長時間のデスクワーク中、脚がジリジリとしびれるような経験をしたことはありませんか?「ただの疲れだろう」と思いがちですが、そのしびれの原因として、坐骨神経痛や腰の問題が考えられる場合もあります。
この記事では、デスクワークで起こりやすい脚のしびれの原因と、正しい座り方のコツについて詳しく解説します。
正しい座り方を身に付けることで、作業中の身体への負担を軽減し、快適に仕事を続けることが可能になります。具体的な対策を取り入れれば、しびれに悩む日々から解放されるでしょう。
本記事では、「なぜしびれるのか」「どう座ればいいのか」「やってはいけない座り方」について3つのポイントで解説しています。気になる方はぜひ最後までご覧ください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
長く座ると脚がビリビリと「しびれる」原因は?
長く座っていると脚がしびれてくる原因は次の通り。
●長く座っていると脚がしびれてくる原因
- お尻で神経を圧迫している
- 腰骨のねじれや傾きで周辺の神経が刺激されている
- 腰の椎間板ヘルニア
それぞれを詳しく解説します。
お尻で神経を圧迫している
お尻の筋肉が硬くなり神経を圧迫すると脚にしびれが現れます。
具体的には座っている時に左右どちらかのお尻に体重が載っていたり、椅子が硬かったり、脚を組むなど不良姿勢をすることでお尻の筋肉が硬くなります。
すると神経を圧迫し脚にしびれが現れます。
腰骨のねじれや傾きで周辺の神経が刺激されている
腰骨のねじれや傾きが起きると脚にしびれが現れます。
この場合も脚を組んでいたり猫背でパソコン作業をしたりする不良姿勢により、腰骨にねじれや傾きが起こり、周辺神経を刺激し脚にしびれが起こります。
腰の椎間板ヘルニア
腰の椎間板が飛び出て神経を刺激すると脚のしびれが現れます。具体的には腰で支える座り方をしていると力が一点に集中しヘルニアを起こします。
坐骨神経痛でも腰の椎間板ヘルニアでも同じように脚のしびれが起こります。
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長く座ると脚がビリビリと「しびれる」ときの対処法
長く座っていて脚がビリビリする「しびれ」を改善するには、正しく座ることが大切。
正しく座るコツは次の通り。
●正しく座るコツ
- 骨盤を立てる
- 胸を張ってアゴを引く
- 肩甲骨を寄せる
- 左右均等に体重を乗せる
それぞれを詳しく解説します。
骨盤を立てる
脚のしびれの原因となる腰骨の「ねじれ」や「傾き」を作らないためには骨盤を立てましょう。
骨盤を立てるためには、坐骨で座ることを意識しましょう。坐骨は座った時に左右のお尻の下にさわれる骨。骨盤を立てて座るには坐骨で座るようにしましょう。
胸を張って、アゴを引く
正しく座るには胸を張ってアゴを引いて座りましょう。胸を張り、アゴを引くことで、背骨の自然なS字カーブを形成できます。骨盤が立って背骨のS字のカーブがある姿勢は座っているときの理想の姿勢。
肩甲骨を寄せる
肩甲骨を寄せることで胸が張りやすくなります。デスクワークで座っている時に猫背になるクセがある人は肩甲骨を寄せるのを意識するといいでしょう。
左右均等に体重を乗せる
座るときは左右のお尻に均等に体重を乗せましょう。
例えば、パソコンが正面でなかったり肘掛けに肘を置く癖があったりするとお尻に均等に体重は乗っていません。偏って座ることでバランスを取るために背骨は捻れや傾きを作ります。
なので、正しく座るには左右のお尻に均等に体重を乗せるようにしましょう。
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長く座るとしびれるときにやってはいけない座り方
しびれを起こさないためには次のことに注意しましょう。
●しびれを起こさないための注意点
- 床座り
- 横すわり
- 乗り物
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
床座り
床に座ると骨盤が後方へ傾き腰が丸く曲がった猫背の状態になります。この状態が習慣化すると猫背姿勢になり、坐骨神経痛の原因になるので気をつけましょう。
横座り
横座りをすると身体が捻れます。すると、腰骨のねじれや傾きを作る原因になります。なので、しびれを起こさないためには日頃から横座りをしないように気をつけましょう。
乗り物
脚のしびれを起こさないようにするには乗り物にも気をつけましょう。
具体的には、車、バイク、自転車などの乗り物は、細かい振動で骨盤が揺らされぐらぐらになります。
例えば、バイクや自転車など日常で使っているといつの間にかネジが緩んでしまうことがあります。
骨盤も長期間、繰り返し、乗り物に載っていると振動で骨盤が緩んでグラグラになり骨盤が不安定になります。すると、脚のしびれを起こす原因となります。
なので、脚のしびれを起こさないようにするには乗り物に気をつけましょう。
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長く座ると脚がビリビリとしびれるときは靴にも注意
長く座るとビリビリとしびれがある時は靴にも注意しましょう。
ほとんど人は日常生活で何かしら脚を使って動きます。なので、「靴に問題がある」と身体の歪みやクセを助長するので注意しましょう。
靴を見るときのポイントは次の3つ。
●靴を見るときのポイント
- 靴底はすり減っている
- 靴底が硬い
- 靴がヨレヨレ
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
靴底がすり減っている
靴は消耗品です。見た目がキレイでも、靴底がすり減っているものは買い換えるか修理に出しましょう。すり減った靴を履いているだけで、身体に歪みができます。
その状態で長時間、歩いたり日常を過ごすことで身体はさらなるゆがみを作っていきます。なので靴底がすり減っているなら買い替えましょう。
靴底が硬い
いわゆるビジネスシューズ。靴底が硬いとクッション性が弱いので身体への負担が大きくなります。すると「足首、膝、股関節」に痛みを起こしやすくなります。
その痛みをかばって「ゆがみ」を作ります。なので靴底が硬い場合は注意しましょう。
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靴がヨレヨレ
長年、履いている靴は履き慣れていて履きやすかも知れませんがヨレヨレになっている靴は買い換えましょう。
具体的には、かかと部分が破れていたり、踏まれて折れていると歩行時に、身体がブレて、歪みやクセを助長する原因となります。
なので、「かかと」のところが破れたり踏んで折れているような場合は買い換えるようにしましょう。
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長く座ると脚がビリビリと「しびれる」原因は?(まとめ)
今回は、「長時間座ると脚がしびれる原因」と、その対処法について解説しました。
⚫️記事のポイント
- しびれの原因:お尻で神経を圧迫する、腰骨のねじれ・傾き、椎間板ヘルニアが主な原因です。これらは主に不良姿勢が原因です。
- 正しい座り方のコツ:骨盤を立て、胸を張り、肩甲骨を寄せてアゴを引くことで、背骨の自然なカーブを保ちましょう。
- やってはいけない座り方:床座りや横座りは骨盤に負担をかけ、長時間の振動を伴う乗り物も注意が必要です。
- 靴のチェックも大切:靴底のすり減りやヨレ、硬い靴は身体のゆがみを助長します。インソールを活用して負担を軽減しましょう。
正しい座り方を実践することで、しびれの原因を根本から解消し、仕事中の集中力や作業効率を上げることが可能です。