膝の痛みでお悩みではありませんか?「膝の内側が痛い」「膝がパキパキと音が鳴る」など、膝の症状は人によって異なり、原因がわからず不安になることもありますよね。
この記事では、膝関節痛の症状とその原因、さらに対処法について解説します。具体的には、膝の痛みが起こる部位ごとの特徴や、その症状を緩和するための効果的な方法(冷却や靴の見直し、ウォーキングのすすめなど)を詳しく紹介します。
膝の痛みを軽減するための実践的な対処法を知ることで、不安を解消し、日常生活を快適に過ごせるようになります。膝痛にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
膝関節痛の症状について
膝関節痛では次のような症状が起きます。
⚫️膝関節の症状
- 膝の内側の痛み
- 太ももの外側の痛み
- すねの痛み
- お皿の下の痛み
- 膝裏の痛み
- パキパキと音が鳴る
それぞれ、詳しくみていきましょう。
膝の内側の痛み
膝の内側は変形性膝関節症で起きやすい症状。
変形性膝関節症では内側の軟骨がすり減りやすい。軟骨がすり減ると骨と骨が擦れて骨が棘のように尖ってくる。この尖りを「骨棘」と言います。骨棘は関節を関節包や筋肉を刺激し炎症を起こしたり痛みの原因になります。
太ももの外側の痛み
太ももの外側は猫背・腰が曲がっている人に起きやすい症状。
猫背や腰が曲がると「骨盤は後傾」する。骨盤が後傾すると股関節が開き、いわゆる「ガニ股」になる。ガニ股では外側に体重をかけて歩くので太ももの外側の筋肉にものっすごく負担がかかる。
なので、猫背・腰が曲がっている人は太ももの外側に痛みが起きやすい。
すねの痛み
すねの痛みは上記の太ももの外側と痛みと合わせ持つことが多い。すねの中でも膝近くの外側・丸い骨の出っ張りに痛みが起きやすい。
上記でお話ししたガニ股で歩いた時に、すねの膝近く外側・丸い骨の出っ張りに体重がかかり痛みが起こる。長年にわたりガニ股の人は、丸い骨の出っ張りが目立つように変形している場合もあります。
お皿の下の痛み
お皿の下の痛みは前体重で歩く人に起きやすい症状。
⚫️前体重で歩く人の特徴は次の通り。
- 高さのある靴を履く。
- 過去長年に渡り高さのある靴を履いていた。
- 硬いインソールを入れている。
- 杖をつく。
- 押し車を使う。
中でも高さのある靴は2〜3cmでも長年履いていると徐々に前体重の歩行になっていく。また「靴に高さがないとしっくりこない」「高さがないと違和感」と感じる人は高さのある靴が習慣になっているので注意。
膝裏の痛み
膝裏に痛みが起きやすい人は次の通り。
⚫️膝裏に痛みが起きやすい人
- 座りっぱなし
- 高さのある靴を履く
- ちょこちょこと歩く
- 膝の曲げ伸ばしをしない
膝裏の痛みは上記の他の痛みと併せ持つことが多い。
また、長時間、膝を曲げているとリンパが通る「管」が圧迫され、流れが悪くなり膝が脹れぼったい状態になります。リンパの流れが悪くなるとリンパが通る管の中では「根詰まり」の状態を起こし、さらにリンパの流れが悪くなります。すると、膝が腫れて痛みを起こします。
寝る時に伸ばすと痛い
寝る時に膝を伸ばすと膝が痛いのは膝が曲がった状態で曲げ伸ばしがない人に多い症状。寝る時に布団で仰向けになった時に腰・膝が伸びず痛みを感じる。上記の膝裏の痛みに併せ持つことが多い。
パキパキと音が鳴る
パキパキと音が鳴るのは膝のお皿が上手く動いていない人に起きやすい症状。パキパキと音がなる人は次の通り。
⚫️パキパキと音がなる人
- 膝を着く
- 過去に膝を強く打った
- 横坐りをする
- ジャンプする競技をしていた
- 走る競技をしていた
膝の音は鳴るが痛みは伴わないために長期間、放置され他の症状へと進行していくこともある。
深く曲げると激痛が走る
深く曲げて激痛が走るのは半月板の損傷がある人に起きやすい症状。半月板が損傷し膝関節の隙間に引っかかると激痛が起きる。また、膝の腫れもとのないやすい。
自分でできる膝関節痛の対処法
膝関節痛の対処法は次の通り。
●膝痛関節痛の対処法
- 冷やす
- 靴を変える
- ウォーキングシューズ
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
冷やす
膝に痛みがある場合は冷却しましょう。
特に、痛みに加えて「腫れ」や「熱っぽい」場合は炎症があるので冷却しましょう。冷却のやり方は「氷水」で膝を冷却しましょう。
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靴を変える
膝痛を改善するには靴を見直すのも大切。靴底のすり減りクッションの劣化、サイズが合っていないなどは膝の痛みを助長します。
なので、膝痛があるなら靴を見直しましょう。
靴については「疲れない靴の選び方」の記事を参考にしてみて下さい。また、仕事上、靴を変えられない場合はクッション性のいいインソールを入れるなどで対応しましょう。
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ウォーキングをする
慢性的に膝痛があるならウォーキングをするのもいいでしょう。膝が痛いからと言って安静にしていると、膝周辺の筋肉やじん帯が弱り、さらに膝に負担がかかるという悪循環になってしまいます。
なので、慢性的な膝痛ならウォーキングをしてきましょう。ウォーキングについては「ウォーキングのやり方」の記事をご覧ください。
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膝痛のときはサポーターをした方がいい?
膝に痛みがある場合でもサポーターを着けない方がいい。
具体的にはサポーターを着けることで一時的に痛みが緩和されたとしても、サポーターを外して日常生活するとまた痛みを繰り返す。つまりサポーターを着けることが根本改善にならず、結局、サポーターが手放せなくなります。
もしサポーター着けるなら期間を決める、上記の原因を参考に今の膝の痛みの原因を理解するようにしましょう。サポーターについては「股関節痛を改善するのにサポーターをした方がいい?」の記事も参考にしてみて下さい。
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膝が痛いので杖を使ってもいい?
膝が痛くてもできるだけ杖は使わない方がいい。
もちろん、日常生活への影響や転倒のリスクなどもあるので状態や状況にもよりますが、できる限り持つべきではないと考えます。もしくは、期限を決めて持つ方がいいでしょう。
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膝痛の症状と対処法(まとめ)
膝関節痛の症状と対処法について解説しました。膝の痛みを改善するために押さえておきたいポイントは以下の通りです。
【記事のポイント】
1.膝の痛みの主な症状
膝の内側・太ももの外側・すね・お皿の下・膝裏など、痛みが起こる部位によって原因が異なります。また、「パキパキと音が鳴る」「深く曲げると激痛が走る」といった症状も見られます。
2.膝関節痛の原因
変形性膝関節症やガニ股歩行、前体重の歩行習慣、長時間の座りっぱなしなどが主な要因となります。
3.自分でできる対処法
- 冷却(特に炎症がある場合)
- 靴の見直し(クッション性やサイズに注意)
- ウォーキング(筋肉や靭帯を鍛える)
4.注意点
サポーターや杖の使用は症状を軽減する一方で、根本的な改善にはつながりません。使用する場合は期間を決めるなど工夫が必要です。
膝の痛みを正しく理解し、適切な対処法を実践することで、日常生活の負担を軽減できます。無理をせず、自分に合ったケアを取り入れて、快適な生活を取り戻しましょう。