐骨で座る」です。

 

坐骨で座ることで、骨盤が立ち、正しく座る事ができます。

 

座り方については、「股関節に負担をかけない座り方の記事をご覧ください。

 

ウォーキングシューズ

股関節の痛みを軽減するには、ウォーキングシューズを履くのがおすすめです。

 

ウォーキングシューズは、クッション性がしっかりとしているので、歩くときの衝撃を緩和してくれます。

 

また、サポーターのように動きを制限しないところもおすすめのポイントです。

 

ウォーキングシューズについては、、「変形性股関節症におすすめの靴」の記事をご覧下さい。

 

変形性股関節症の症状ついて

変形性股関節症で起きる症状は、次の通りです。

 

  • 股関節の可動域制限
  • 周辺筋肉の痛み
  • 動き始めの痛み
  • 夜間痛

 

変形性股関節症では、軟骨のすり減りが進行すると、股関節の可動域が減り、日常生活に影響を与えるのも特徴の一つです。

 

変形性股関節症については、「変形性股関節症について」の記事をご覧ください。

 

股関節痛とサポーター(まとめ)

この記事では、「変形性股関節症にコルセットや骨盤ベルトは効果があるのか?」「サポーターは着けるべきか?」というお悩みに対して、サポーターの正しい付き合い方と根本的な改善方法”を解説しました。

 

要点をまとめると、次の通りです。

 

  • サポーターや骨盤ベルトは一時的に痛みを軽減するが、根本改善にはならない
  • 長期間の使用はサポーターが手放せない体をつくってしまうリスクがある
  • どうしても使用する場合は、期間を限定し、医師や専門家の判断を仰ぐべき
  • 股関節痛の根本改善には、「股関節ストレッチ」「座り方の見直し」「クッション性の高い靴」などが有効

 

つまり、「支える道具に頼り切る」のではなく、「自分の体を動かして安定させること」が、長期的な改善につながります。

 

ご自身の症状や生活環境に合わせて、今できることから少しずつ取り入れてみてくださいね。
この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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