膝に水が溜まる場所・原因・症状|やってはいけない行動と正しい対処法

  • 2022年11月11日
  • 2025年6月28日
  • ひざ痛
  • どうして膝に水が溜まる?
  • 膝に水が溜まるとどうなる?
  • 膝の水は癖になる?

 

こんな、お悩みありませんか?

 

膝の水に関するポイントは、次の通りです。

 

⚫️ポイント

1. 膝に水が溜まる場所は「膝のお皿の上・外側」で、腫れ・熱感・強い痛みが特徴。
→ 皮膚が光ったり、シワが消えることも。

2. 対処法の基本は「安静・冷却・整形外科の受診」。
→ 氷水での冷却が効果的。急性期は3日間の安静を。

3. やってはいけない行動は「温める・マッサージ・飲酒」。
→ 炎症が悪化して症状が強まる原因に。

4. 膝に水が溜まる原因は「膝の炎症」で、年齢や体重だけが原因ではない。
→ 繰り返しの動作・筋力低下・関節の歪みなどが関与。

5. 水を抜いてもクセになるのは「根本原因(炎症)」を改善していないから。
→ 一時的な処置ではなく、原因の改善が再発防止のカギ。

 

この記事では、「膝の水」について分かりやすく解説していきますので、ぜひ、最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

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 膝に水が溜まる場所とは?

膝 水が溜まる

膝に水が溜まりやすいのは、「膝のお皿(膝蓋骨)の上」「膝の外側」が多いです。

 

この場所には、膝関節を包む「関節包(かんせつほう)」という袋状の組織があり、膝の動きをスムーズにする役割を担っています。

 

炎症が起こると、この関節包の中に関節液(リンパや組織液)が過剰に分泌され腫れます。

 

この状態を「膝に水が溜まった」と言っています。

 

膝に水が溜まる

 

膝に水が溜ったときの症状

膝に水が溜ったときの症状

膝に水が溜ったときの症状は、次の通りです。

 

●膝に水が溜まると起きる症状

  • 腫れている(反対の膝と比べて)
  • 熱感がある
  • ズキズキとうずく
  • 歩くのが痛い
  • 曲がらない
  • 押さえると激痛が生じる(膝のお皿の上・外側))
  • 皮膚のシワがなくなる
  • 皮膚がピカピカと光る

 

上記があると膝に水がたまっている可能性があります。

 

膝に水が溜まった時の対処法

膝に水が溜まった時の対処法

膝に水が溜まった時の対処法は、次の通りです。

 

  • 安静
  • 冷却
  • 専門医を受診

 

それぞれ、見ていきましょう。

 

安静

膝に水が溜まっている場合は、安静にしましょう。

 

大きな痛み(急性炎症)は3日ほどで落ち着いてくるので、この間は安静にする方がいいです。

 

その後、痛みや腫れが軽減してきたら徐々に動かすようにしましょう。

 

冷却

膝に水が溜まっているときは、「炎症」ができているので、冷却で炎症を抑えましょう。

 

●冷却のやり方

  • 氷水を用意する
  • アイスノン、水のみ、濡れタオルはNG
  • 膝を冷却する
  • 膝を左右と膝裏の3方向から冷却
  • 20分ほど冷却したら1時間休憩
  • 繰り返す

 

炎症が止まったら、上記の根本原因を見つけて改善していきましょう。

 

▶︎関連記事:冷却のやり方

 

専門医を受診

膝の水がなかなか引かない、痛みが強い、歩行が困難になる場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

 

病院を受診するタイミングは、次の通りです。

 

  • 体重をかけると激痛が走る
  • 3日以上痛みや腫れが続く
  • 夜間も痛くて眠れない
  • 歩行が困難になった
  • 関節が曲げられない・伸ばせない

 

膝に水が溜まる原因

膝に水が溜まる原因

膝に水が溜まる原因は、「炎症」です。

 

膝に負担がかかると「炎症」ができ、水が溜まります。

 

膝に負担がかかる原因は「繰り返しの動作」「じん帯や筋肉が弱い」「股関節が外を向いている」などさまざま。

 

膝痛の原因について、さらに詳しく知りたい方は、膝痛の原因についての記事をご覧ください。

 

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膝痛原因

 

膝に水が溜まるのは体重が増えたから?

体重が増えたことは、原因の一つになります。

 

しかし、原因がそれだけなら「症状の出ていない反対の膝は、体重が増えた影響がないのか?」ということになります。

 

なので、体重が増えたことに加えて、上記の膝に負担がかかる原因が複合であるはずです。

 

また、体重が増えたということは、活動量の低下が考えられ、じん帯や筋肉は弱っていることも忘れてはいけませんよね。

 

膝に水が溜まる水を抜くとクセになる?

膝に水が溜まる水を抜くとクセになる

結論は、クセになります

 

理由は、膝に水がたまるのは炎症ができた結果であって、本当の原因は膝に炎症ができる状態があることだから。

 

具体的には、膝にできた炎症を収めようと、水(リンパや組織液)がたまっているので、炎症が治らなければいくらでも水は溜まります。

 

水を抜くと同時に、炎症が起きる原因を突き止めて解決しないといけません。

 

例えば、一軒家で「雨漏り」がしたとします。

 

雨漏りを修理しても、また違うところから漏れはじめます。

 

このように、症状だけに目を向けていると繰り返すことになります。

 

これが、「クセになる」と言われる仕組み。

 

大切なのは症状よりも「根本原因」に目を向けること。

 

膝に水がたまったら炎症を止めると同時に、膝に炎症が起きる原因も同時に改善して行くことが重要。

 

膝に水が溜まるのが癖にならないために

膝に水が溜まるのが癖にならないためには、靴選びも大切。

 

靴底がすり減っている靴、クッション性が低い靴を日常的に履いていると、負担が蓄積し水が溜まる原因になります。

 

おすすめの靴は、「ニューバランス880」です。

 

ニューバランス880はウォーキングシューズで、クッション性がよく、歩行が安定する設計になっているのでおすすめです。

 

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膝に水が溜まるのは年のせい?

膝に水が溜まるのは年のせい?

年齢をたずねると気にされる方もおられますが、この時ばかりは年のせいにする人もおられます・・・。

 

膝に水が溜まるのに基本的に年齢は関係ありません。

 

理由は、膝に水が溜まる原因は「膝に炎症ができること」だから。

 

具体的にはオーバーワーク・変形・半月板損傷など、膝に炎症ができると体が「炎症を治そう」とすると「水」が溜まります。

 

膝痛で水が溜まる場所と症状(まとめ)

膝に水が溜まる場所

膝に水が溜まる場所は、主に「膝のお皿の上」や「膝の外側」です。

 

これは、膝関節を包む関節包の構造上、炎症が起こると関節液が溜まりやすいからです。

 

膝に水が溜まる原因は加齢や体重増加だけでなく、股関節や足首の歪み、姿勢のクセ、筋力低下などが複雑に関与しています。

 

水が溜まると腫れや熱感、ズキズキ痛み、膝の曲げ伸ばしの制限などが出やすく、放置すると症状が悪化することもあります。

 

対処法としては、まずは安静と冷却が基本です。

 

症状が強い場合は整形外科で診察を受け、必要に応じて水を抜く処置や根本的な原因を改善するリハビリ・運動を行いましょう。

 

また、膝に負担をかけない靴選びや、股関節の動きをよくするストレッチ、正しい姿勢の習慣が、再発予防にもつながります。

 

膝に水が溜まったと感じたら、まずは原因を知り、適切な対処と予防策を実践しましょう。

 

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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