【デスクワークで坐骨神経痛】長く座ると脚が「しびれる」原因と対処法

  • 長く座っているとジリジリと足がしびれてくる。
  • デスクワークではどんな座り方をすればいい?
  • 足がしびれるのはヘルニア?

 

こんな、お悩みを解決していきます。

 

座っていると足がしびれる原因は、次の通りです。

 

  • お尻で神経を圧迫している
  • 腰骨のねじれや傾きで周辺の神経が刺激されている
  • 腰ヘルニア

 

この記事では、デスクワークで起こりやすい脚のしびれの原因と、正しい座り方のコツについて詳しく解説します。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

長く座ると脚がしびれる原因

長く座ると脚がしびれる原因

長く座っていると脚がしびれる原因は、次の通りです。

 

●長く座っていると脚がしびれる原因

  • お尻で神経を圧迫している
  • 腰骨のねじれや傾きで周辺の神経が刺激されている
  • 腰ヘルニア

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう

 

お尻で神経を圧迫している

お尻の筋肉が硬くなり神経を圧迫すると、脚にしびれが現れます。

 

具体的には、座っている時に左右どちらかのお尻に体重が載っていたり椅子が硬かったり脚を組むなど不良姿勢をすることでお尻の筋肉が硬くなります。

 

すると、神経を圧迫し脚にしびれが現れます。

 

お尻の筋肉が硬くなって、足にしびれが出るモノを「梨状筋症候群」とも言われることもあります。

 

腰骨のねじれや傾きで周辺の神経が刺激されている

腰骨のねじれや傾きが起きると、脚にしびれが現れます。

 

理由は、脚に伸びる神経は腰からはじまっています。

 

この場合も、脚を組んでいたり猫背でパソコン作業をしたりする不良姿勢により、腰骨にねじれや傾きが起こり、周辺神経を刺激し脚にしびれが起こります。

 

しらひげ先生
この場合、腰に痛みはほとんど感じないよ。

腰の椎間板ヘルニア

腰の椎間板が飛び出て、神経を刺激すると脚のしびれが現れます。

 

具体的には、腰で支える座り方をしていると、力が一点に集中しヘルニアを起こします。

 

仙骨で座る

 

坐骨神経痛でも、腰の椎間板ヘルニアでも同じように、脚のしびれが起こります。

 

▶︎関連記事:坐骨神経痛と腰椎間板ヘルニアの違い

 

長く座ると脚がしびれるときの対処法

長く座ると脚がしびれるときの対処法

長く座っていて、脚がビリビリする「しびれ」を改善するには、正しく座ることが大切です。

 

正しく座るコツは、次の通りです。

 

●正しく座るコツ

  • 骨盤を立てる
  • 胸を張ってアゴを引く
  • 肩甲骨を寄せる
  • 左右均等に体重を乗せる

 

それぞれ、詳しく解説します。

 

骨盤を立てる

脚のしびれの原因となる腰骨の「捻れ」や「傾き」を作らないためには、骨盤を立てましょう。

 

骨盤を立てるためには、坐骨で座ることを意識しましょう。

 

坐骨は座った時に、左右のお尻の下に触れる骨。

 

骨盤を立てて座るには、坐骨で座るようにしましょう。

 

坐骨で座る

 

胸を張って、アゴを引く

正しく座るには、胸を張ってアゴを引いて座りましょう。

 

胸を張り、アゴを引くことで、背骨の自然なS字カーブを形成できます。

 

骨盤が立って背骨のS字のカーブがある姿勢は座っているときの理想の姿勢。

 

肩甲骨を寄せる

肩甲骨を寄せることで、胸が張りやすくなります。

 

デスクワークで座っている時に、猫背になるクセがある人は、肩甲骨を寄せるのを意識するといいでしょう。

 

左右均等に体重を乗せる

座るときは、左右のお尻に均等に体重を乗せましょう。

 

例えば、パソコンが正面でなかったり、肘掛けに肘を置く癖があったりすると、お尻に均等に体重は乗っていません。

 

偏って座ることで、バランスを取るために背骨は捻れや傾きを作ります。

 

なので、正しく座るには左右のお尻に、均等に体重を乗せるようにしましょう。

 

▶︎関連記事:腰に負担をかけない座り方

 

長く座るとしびれるときにやってはいけない座り方

長く座るとしびれるときにやってはいけないこと

しびれを起こさないためには、次のことに注意しましょう。

 

●しびれを起こさないための注意点

  • 床座り
  • 横すわり
  • 乗り物

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

床座り

床に座ると、骨盤が後方へ傾き腰が丸く曲がった猫背の状態になります。

 

この状態が習慣化すると猫背姿勢になり、坐骨神経痛の原因になるので気をつけましょう。

 

腰を悪くする座り方 立膝

 

横座り

横座りをすると身体が捻れます。

 

すると、腰骨のねじれや傾きを作る原因になります。

 

なので、しびれを起こさないためには、日頃から横座りをしないように気をつけましょう。

 

【腰を悪くする座り方 横すわり

 

乗り物

脚のしびれを起こさないようにするには、乗り物にも気をつけましょう。

 

理由は、振動で骨盤がグラグラになるから。

 

具体的には、車、バイク、自転車などの乗り物は、細かい振動で骨盤が揺らされぐらぐらになります。

 

例えば、バイクや自転車など日常で使っていると、いつの間にかネジが緩んでしまうことがあります。

 

骨盤も長期間、繰り返し、乗り物に載っていると振動で骨盤が緩んで、グラグラになり骨盤が不安定になります。

 

すると、脚のしびれを起こす原因となります。

 

なので、脚のしびれを起こさないようにするには、乗り物に気をつけましょう。

 

▶︎関連記事:坐骨神経痛と自転車運動

 

長く座ると脚がしびれるときは靴にも注意

長く座ると脚がしびれるとき 靴

長く座るとビリビリとしびれがある時は、靴にも注意しましょう。

 

理由は、歩き方に身体の歪みやクセが現れるから。

 

ほとんど人は、日常生活で何かしら脚を使って動きます。

 

なので、「靴に問題がある」と身体の歪みやクセを助長するので、注意しましょう。

 

靴を見るときのポイントは、次の3つです。

 

●靴を見るときのポイント

  • 靴底はすり減っている
  • 靴底が硬い
  • 靴がヨレヨレ

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

靴底がすり減っている

靴は消耗品です。

 

見た目がキレイでも、靴底がすり減っているものは、買い換えるか修理に出しましょう。

 

すり減った靴を履いているだけで、身体に歪みができます。

 

その状態で長時間、歩いたり日常を過ごすことで、身体はさらなるゆがみを作っていきます。

 

なので、靴底がすり減っているなら買い替えましょう。

 

靴底のすり減り

 

靴底が硬い

いわゆるビジネスシューズ。

 

靴底が硬いとクッション性が弱いので、身体への負担が大きくなります。

 

すると、「足首、膝、股関節」に痛みを起こしやすくなります。

 

その痛みをかばって「ゆがみ」を作ります。

 

なので、靴底が硬い場合は注意しましょう。

 

しらひげ先生
もし、仕事で指定の靴があるならクッション性のある「インソール」を入れるだけでも予防はできます。

 

▶︎関連記事:変形性股関節症にインソールは必要?

 

靴がヨレヨレ

長年、履いている靴は履き慣れていて、履きやすかも知れませんが、ヨレヨレになっている靴は買い換えましょう。

 

理由は、ヨレヨレの靴は歩く時に歩行が不安定になるから。

 

具体的には、かかと部分が破れていたり、踏まれて折れていると歩行時に、身体がブレて、歪みやクセを助長する原因となります。

 

なので、「かかと」のところが破れたり踏んで折れているような場合は、買い換えるようにしましょう。

 

▶︎関連記事:疲れない靴の選び方

 

長く座ると脚がしびれる原因(まとめ)

今回は、「長時間座ると脚がしびれる原因」と、その対処法について解説しました。

 

 ⚫️記事のポイント

  • しびれの原因:お尻で神経を圧迫する、腰骨のねじれ・傾き、椎間板ヘルニアが主な原因です。これらは主に不良姿勢が原因です。
  • 正しい座り方のコツ:骨盤を立て、胸を張り、肩甲骨を寄せてアゴを引くことで、背骨の自然なカーブを保ちましょう。
  • やってはいけない座り方:床座りや横座りは骨盤に負担をかけ、長時間の振動を伴う乗り物も注意が必要です。
  • 靴のチェックも大切:靴底のすり減りやヨレ、硬い靴は身体のゆがみを助長します。インソールを活用して負担を軽減しましょう。

 

正しい座り方を実践することで、しびれの原因を根本から解消し、仕事中の集中力や作業効率を上げることが可能です。