- どうして膝に水が溜まる?
- 膝に水が溜まるとどうなる?
- 膝の水は癖になる?
こんな、お悩みありませんか?
膝の水に関するポイントは、次の通りです。
⚫️ポイント
1. 膝に水が溜まる場所は「膝のお皿の上・外側」で、腫れ・熱感・強い痛みが特徴。
→ 皮膚が光ったり、シワが消えることも。
2. 対処法の基本は「安静・冷却・整形外科の受診」。
→ 氷水での冷却が効果的。急性期は3日間の安静を。
3. やってはいけない行動は「温める・マッサージ・飲酒」。
→ 炎症が悪化して症状が強まる原因に。
4. 膝に水が溜まる原因は「膝の炎症」で、年齢や体重だけが原因ではない。
→ 繰り返しの動作・筋力低下・関節の歪みなどが関与。
5. 水を抜いてもクセになるのは「根本原因(炎症)」を改善していないから。
→ 一時的な処置ではなく、原因の改善が再発防止のカギ。
この記事では、「膝の水」について分かりやすく解説していきますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
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膝に水が溜まる場所とは?
膝に水が溜まりやすいのは、「膝のお皿(膝蓋骨)の上」「膝の外側」が多いです。
この場所には、膝関節を包む「関節包(かんせつほう)」という袋状の組織があり、膝の動きをスムーズにする役割を担っています。
炎症が起こると、この関節包の中に関節液(リンパや組織液)が過剰に分泌され腫れます。
この状態を「膝に水が溜まった」と言っています。
膝に水が溜ったときの症状
膝に水が溜ったときの症状は、次の通りです。
●膝に水が溜まると起きる症状
- 腫れている(反対の膝と比べて)
- 熱感がある
- ズキズキとうずく
- 歩くのが痛い
- 曲がらない
- 押さえると激痛が生じる(膝のお皿の上・外側))
- 皮膚のシワがなくなる
- 皮膚がピカピカと光る
上記があると膝に水がたまっている可能性があります。
膝に水が溜まった時の対処法
膝に水が溜まった時の対処法は、次の通りです。
- 安静
- 冷却
- 専門医を受診
それぞれ、見ていきましょう。
安静
膝に水が溜まっている場合は、安静にしましょう。
大きな痛み(急性炎症)は3日ほどで落ち着いてくるので、この間は安静にする方がいいです。
その後、痛みや腫れが軽減してきたら徐々に動かすようにしましょう。
冷却
膝に水が溜まっているときは、「炎症」ができているので、冷却で炎症を抑えましょう。
●冷却のやり方
- 氷水を用意する
- アイスノン、水のみ、濡れタオルはNG
- 膝を冷却する
- 膝を左右と膝裏の3方向から冷却
- 20分ほど冷却したら1時間休憩
- 繰り返す
炎症が止まったら、上記の根本原因を見つけて改善していきましょう。
▶︎関連記事:冷却のやり方
専門医を受診
膝の水がなかなか引かない、痛みが強い、歩行が困難になる場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
病院を受診するタイミングは、次の通りです。
- 体重をかけると激痛が走る
- 3日以上痛みや腫れが続く
- 夜間も痛くて眠れない
- 歩行が困難になった
- 関節が曲げられない・伸ばせない
膝に水が溜まる原因
膝に水が溜まる原因は、「炎症」です。
膝に負担がかかると「炎症」ができ、水が溜まります。
膝に負担がかかる原因は「繰り返しの動作」「じん帯や筋肉が弱い」「股関節が外を向いている」などさまざま。
膝痛の原因について、さらに詳しく知りたい方は、膝痛の原因についての記事をご覧ください。
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膝に水が溜まるのは体重が増えたから?
体重が増えたことは、原因の一つになります。
しかし、原因がそれだけなら「症状の出ていない反対の膝は、体重が増えた影響がないのか?」ということになります。
なので、体重が増えたことに加えて、上記の膝に負担がかかる原因が複合であるはずです。
また、体重が増えたということは、活動量の低下が考えられ、じん帯や筋肉は弱っていることも忘れてはいけませんよね。
膝に水が溜まる水を抜くとクセになる?
結論は、クセになります。
理由は、膝に水がたまるのは炎症ができた結果であって、本当の原因は膝に炎症ができる状態があることだから。
具体的には、膝にできた炎症を収めようと、水(リンパや組織液)がたまっているので、炎症が治らなければいくらでも水は溜まります。
水を抜くと同時に、炎症が起きる原因を突き止めて解決しないといけません。
例えば、一軒家で「雨漏り」がしたとします。
雨漏りを修理しても、また違うところから漏れはじめます。
このように、症状だけに目を向けていると繰り返すことになります。
これが、「クセになる」と言われる仕組み。
大切なのは症状よりも「根本原因」に目を向けること。
膝に水がたまったら炎症を止めると同時に、膝に炎症が起きる原因も同時に改善して行くことが重要。
膝に水が溜まるのが癖にならないために
膝に水が溜まるのが癖にならないためには、靴選びも大切。
靴底がすり減っている靴、クッション性が低い靴を日常的に履いていると、負担が蓄積し水が溜まる原因になります。
おすすめの靴は、「ニューバランス880」です。
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膝に水が溜まるのは年のせい?
年齢をたずねると気にされる方もおられますが、この時ばかりは年のせいにする人もおられます・・・。
膝に水が溜まるのに基本的に年齢は関係ありません。
理由は、膝に水が溜まる原因は「膝に炎症ができること」だから。
具体的には、オーバーワーク・変形・半月板損傷など、膝に炎症ができると体が「炎症を治そう」とすると「水」が溜まります。
まとめ|膝痛で水が溜まる場所と症状
この記事では、膝に水が溜まる原因や症状、正しい対処法、水を抜くとクセになるのかといった疑問について、専門的な視点でわかりやすく解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 膝に水が溜まるのは「膝の炎症」が原因であり、腫れ・熱感・痛みなどが主な症状。
- 対処法は「安静・冷却・整形外科の受診」が基本で、マッサージや温めは逆効果。
- 水を抜くとクセになるのは、炎症の根本原因を改善していないために再発するから。
- 年齢や体重だけが原因ではなく、繰り返し動作や靴の影響なども関係する。
- 再発防止には、根本原因の改善とクッション性の高い靴選び(例:ニューバランス880)も重要。
膝に水が溜まった場合の対処では、「症状を抑えること」だけでなく、「炎症を引き起こす根本原因」に向き合うことが、再発防止のカギとなります。
「膝が腫れて痛い」「何度も水が溜まって困っている」と感じている方は、この記事で紹介した、正しい冷却法や受診の目安、靴選びのポイントを参考にして、膝への負担を減らす生活習慣を見直してみましょう。
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