【ぎっくり腰】温める?冷やす?(結論は「冷却」がおすすめ)

  • 2022年11月27日
  • 2024年3月28日
  • 腰痛
  • ぎっくり腰になった時は、温めた方がいいのかな?冷やした方がいい?
  • カイロは貼っていい?
  • お風呂で温めてもいい?

 

しらひげ先生
こんにちは、しらひげです。この業界で25年施術に携わっています。

 

今回はこんなお悩みを解決していきます。

 

ぎっくり腰になったら「温めた方がいいのか?」、「冷やした方がいいのか?」と迷いますよね。

 

●結論

ぎっくり腰のときは「冷却」するようにしましょう。

理由は急性の炎症だからです。

温めるのは症状が落ち着いてきた後半になってからにしましょう。

 

ぎっくり腰は適切な処置をすることで比較的、早期に回復しますが、間違った処置をすると症状が長引きます。

 

ぎっくり腰のときのツラい症状が少しでも早く回復するように、わかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ、最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

ぎっくり腰になったら温める?冷やす?

ぎっくり腰 温める

 

ぎっくり腰になった時の温め・冷やす問題は、次の順番で解説していきます。

 

  • ぎっくり腰のときは温める?冷やす?
  • 温めるメリットデメリット
  • 冷やすメリットデメリット
  • 冷却のやり方

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

ぎっくり腰のときは温める?冷やす?

 

ぎっくり腰になった時は「冷却」するようにしましょう。

 

理由は、ぎっくり腰は「急性の炎症」の炎症だから。

 

具体的にはぎっくり腰は腰周辺の筋肉や関節に、無理がかかり炎症を起こし大きな痛みを起こしています。

 

なので、ぎっくり腰のになった時は、「冷やす」ようにしましょう。

 

あかり
あれ?腰痛って「冷えて」なるんじゃないの?
しらひげ先生
いい質問だね。解説して行くね。

 

腰痛やぎっくり腰は、「冷やすと起こす」と言われたりします。

 

冷やすと腰痛になると言われる理由は、冷えると痛みを感じる神経が敏感になるから。

 

確かに、温めると楽になるという方もいます。

 

温めると「気持ちいい」ですよね。

 

その気持ちいいの感覚を脳が「治る」と勘違いすると、「温める」=「治る」と勘違いしてしまいます。

 

ここで、質問です。

 

●質問

  • 真夏にぎっくり腰を起こすと温めるでしょうか?
  • 北国の人はみんなぎっくり腰なのでしょうか?
  • 南国ではぎっくり腰はないのでしょう?

 

もちろん、「冷やしたやこと」が間接的に原因になっているこもありますが直接の原因ではありません。

 

少し意地悪な質問と思われたかも知れませんが、「冷やすこと」は悪者ではないとご理解いただけたら嬉しいです。

 

温めるメリットデメリット

 

温めるメリットは、次の通りです。

 

●メリット

  • 気持ちいい
  • 一時的に痛みや症状が緩和される

 

温めるデメリットは、次の通りです。

 

●デメリット

  • 炎症が強くなる
  • 細胞が痛む(皮膚が黒くなる)
  • 修復が遅くなる

 

冷やすメリットデメリット

 

冷やすメリットは次の通り。

 

●メリット

  • 炎症を抑える
  • 細胞を活性化する

 

冷やすデメリットは次の通り。

 

●デメリット

  • 冷たい
  • 冷却に慣れていない
  • 氷がたくさんいる

 

冷却のやり方

 

冷却のやり方は、次の通りです。

 

  • 氷のうを使う
  • 腰のやや下(ウエスト部分)を冷却する
  • アイスノン(保冷剤)は使わない

 

それぞれ、解説していきます。

 

氷のうを使う

 

冷却は、氷のうもしくは、「ビニール袋」でします。

 

袋の中には、

 

  • お水
  • 氷と水の割合=2:1

 

を入れましょう。

 

腰のやや下(ウエスト部分)を冷却する

 

冷却する場所は腰とお尻の境目の中央部分を冷却しましょう。

 

ぎっくり腰 冷却する場所

 

氷みずが入った袋は、直接肌に当てるようにしましょう。

 

しらひげ先生
冷たいのが苦手な人は、ハンカチやガーゼを、肌と氷のうの間に挟んでも大丈夫です。

 

時間は20分程度を目安に行ってください。

 

繰り返し行う場合は、1時間ほど間隔をあけましょう。

 

痛みが強い場合は1日に数回、繰り返し行いましょう。

 

アイスノン(保冷剤)は使わない

 

保冷剤は使わないようにしましょう。

 

理由は、凍らせた保冷剤は、「冷た過ぎて凍傷」になったり、筋繊維をかえって傷めてしまう可能性があるからです。

 

また、冷蔵庫に入れた保冷剤では、すぐに温度が上がってしまうために十分に冷却できません。

 

しらひげ先生
スーパーで買った、生の肉や魚を保冷剤で持って帰ると、冷凍やけして、鮮度が悪くなるのと同じだね。

 

▶︎関連記事:冷却が大切な理由

 

ぎっくり腰でよくある質問

ギックリ腰
ぎっくり腰の時によくある質問は次の通り。

 

  • カイロは貼っていい?
  • お風呂に入っていい?
  • シップは入っていい?
  • コルセットはした方がいい?

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

カイロは貼っていい?

 

ぎっくり腰になった直後は、カイロを貼らないようにしましょう。

 

なぜなら、ぎっくり腰は急性の炎症だからです。

 

カイロで温めることで、炎症を助長し症状を、悪化する可能性もあるので、気をつけましょう。

 

しらひげ先生
ここまで読んで頂いた方は、ぎっくり腰の原因は「冷え」ではないとご理解を頂けていると思います。

 

カイロは寒さをしのぐ物として開発されたもので、腰痛を改善するために開発されたものではありません。

 

このような点からもぎっくり腰になったら「カイロで温める」と、ならないようにしましょう。

 

もし、カイロを貼るなら症状が落ち着いた後にしましょう。

 

お風呂に入っていい?

 

ぎっくり腰の時にお風呂に入っても大丈夫です。

 

湯船に浸かっても大丈夫です。

 

理由は、お風呂に入ってもぎっくり腰を悪化させる原因には、ならないから。

 

あかり
ぎっくり腰の時は温めたらダメじゃないの?

 

シャワーや少し湯船に浸かるぐらいなら、炎症が強くなるわけではないので大丈夫です。

 

身体を温めようと、長時間(20分以上)浸かるのは控えましょう。

 

シップは入っていい?

 

シップは貼っても大丈夫です。

 

シップは、表面に痛みを緩和する薬効成分がついているので、貼ると症状を緩和してくれます。

 

もし、貼るなら冷やす方のシップ(青いラベル)のシップを貼りましょう。

 

また、貼る場合は2〜3時間程度で外すようにしましょう。

 

コルセットはした方がいい?

 

ぎっくり腰でもコルセットは着けない方がいい。

 

理由は、慢性的なぎっくり腰ではコルセットは根本改善になってないから。

 

結局、着けることが、症状を繰り返す原因にもなっているからです。

 

▶︎関連記事:ぎっくり腰を繰り返す時は「コルセット」をしてもいい?

 

【ぎっくり腰】温める?冷やす?(まとめ)

今回は、ぎっくり腰は温める?冷やす?について解説してきました。

 

しらひげ先生
本記事の要約だよ。

●ぎっくり腰になったら温める?冷やす?

  • ぎっくり腰のときは温める?冷やす?:急性炎症なので冷やす。
  • 温めるメリットデメリット:温めると気持ちいいが、細胞や筋繊維が傷む
  • 冷やすメリットデメリット:炎症を抑えるが、慣れていないと冷たい
  • 冷却のやり方:氷のうと使って、「氷みず」でウエスト辺りを冷却す。
  • 袋を直接、当てる。肌と氷のうの間にハンカチやガーゼを挟んでもOK。
  • 冷却時間の目安は、20分程度。
  • 繰り返し行う場合は、1時間ほど間隔を空ける。
  • 痛みが強い場合は、1日に数回、繰り返えす。
  • 保冷剤は使わない

●ぎっくり腰でよくある質問

  • カイロは貼っていい?:はじめのうちは貼らないように。貼るなら症状が落ち着いてから。
  • お風呂に入っていい?:入ってもOK。長時間は浸からない。
  • シップは入っていい?:貼ってもOK