膝が痛くて階段の上り下りが辛い、膝が腫れて曲げられない……。そんな症状でお悩みではありませんか?日常生活に大きな支障が出るため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、膝痛の原因を詳しく解説します。筋肉やじん帯の弱さ、股関節の捻れ、長時間の座りっぱなしなど、日常のちょっとした習慣が膝痛を引き起こすことも。記事を通じて膝痛のメカニズムを理解し、回避するための具体的な対策方法がわかります。
記事を読むことで、膝痛の原因を把握し、生活の中でできる予防策を実践できるようになります。辛い膝痛から解放される第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
膝が痛くなる原因
膝が痛くなる原因は次の通り。
●膝が痛くなる原因
- 筋肉やじん帯が弱い
- ちょこちょこ動く
- デスクワークでずっと曲げている
- リンパ循環不全
- 股関節が外を向いている
- 重心バランスの乱れ
- 腰、股関節、足首からの影響
- 繰り返し使う
- ケガ(転倒して打つ)
- 過去のケガ、半月板
- 痛風
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
筋肉やじん帯が弱い
膝は筋肉や靱帯で覆われており、適度に使うことで良い状態を保つことができます。しかし、使わないと劣化して弱っていきます。
これは視覚化しにくいため、「歳のせい」「体重が増えた」などと誤解されることもあります。
ちょこちょこ動く
ちょこちょこ動くことは、膝痛を引き起こす原因になります。
ちょこちょこした動きには次のものがあります。
⚫️ちょこちょこした動き
- 飲食店のホール
- 家事
- 保育士
- 看護師
- ショップ店員
一見立ち仕事で動いているように見えますが、動き自体はちょこちょこしたものが多いため、膝周辺の筋肉や靱帯に負担がかかります。
また、ちょこちょこした動きは膝にものすごく負担がかかります。
なので、筋肉やじん帯が弱い状態でちょこちょこした動きは、膝に負担をかけて痛みを起こす原因になります。
デスクワークでずっと膝を曲げている
デスクワークで膝を長時間曲げて座っていると、関節が固まって膝痛を起こします。
例えば、長時間の座り姿勢から立ち上がる時に腰が痛くなるのと同じように、膝も固まりやすく、動かす際に痛みを感じることがあります。
リンパの循環不全
リンパの流れが悪くなると、膝周辺が腫れて痛みを引き起こします。特に長時間膝を曲げていると、リンパが通る管が圧迫され、流れが悪くなり腫れぼったい状態になります。これを放置すると、さらに循環が悪化し、膝痛が悪化します。
股関節が外を向いている
股関節が外を向くと膝に捻れが生じ、膝痛の原因となります。
座る姿勢や歩き方を見直すことが予防につながります。
股関節が外を向く人の特徴は次のようなものがあります。
●股関節が外を向く人の特徴
- 立って後屈ができない。
- 猫背。
- 足が外側体重になっている。
- 足裏の小指・外側にタコがある。
- 靴の外側が減る。
- 脚を開いて座る。
- 横座りをする。
- 繰り返し足首の捻挫をした。
- 強い足首の捻挫をしたことがある。
イスに座るときに腰がずり落ちた座り方では骨盤が後ろを向いて股関節が外に開くクセができるので注意。
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重心バランスの乱れ
重心バランスが崩れると膝の痛みを起こす原因になります。
本来、脚には「5:5」と均等に体重が乗っているはず。しかし、何らかの原因で身体のバランスの崩れで7:3になったとします。
すると、片足の負担が大きくなり痛みを起こす原因になります。「靴の片方だけ」がすり減ったり、傷んでいる場合は、重心バランスが崩れている可能性があるので注意しましょう。
バランスチェックの動画はコチラからご覧ください。
腰、股関節、足首からの影響
上記の重心バランスが乱れる原因の一つに、腰、股関節、足首の影響があります。
例えば、左の腰が痛くて体重が乗せられないとします。すると右側に体重を乗せるバランスになります。すると右膝に負担がかかり炎症を起こす原因になります。
繰り返し使う
繰り返し使う動きは次のものがあります。
次のような動きは知らず知らずのうちに繰り返し使っています。
●繰り返し使う動作
- 介護、保育士、スーパーの品出しなど、しゃがむ動作が多い。
- ミシンなど繰り返しペダルを踏む。
- 小さいお子さんの世話でしゃがむことが多い。
- スポーツでジャンプする。
- スポーツで捻る動作がある。
- スポーツで踏み込む動作がある。
意識になくても知らず知らずのうちに繰り返し使っていることもよくあります。
また、買い物や旅行でたくさん歩いた、地区の運動会で久しぶりに運動をした、引っ越しでたくさん動いたなども痛みを作る原因になります。
ケガ(転倒して打つ)
雨の日に駅のホームで転倒した。駐車場のブロックにつまずいた。道の段差を踏み外した。日常生活で転倒して膝を打撲することは意外に多い。
また、同じところを繰り返し打つと膝の負担は大きくなります。
半月板損傷
半月板とは膝のクッションの役割をしているもの。この半月板が何らかの原因で損傷していると膝に負担がかかります。
半月板は損傷していても痛み症状を感じなかったり日常生活に支障が出ていない人もあります。
半月板の損傷自体では膝に痛みは出ていないが、膝に負担をかける原因となり炎症を起こす一因になります。
複合
ここまで紹介してきた膝を傷める原因が複数個が重なり、膝に炎症や痛みを起こす原因になることもあります。「え‼︎そんなことで」と言うようなチョットしたことでも、複数個が重なると大きな痛みを作る原因になります。
痛風
上記の原因とは別に「尿酸値」が高い方は、痛風の炎症が膝にできることもあります。尿酸値が高い方、痛風経験がある方は膝にも痛風の炎症ができるということを覚えておきましょう。
膝が痛くなる原因(まとめ)
膝の痛みで階段の上り下りが辛い、曲げるのも一苦労……そんな日々に悩んでいませんか?膝痛は、日常生活の中での小さな習慣が原因となり、徐々に症状が悪化するケースが多いのです。
⚫️記事のポイント
1.膝痛の原因は筋力やじん帯の弱さが影響
筋肉やじん帯が弱ると、膝の関節に負担がかかりやすくなります。デスクワークや座りっぱなしの生活が原因になることも。
2.股関節の捻れや姿勢の悪さが痛みを引き起こす
股関節が外を向いていると膝に不自然な捻れが生じ、半月板やじん帯に負担がかかります。
3.リンパ循環の不全が膝の腫れを招く
膝を長時間曲げたままにすると、リンパの流れが滞り、膝の腫れや痛みの原因になります。
4.繰り返しの動作や過去のケガが影響する
しゃがむ・踏み込むなどの動作が多い人や、過去の膝のケガが原因で膝痛が再発することがあります。
5. 小さな習慣改善が予防の第一歩
膝痛を防ぐには、座り方や動作のクセを見直し、適度に膝を動かすことが大切です。
膝痛は、日常生活の中での「ちょっとしたクセ」が積み重なって発症することがほとんどです。原因を正しく理解し、対策を実践することで、症状を改善できる可能性があります。あなたの膝痛改善の参考になれば幸いです。