- 産後はさらしを巻いた方がいい?
- 産後のさらしの巻き方を知りたい。
- 産後はさらしとコルセットのどっちがいい?
こんな、お悩みありませんか?
●ポイント
産後はさらしを巻いた方がいい。理由は、産後はこ骨盤を支える靭帯が緩んで、骨盤がグラグラな状態だからです。さらしで骨盤をサポートすることで、「産後の腰痛」「産後の骨盤の歪み」「産後太り」などを予防することができる。また、さらしは「包み込む」、コルセットは「締め付ける」などの違いがある。
さらしの巻き方は、次の通りです。
この記事では、さらしのメリット・選び方・巻き方・さらしとコルセットの違いまで、整体師の視点からわかりやすく解説します。
「産後・妊娠中の腰痛・恥骨痛対策としてさらしを使いたい」という方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
産後・妊婦さんにおすすめの「さらし」とは?
産後・妊娠中の腰痛や恥骨痛対策として注目されているのが「さらし」です。
木綿素材の布でできており、骨盤をやさしく包み込むことで腰回りをサポートします。
さらしは、巻き方を自由に調整できるのが大きな特徴。
きつすぎず、心地よく締めることで、腰やお腹を優しく支え、骨盤の不安定さを解消します。
また、通気性が良く、ムレにくいのも嬉しいポイントです。
●さらしのおすすめポイント
- 骨盤をしっかりサポートし、腰痛や恥骨痛の軽減に役立つ
- 通気性が良く、汗を吸収して快適
- 巻き具合を調整でき、妊娠中でも産後でも使いやすい
昔から愛用されてきた「さらし」を活用して、快適なマタニティライフを送りましょう。
さらしが産後・妊娠中の腰痛・恥骨痛に効果的な理由
さらしが腰痛・恥骨痛に効果的な理由についてお話ししていきます。
さらしは産後の腰痛対策におすすめ
産後は腰痛やぎっくり腰が起こりやすくなります。その主な原因は以下の通りです。
●産後にぎっくり腰を起こす原因
- じん帯が伸びて骨盤が不安定になる。
- 産後ホルモンの影響で関節がゆるみやすい。
このため、骨盤周りがグラグラし、腰痛やぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。
さらしを巻くことで骨盤をしっかりと支え、腰痛やぎっくり腰の予防・軽減に役立ちます。
出産してから腰痛やぎっくり腰が増おえてツラいとお悩みの方もいるはず。産後に腰痛やぎっくり腰を起こす原因は次の通り。 ●産後にぎっくり腰を起こす原因 じん帯が伸びて骨盤がグラグラ 産後ホルモンの影[…]
さらしは恥骨痛の軽減にも効果的
骨盤は「仙骨・左の寛骨・右の寛骨」の3つの骨で構成され、おへその下あたりで軟部組織(恥骨結合)によって繋がっています。
妊娠後期になると胎児の成長や出産時に産道が広がる影響で、この恥骨結合が引き裂かれ、恥骨痛を引き起こすことがあります。
さらしを巻くことで骨盤を安定させ、恥骨への負担を軽減することができます。
また、出産直後の恥骨痛には氷水で冷却するのも効果的です。少し勇気がいりますが、試してみる価値があります。
さらしとコルセット、どっちがいい?違いを徹底比較
産後や妊娠中の骨盤ケアとしてよく使われる「さらし」と「コルセットタイプ」。
それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、さらしとコルセットの違いをわかりやすく解説します。
さらし・コルセット・腹巻タイプの特徴比較
さらし・コルセット・腹巻きタイプを比較してみましょう。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
さらし | 締める強さを調整できる | 巻くのに手間がかかる |
コルセットタイプ | 手軽に装着できる、安定感がある | 締め付け感が苦手、ムレやすいことも |
腹巻タイプ | かさばらず着け外し簡単 | 安定性に欠ける、骨盤ケアには不向き |
さらしの特徴
さらしの特徴は、、次の通りです。
- 骨盤をしっかり支えてムレにくい。
- 心地よい締め付けで産後も幅広く活用できる。
- 締める強さを調整しやすいので、身体に合わせたサポートが可能。
デメリットは、巻くのに手間がかかること。
さらしの準備やロール状に巻く作業など、毎日の使用には少し手間がかかるかもしれません。
しかし、昔から使い続けられているのは、それだけ実用性が高いからともいえます。
コルセットタイプの特徴
コルセットタイプの特徴次の通りです。
- 手軽に装着でき、しっかりとした安定感がある
- 特に妊娠後期の大きなお腹もサポートしてくれる
デメリットは、締め付け感が苦手な方には不向きなこと。
妊娠後期になるとお腹が大きくなり、サイズが合わなくなることも。
また、最近は通気性の良い商品もありますが、季節によってはムレやすい場合もあるので注意しましょう。
腹巻タイプの特徴
腹巻タイプの特徴は次の通りです。
- かさばらず着け外しが簡単で、使い勝手が良い
- 保温や冷え対策にはおすすめ
デメリットは、骨盤をしっかり安定させる力が弱いこと。
骨盤ケアとしてはやや物足りないので、腰痛や骨盤の不安定感がある方には不向きです。
どのアイテムを選ぶかは、あなたの生活スタイルや目的に合わせて決めるのがベスト。
骨盤をしっかりサポートしたい方には「さらし」、手軽さを重視するなら「コルセットタイプ」、保温目的なら「腹巻タイプ」がおすすめです。
あなたに合ったアイテムを選んで、快適な産後生活をサポートしましょう。
失敗しないさらしの選び方【長さ・素材・幅】
産後・妊娠中の骨盤ケアに欠かせない「さらし」。失敗しないための選び方をまとめました。
さらし選びのポイント
1. 長さ:5〜10Mがおすすめ
→ 余裕を持って巻ける長さで、必要に応じてカットして使えます。
2. 幅:30〜35cmが理想
→ 骨盤をしっかり支え、安定感をアップさせるのに最適な幅です
3. 素材:綿100%がベスト
→ 通気性と吸湿性が高く、蒸れにくくて快適。産後の敏感肌にも安心です。
さらし選びで快適さが変わる
巻きやすさや快適さは、選ぶさらしの長さ・幅・素材で決まります。
しっかりとしたさらしを選んで、快適に産後・妊娠中の骨盤ケアを始めましょう。
【図解】さらしの正しい巻き方ステップガイド
「さらしってどうやって巻けばいいの?」そんな疑問を解決するために、初心者でも簡単にできる巻き方をステップごとに分かりやすく解説します。
- Step1:さらしの準備(長さ・カット・洗濯のポイント)
- Step2:ロール状に巻く方法(折り方・巻きやすくするコツ)
- Step3:実際の巻き方(骨盤を支える位置、締め具合、安定感のポイント)
- Step4:よくある失敗と対策(巻きすぎ・ゆるみ対策)
▼晒の準備▼
▼晒の巻き方▼
▼妊婦さんの晒の巻き方▼
さらしを巻くタイミングと着用時間の目安
産後・妊娠中の骨盤ケアに役立つ「さらし」。ここでは、さらしを巻くタイミングと着用時、間の目安について解説します。
さらしはいつから巻く?
妊娠中は5ヶ月頃からさらしを着けるのが一般的です。
特に「戌の日」の安産祈願として着ける方も多いです。
お腹が大きくなり始めるこの時期から巻くことで、皮膚の伸びを防ぎ、妊娠線予防にもつながります。
産後は出産後すぐから巻き始めるのがおすすめです。
出産直後は骨盤が不安定なため、さらしを巻くことで骨盤の負担を軽減し、休ませることができます。
さらしの着用時間の目安は?
「1日中着けても大丈夫?」という声もありますが日中のみ8〜10時間程度が理想的です。
夜間は血流を妨げないよう、就寝時は外すのが基本です。
もし夜に腰痛が気になる場合は、軽く巻き直し、翌朝むくみがないか確認してください。
さらしはいつまで巻く?
産後のさらしは、2〜3ヶ月を目安に巻くのが一般的です。
ただし、骨盤の不安定感や腰痛、股関節痛などの不具合がある場合は、それ以上巻いても問題ありません。
妊娠中も使える?さらしのメリットと注意点
妊娠中から産後まで、骨盤ケアに「さらし」はとても便利です。
ここでは、妊婦さんにおすすめの理由と注意点をわかりやすく解説します。
妊婦さんにさらしがおすすめな理由
●包み込むように骨盤をサポート
さらしはお椀のように下から骨盤を包み込むようにサポートできます。
特に、巻く際に「おへその下あたりは少し締める」「おへそ上はゆったり巻く」と微調整しながら巻くことで、骨盤やお腹を優しく支えられます。
また、妊娠中の体型変化に合わせて締め具合を調整できるので、とても安心です。
●締め付けすぎない
妊娠中期〜後期はお腹が大きく前に出てきます。特に男の子の場合、お腹が前に出やすいと言われています。
コルセットだとお腹の一番出ている部分しかサポートできず、その上下は上手く締められません。
さらしなら巻き方を調整しながら締められるので、お腹全体を優しくサポートでき、締め付け感が少なく安心です。
●通気性が良い
さらしは「綿素材」でできているため、汗をしっかり吸収し、蒸れにくく快適です。
一方、コルセットタイプの産後ベルトはゴム素材が多く、腹巻タイプも安定感が弱いことが多いので、妊娠中の骨盤ケアにはさらしがおすすめです。
さらしの巻き方Q&A|よくある質問に答えます
よくある質問についてお答えしていきます。
さらしの長さは?
5Mぐらいが丁度いい長さ。さらし1袋は10Mの長さなので半分に切って使うとちょうど良い長さ。
寝る時はさらしはどうする?
妊娠中も産後も寝る時はさらしは外すようにしましょう。
帝王切開でもさらしを巻いた方がいい?
帝王切開でもさらしは巻く方がいいです。妊娠中、子供が大きくなるにつれて骨盤周辺のじん帯が緩んで伸びた状態になっているので、帝王切開でもさらしは巻いた方がいいです。
さらしと骨盤ベルトを併用してもいい?
併用可ですが重ね巻きは締め過ぎの原因に。外出時はベルト、自宅ではさらしなどシーンで使い分けると快適です。
巻く長さは 5 m とありますが、小柄だと余りませんか?
体格に合わせて 4 m へカットして OK。余った布は半分の幅に折り、巻き終わりの補強テープ代わりに使うと便利です。
何か月経っても腰回りの安定感が出ない場合は?
3 か月続けてもグラつきや痛みが残る場合は、骨盤底筋や腸腰筋が弱い可能性大。産後リハビリを行う整形外科・産後専門整体で評価を受け、エクササイズ指導を受けると効果的です。
まとめ|さらしで快適な産後ケアを
さらしは、木綿素材でできており、骨盤を優しく包み込み、腰痛や恥骨痛の予防・軽減に役立ちます。
通気性が良く、巻き方を自由に調整できるため、妊娠中も産後も快適に使えるのが魅力です。
一方で、巻くのに手間がかかるというデメリットはありますが、締め付け感を自分好みに調整できるのは大きなメリットです。
コルセットタイプや腹巻タイプとも比較しながら、自分に合ったアイテムを選んでみてください。
さらに、さらしの長さや素材選び、着用時間の目安を押さえることで、より快適に骨盤ケアを続けられます。
骨盤の不安定感や痛みが気になる方は、さらしを上手に活用しながら、必要に応じて産後リハビリ専門の整体や医療機関にも相談してみましょう。
産後・妊娠中の骨盤ケアに、ぜひさらしを取り入れてみてください。
この記事の執筆者
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