「膝痛」の原因を解説|年のせいでは無い

  • 膝が腫れて曲げられない……。
  • 膝が痛いのは年のせい?
  • 膝痛の原因を知りたい。

 

こんな、お悩みありませんか?

 

膝が痛くなる原因は、「筋肉や靭帯の弱り」「腰・股関節の影響」「過去の怪我」など、さまざまです。

 

中には、思いもよらない事が原因になることもあります。

 

膝痛の原因を理解するのこで、膝痛の改善に繋がったり、膝痛再発予防にもなりますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

膝痛の原因

膝痛 原因

膝痛の原因は、次の通りです。

 

  • 筋肉や靭帯の弱り
  • ちょこちょこ動く
  • デスクワークでずっと曲げている
  • リンパ循環不全
  • 股関節が外を向いている
  • 重心バランスの乱れ
  • 腰、股関節、足首からの影響
  • 繰り返し使う
  • ケガ(転倒して打つ)
  • 過去のケガ、半月板
  • 痛風

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

筋肉や靭帯の弱り

膝は筋肉や靱帯で覆われていて、適度に使うことで良い状態を保つことができます。

 

しかし、使わないと劣化して、弱っていきます。

 

例えば、デスクワークや車での移動が多い生活では、脚を使う機会が少なくなり、徐々に膝の筋肉や靱帯が弱っていきます。

 

これは、視覚化しにくいため、「歳のせい」「体重が増えた」などと、誤解されることもあります。

 

ちょこちょこ動く

ちょこちょこ動くことは、膝痛を引き起こす原因になります。

 

これは、関節を動かす範囲が狭く、筋肉や靱帯の伸び縮みが少ないためです。

 

ちょこちょこした動きには、次のものがあります。

 

  • 飲食店のホール
  • 家事
  • 保育士
  • 看護師
  • ショップ店員

 

一見立ち仕事で、動いているように見えますが、動き自体は、ちょこちょこしたものが多いため、膝周辺の筋肉や靱帯に負担がかかります。

 

また、ちょこちょこした動きは、膝にものすごく負担がかかります。

 

例えば、「自転車の動き始め」では、ものすごく力が必要ですよね。身体も同じで、動きはじめにものすごく力を使います。

 

なので、筋肉や靭帯が弱い状態で、ちょこちょこした動きは、膝に負担をかけて、痛みを起こす原因になります。

 

デスクワークでずっと膝を曲げている

デスクワークで膝を長時間曲げていると、関節が固まり、膝が痛くなります。

 

例えば、長時間の座り姿勢から立ち上がる時に、腰が痛くなるのと同じように、膝も同じ状態をしていると固まり、動かすときに痛みを感じることがあります。

 

リンパの循環不全

リンパの流れが悪くなると、膝が腫れて痛みを引き起こします。

 

特に長時間膝を曲げていると、リンパが通る管が圧迫され、流れが悪くなり腫れぼったい状態になります。

 

これを放置すると、さらに循環が悪化し、膝痛が悪化します。

 

股関節が外を向いている

股関節が外を向くと膝に捻れが生じ、膝痛の原因となります。

 

股関節の捻れが強い場合、半月板を痛めることもあるため注意が必要です。

 

座る姿勢や歩き方を見直すことが、予防につながります。

 

股関節が外を向く人の特徴は、次のようなものがあります。

 

●股関節が外を向く人の特徴

  • 立って後屈ができない
  • 猫背
  • 足が外側体重になっている
  • 足裏の小指・外側にタコがある
  • 靴の外側が減る
  • 脚を開いて座る
  • 横座りをする
  • 繰り返し足首の捻挫をした
  • 強い足首の捻挫をしたことがある

 

イスに座るときに、腰がずり落ちた座り方では、骨盤が後ろを向いて、股関節が外に開くクセができるので注意。

 

正しく座る

 

重心バランスの乱れ

重心バランスが崩れると、、膝の痛みを起こす原因になります。

 

本来、脚には「5:5」と均等に体重が乗っているはず。

 

しかし、何らかの原因で、身体のバランスの崩れで7:3になったとします。

 

すると、片足の負担が大きくなり痛みを起こす原因になります。

 

「靴の片方だけ」がすり減ったり、傷んでいる場合は、重心バランスが崩れている可能性があるので注意しましょう。

 

バランスチェックの動画はコチラからご覧ください。

 

腰、股関節、足首からの影響

上記の重心バランスが乱れる原因の一つに、腰、股関節、足首の影響があります。

 

例えば、左の腰が痛くて体重が乗せられないとします。

 

すると、右側に体重を乗せるバランスになります。

 

すると、右膝に負担がかかり炎症を起こす原因になります。

 

繰り返し使う

繰り返し使う動きは、次のものがあります。

 

●繰り返し使う動作

  • 介護、保育士、スーパーの品出しなど、しゃがむ動作が多い。
  • ミシンなど繰り返しペダルを踏む。
  • 小さいお子さんの世話でしゃがむことが多い。
  • スポーツでジャンプする。
  • スポーツで捻る動作がある。
  • スポーツで踏み込む動作がある。

 

意識になくても、知らず知らずのうちに、繰り返し使っていることもよくあります。

 

また、買い物や旅行でたくさん歩いた、地区の運動会で久しぶりに運動をした、引っ越しでたくさん動いた、なども痛みを作る原因になります。

 

ケガ(転倒して打つ)

「雨の日に駅のホームで転倒した」「駐車場のブロックにつまずいた」「道の段差を踏み外したなど、日常生活で転倒して膝を打撲することは意外に多い。

 

また、同じところを繰り返し打つと膝の負担は大きくなります。

 

半月板損傷

半月板とは、膝のクッションの役割をしているもの。

 

この半月板が何らかの原因で、損傷していると膝に負担がかかります。

 

半月板は損傷していても、痛み症状を感じなかったり、日常生活に支障が出ていない人もあります。

 

半月板の損傷自体では、膝に痛みは出ていないが、膝に負担をかける原因となり、炎症を起こす一因になります。

 

複合

ここまで紹介してきた膝を傷める原因が複数個が重なり、膝に炎症や痛みを起こす原因になることもあります。

 

「え‼︎そんなことで」と言うような、チョットしたことでも、複数個が重なると、大きな痛みを作る原因になります。

 

痛風

上記の原因とは別に、尿酸値」が高い方は、痛風の炎症が膝にできることもあります。

 

尿酸値が高い方、痛風経験がある方は、膝にも痛風の炎症ができるということを、覚えておきましょう。

 

まとめ|膝痛の原因

この記事では、「膝痛のさまざまな原因」について詳しく解説しました。

 

要点をまとめると以下の通りです。

 

  • 膝痛は年齢だけが原因ではなく、筋肉や靭帯の弱り、日常生活のクセが影響している
  • ちょこちょこ動く/長時間座る/しゃがむ/繰り返し使う動作は膝に負担をかけやすい
  • 股関節や腰、足首の歪み・ズレが、膝に間接的な影響を与えているケースも多い
  • 重心バランスの乱れや過去のケガ、半月板損傷なども見逃せない要因
  • 痛風など、内科的な要因で膝に炎症が出ることもあるため注意が必要

 

このように膝の痛みは、「これだけが原因」という単純なものではありません。

 

「日常の姿勢や動きのクセ」「筋力の低下」「過去のケガ」など複数の要素が重なることで膝痛が起きていることが多いのです。

 

まずは原因に気づくことが、改善と再発予防の第一歩です。

 

「年のせい」とあきらめず、根本原因に目を向けて対策を進めていきましょう。
この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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