股関節痛にヨガは逆効果?おすすめしない理由と注意点

  • ヨガをしたら股関節痛が悪化した。
  • 股関節痛にヨガは効果的?
  • 股関節にいい運動を知りたい。

 

こんな、お悩みありませんか?

 

「ヨガはゆっくりした動きなので股関節に優しい」と思う方も多いですが、実は股関節痛の改善にヨガはおすすめできません。

 

理由は、ヨガは股関節痛を改善するために考え出された運動ではないから。また、股関節痛の原因は股関節の柔軟性だけの問題では無いから。

 

股関節痛を起こす原因には、生活習慣や腰椎の動きなど、さまざまな要因が関係します。

 

これらを無視してヨガを行うと、かえって痛みが悪化してしまう場合もあります。

 

そこでこのページでは、股関節痛を改善するのに「ヨガ」をおすすめしない理由について、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

 

\股関節症でお悩みの方必見/

原因・対処法などを解説

 

股関節痛にヨガをおすすめしない理由

股関節痛にヨガをおすすめしない理由

なぜ、股関節痛にヨガをおすすめしないのか、詳しく見ていきましょう。

 

ヨガは股関節痛を改善するために考え出された運動ではない

ヨガは、「姿勢、呼吸、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心身の安らぎを得るもの」とされています。

 

ヨガにもさまざまな考え方や流派がありますが、どれも股関節の動きや構造を考えて編み出されたものではなく、後から動きを見てみると「股関節を大きく動かすので股関節に良さそう」と考えられています。

 

「股関節を柔らかくするためにヨガを始めます」こんな話をときどき聞きます。

 

しかし、「股関節が柔らかいのでヨガの動きができる」とも言えます。

 

なので、股関節痛を改善するのにヨガはおすすめしません。

 

▶︎関連動画:股関節痛を改善するのにヨガはいい?

 

股関節が柔らかくでも股関節痛は起きる

股関節痛の原因は、次のようなものがあります。

 

●股関節痛を起こす原因

 

なので、痛みや症状を起こしているものが、必ずしも「筋肉の問題」だけではありません。

 

先ずは何が原因かを知ることが大切です。

 

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股関節痛 原因

 

腰からの影響による股関節痛

例えば、デスクワークでねこ背姿勢が習慣化し、腰が伸びにくい状態になっているとします。

 

すると、骨盤は後傾(後ろに倒れる)になります。

 

仙骨で座る

 

すると、股関節は外開き(O脚)になります。

 

すると、股関節は外開き(O脚)の動きのレールを作り、痛みを作りやすい状態になります。

 

このような場合は、「座り方」や「背骨の柔軟性の回復」をしていかないといけません。

 

なので、ヨガで股関節の柔軟性を出しても症状の改善にはつながりません。

 

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仰向けに寝る 股関節が痛い

 

生活習慣が原因

上記で解説したように、筋肉が硬くて股関節に症状を起こすのは、原因の一つでしかなく、それ以外のさまざまな要因が原因となります。

 

例えば、「足を組む」「横すわり」「立膝」など、日常生活の癖が、股関節の症状を引き起こす原因となります。

 

腰を悪くする座り方 脚を組む

 

【腰を悪くする座り方 横すわり

 

腰を悪くする座り方 立膝

 

なので、股関節の柔軟性だけに捉われず、根本原因を見つけ出すことが大切。

 

変形性股関節症にヨガは効果的?

変形性股関節症にヨガは効果的?

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、股関節の可動域が狭くなっているので、ヨガはおすすめできません。

 

もし、変形性股関節症でヨガをするなら、上半身だけの動きを取り入れるのがいいでしょう。

 

▶︎関連記事:変形性股関節症について

 

臼蓋形成不全にヨガは効果的?

臼蓋形成不全にヨガは効果的?

臼蓋形成不全は、骨の構造の問題により股関節の可動域が狭くなっているので、股関節を広げる目的ではヨガをしないようにしましょう。

 

臼蓋形成不全は、上記の変形性股関節症に比べれば、ある程度の可動域はあるので、無理のない範囲で取り入れるのは問題ないでしょう。

 

▶︎関連記事:臼蓋形成不全について

 

股関節痛でヨガをしていい方

股関節痛でヨガをしていい方

股関節痛でヨガをしていい方は、次の通りです。

 

●ヨガをしていい方

  • 股関節に柔軟性がある人
  • 股関節周辺の筋肉をストレッチしたい人
  • リラックスしたい人

 

股関節痛でヨガをする場合は、無理に伸ばさず、股関節を動かすように行うようにしましょう。

 

▶︎関連記事:股関節ストレッチのやり過ぎはNG

 

股関節痛でヨガをしない方がいい方

股関節痛でヨガをしない方がいい方

股関節痛でヨガをしない方がいい方は、次の通りです。

 

●ヨガをしない方がいい方

  • 股関節に柔軟性がない人
  • 運動不足と自覚がある人
  • 股関節に合わせて腰痛も感じている人

 

上記でお話ししたように、股関節を柔らかくしても股関節痛が改善する訳では無いので、無理にヨガをしないようにしましょう。

 

▶︎関連記事:股関節痛でやってはいけない運動

 

股関節痛におすすめの運動

股関節痛を改善するのにおすすめの運動は、次の通りです。

 

●股関節痛を改善するのにおすすめの運動

 

繰り返しになりますが、股関節痛を起こす原因は、股関節だけでなく、「骨盤・背骨の動き」も関係します。

 

なので、股関節痛を改善するのに股関節以外も一緒に動かすのがおすすめです。

 

また、痛みが軽減してきたなら「ウォーキング」も股関節痛を改善する運動として、おすすめです。

 

まとめ|股関節痛にヨガはおすすめ?

 

今回は、「股関節痛を改善するのにヨガをおすすめしない理由」について解説しました。

 

▶︎記事のポイント

⚫️ヨガは股関節痛改善のための運動ではない
ヨガは心身の緊張をほぐすことを目的としており、股関節の構造や動きに特化したものではありません。無理に行うと、かえって症状が悪化する場合もあります。

⚫️股関節痛の原因はさまざま
筋肉の硬さだけでなく、運動不足や腰椎の問題、骨の形状、生活習慣が複雑に絡み合っているため、原因に合った対策が必要です。

⚫️生活習慣が症状を悪化させることも
「足を組む」「横すわり」などの癖が股関節痛を引き起こす要因になることがあります。まずは日常的な習慣を見直すことが大切です。

⚫️適切な運動が改善のカギ
ウォーキングや股関節まわし運動など、負担をかけずに股関節を動かす運動が有効です。

⚫️ヨガが適している場合とそうでない場合
柔軟性がある人や筋肉を伸ばしたい人にはヨガが適していますが、柔軟性がない人や腰痛も抱えている人には不向きです。

 

股関節痛を改善するには、根本原因を知り、適切な運動を取り入れることが重要です。この記事で紹介した内容を参考に、自分に合った方法を見つけてくださいね。