- 膝痛に水中ウォーキングは効果ある?
- 膝痛を改善するにはどんな運動がいい?
- 膝痛を軽減するにはどんな運動がいい?
こんな、お悩みありませんか?
「運動しているのに良くならない…」という方は、この点が原因になっているかもしれません。
この記事では、水中ウォーキングが向いているケースと向かないケース、そして自宅ででもできる簡単な運動方法も紹介します。
膝痛を軽減するのに「どんな運動をしたらいいのか?」と言うお悩みが解決できるように、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
それでは、見ていきましょう。
膝痛に水中ウォーキングは効果ある?
当院では、膝痛改善に水中ウォーキングは、おすすめしません。
日常生活は、水中ではなく地上で、膝に負荷をかけながら生活をしています。
水の中で動ける体と、地上で動ける筋肉や体は、別です。
なので、水中ウォーキングは膝に負荷のかからず、「痛み」を感じずに運動できるが、膝痛を改善するなら負荷をかけながらの運動の方がいい。
▶︎関連記事:変形性股関節症に水中ウォーキングは効果的?
筋肉を鍛えれば膝痛が改善するのでは?
「膝が痛いのは筋肉が落ちたから、筋肉をつければ膝痛が改善する」と思う方もおられるでしょう。
しかし、筋肉を鍛えて「膝痛が改善する人」と「膝痛が改善しない人」がいます。
詳しく、見ていきましょう。
改善する人
膝の筋肉を鍛えて膝痛が改善する人は、もともと運動やトレーニングで膝の筋肉を鍛えていた人です。
もともと運動をして膝に筋肉があったが、運動をしなくなって筋肉が落ちたことが原因で、膝痛が起きている人は、水中ウォーキングや運動で筋肉をつけるのが’効果的です。
改善しない人
膝の筋肉を鍛えても膝痛が改善しない人は、もともと運動やトレーニングで膝の筋肉を鍛えていない人です。
もともと運動をしていなかった人は、膝に筋肉が落ちた以外のところに原因があります。
膝痛にエアロバイクは効果ある?
水中ウォーキングと同じように、膝に負担をかけずにできる運動として、エアロバイクがあります。
エアロバイクも膝痛改善にはおすすめしません。
繰り返しになりますが、膝に負荷をかけずに、筋肉をつけても膝痛が改善することは稀です。
膝は体の重みがかかる「荷重関節」です。
なので、体重をかけてうどかすことが大切です。
▶︎関連記事:変形性股関節症でエアロバイクの効果・デメリットを解説
膝痛改善におすすめの運動
膝痛改善におすすめの運動は、次の通りです。
- 立ち座り
- 腰伸ばし運動
- 前後運動
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
立ち座り
立ち座り運動は、膝を荷重しながら関節を動かせる運動です。
立ち座りのやり方は、次の通りです。
●立ち座り運動
- 少し低めの椅子に座る(膝が90°)
- 足は肩幅ぐらいに広げる
- 足の親指を内に向ける
- 足の親指に体重を乗せてゆっくりと立つ
- 立つ時は何も持たない
- 立ち上がって深呼吸
- 足の親指に体重を乗せてゆっくりと座る
- 座る時は何も持たない
- 座って深呼吸
- ゆっくりと繰り返す
フォームや呼吸を意識して、ゆっくりと動くと効果的。
▶︎関連動画:立ち座り運動
腰伸ばし運動
腰伸ばし運動は、腰のしなりを出す運動です。
膝痛の原因が腰や姿勢にある方におすすめ。
もし、「腰は全く痛くない」という方でも、腰の動きが悪くなり、そのしわ寄せが膝に来ている場合もあります。
なので、色々な方法を試したがあまり良くならないと言うは方は、ぜひ腰伸ばし運動をやってみて下さい。
腰伸ばし運のやり方については、「腰・背中が反れない原因は?」の記事をご覧下さい
前後運動
前後運動は、膝の滑らかな動きを出す運動です。
足の「親指」に体重を乗せることを意識して、運動をすると効果的。
前後運動のやり方は、「膝・股関節の運動(前後運動)」の動画をご覧ください。
膝痛軽減には靴選びも大切
膝痛を軽減するには、靴選びも大切です。
例えば、柔らかい素材で軽い靴は、脱ぎ履きしやすいですが、歩行が不安定になり膝に負担がかかりやすく膝痛を悪化させる原因になります。
膝に負担かかからない靴は、クッション性があり、しっかりとした作りの靴。
おすすめは、ウォーキングシューズです。
靴選びについては、「膝に優しい靴の選び方とおすすめシューズを紹介」の記事をご覧ください。
まとめ|膝痛と水中ウォーキング
この記事では、膝痛に対する水中ウォーキングの効果と、そのデメリットについて解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 水中ウォーキングは膝への負担が少なく痛みなく動けるが、重心移動や歩行バランスは鍛えにくい。
- 地上生活とは異なる動き方になるため、日常生活での改善にはつながりにくい。
- 膝痛改善には、地上での正しい歩行練習やトレーニングが効果的。
膝痛改善では、日常生活に近い環境で膝や全身をバランスよく鍛える運動が重要なポイントとなります。
膝に負担をかけず、かつ生活に直結する改善を目指すなら、今回のポイントを押さえて運動方法を見直してみてください。
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