産後の骨盤ケアをするのに「さらし」と「コルセットタイプ」のどっちがいいの?とお悩みの方もいるはず。
結論、産後の骨盤ケアにはさらしがおすすめ。
さらしは通気性が良く、締めつけ過ぎず、お椀のように下から包み込むように骨盤をサポートできる優れもの。
便利なものがたくさんある中で昔も今も変わらずに使い続けられるには秘密があります。
この記事では「さらしの巻き方」から「コルセットタイプとの違い」までさらしについて網羅的に解説していきます。
妊娠中、産後の骨盤ケアのお悩みが解決できるように分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
さらしとは?
さらしは木綿や絹で布で耐洗性、吸収性に優れて乾きやすいのが特徴。
肌着や手拭いとして使われていたり、お祭りの時に身につけているのを見かけたりもする。
さらしの効果
妊娠中にさらしを使うことで子供の成長に伴い、骨盤周辺の筋肉やじん帯が伸び過ぎるのを防いでくれます。
また産後は出産で緩んだ骨盤をサポートし腰痛・坐骨神経痛・お尻・お腹の弛み防止しをしてくれます。
さらしの選び方
さらしは骨盤周りに巻くので、ある程度の長さがあるものを選ぶようにしましょう。
●おすすめのさらし
- 長さ:10M
- 横幅:34cm
- 素材:綿100%
さらしの巻き方
さらしの巻き方については下記の内容で解説していきます。
●さらしの巻き方
- さらしの準備
- さらしを巻く
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
さらしの準備
さらしの準備は下記の順に進めていきましょう。
さらしを用意する
普段あまり見かけないさらしは、ネット、薬局、ベビー用品店などで購入できます。
さらしを半分にする
購入したさらしは、10Mなので半分(5M)に切る。10Mのままだと長くて巻くのも大変ですし、巻いたあともすごく厚みがでて動きにくくなります。
洗濯する
購入時はノリがついていて巻くときに滑りやすいので、一度、洗濯するほうが使いやすい。洗濯機でそのまま洗ってOK。私は洗濯ネットに入れて洗います。干すときはシワを伸ばしながら干しておくとロールに巻くときに便利。
半分に折ってロールにする
半分に切って洗濯したさらしを次は縦に半分に折ってロール状に巻きます。巻くときは誰かに持ってもらい軽く引っ張りながら巻くと巻きやすい。また、次のステップで身体に巻く時にロールが硬めだと巻きやすい。
さらしを巻く
さらしの巻き方は次の順で進めていきます。
直接、素肌に巻く
服や下着の上からだと安定性に欠けるので直接、素肌に巻く方がおすすめ。素肌が苦手な方は下着の上からでもOK。
骨盤を支えるように巻く
戌の日の腹帯のようにお腹に巻くのではなくて骨盤を安定させるため支えるように巻く。
締め過ぎない
さらしを巻くときは引っ張りながら締め付けて、巻くのではなくて転がすように巻くのがコツ。巻き終えたときにコルセットのように締め付け感があるのではなくて心地よく支えられている感じ。
さらしはこんな人におすすめ
さらしがおすすめな人は次の通り。
●さらしがおすすめな人
- 産後の腰痛がツライ
- 産後から腰回りが不安定
- 恥骨が痛くて歩くのがツライ
- 妊娠したら腰痛持ちになった
- 妊娠中に脚がしびれ出した
- 尿もれな治らない
他にもさらしを巻くことでさまざまな効果があります。
さらしは妊婦さんにもおすすめ
妊娠さんに「さらし」がおすすめな理由は次の通り。
●妊娠さんに「さらし」がおすすめな理由
- 包み込むように骨盤をサポート。
- 締めつけ過ぎない。
- 通気性がいい。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
包み込むように骨盤をサポート
さらしはお椀のように下から包みこむようにサポートできる。
具体的にはさらしを巻く時におへその下あたりは「少し締める」、おへそ上は「ゆったりとさせて巻く」というように微調整しながらさらしを巻きます。
こうすることで骨盤やお腹を下から支えるようにサポートできます。
このように締め具合を微調整しながら巻けることは非常に体に優しい。
また子供が大きくなるにつれて調整できるのも嬉しいポイント。
締めつけ過ぎない
繰り返しになりますがさらしは巻きながら締め具合を微調整できます。
妊娠中期〜後期になるとお腹が前に出てきます。
特に男の子はお腹が前に出やすいと言われます。
コルセットだとお腹の一番出ているゾーンは締めることができますが、その上下は上手く締めることが出来ず安定しません。
さらしだと場所によって締め具合を調整しながら巻けるのでおすすめ。
通気性がいい
さらしは「綿」でできています。
通気性がよく汗なども吸ってくれて蒸れにくくおすすめ。
コルセットタイプの産後骨盤ベルトはゴム性のものが多く腹巻きタイプは綿であっても安定が弱いのでやはりさらしがおすすめ。
さらしとコルセットの違い
それぞれの特徴は次の通り。
●さらし・コルセットの特徴
さらし | 締める強さを調整できるが、巻くのが手間。 |
コルセットタイプ | 手軽に装着できるが締め付けが難しい。 |
腹巻タイプ | 装着は簡単だが安定性は弱い。 |
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
さらしの特徴
さらしの特徴はしっかりと骨盤を支えてくれて、ムレにくく心地いい締め付け具合で産後も幅広く支えて便利。
しかし、さらしの一番の難点は巻くのに手間がかかるところ。
身体に巻くのもロールを作るのもとても手間。
今の時代、便利なモノがたくさんあります。
また、つぎつぎ進化をして便利になって行く中で昔はから変わらず使い続けられているモノあります。
それは便利性よりも実用性が高いからなのでしょう。
コルセットタイプの特徴
コルセットタイプの特徴は手軽に着けれるのととても安定感があります。
デメリットは締め付けが苦手な方はとても窮屈。
妊娠後期になってくるとサイズが合わなくなる方もあります。
また最近は通気性に優れたものが多いですが季節によってはムレたりします。
腹巻タイプの特徴
腹巻タイプの特徴は着けてもかさばらず着け外しも簡単でとても便利。
デメリットは安定性に欠けるところ。
保温などには向いていますが骨盤を安定させるには不向き。
産後太りを解消さらしでダイエット
さらしは出産後も次のような使い方ができる。
●出産後のさらしの使い道。
- 骨盤ダイエット
- 自家骨盤矯正
- おんぶひも
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
骨盤ダイエット
下腹の肉やお尻のたるみが気になる方もさらしを巻いてウオーキングすることで、骨盤の動きを出してくれるので「骨盤ダイエット」になります。
気になる方は、是非やってみてください。
自家骨盤矯正
出産後も2〜3ヶ月は骨盤が不安定。
その間もさらしを巻くことで骨盤の回復を手助けしてくれます。
また巻いてウオーキングをすることで骨盤の正しい動きを作り出してくれるので自分で産後の骨盤矯正ができます。
おんぶ紐
今は抱っこ紐が主流ですが、おんぶもおすすめ。
前抱っこは腰への負担が大きく、腰痛やヘルニアの原因になったりもします。
さらしを紐のようにしておんぶして、大人と同じ高さの景色を見せて上げるのもいいでしょう。
▶︎関連動画:さらしがおんぶひもに変身
産後・妊婦さん「さらし」の巻き方Q&A
よくある質問についてお答えしていきます。
さらしはいつから巻く?
妊娠中のさらしは5ヶ月ごろから着けるのが一般的。
安産祈願として「戌の日」にさらしを巻くのもこの頃。
またお腹が大きくなりはじめる5ヶ月ごろから着けることで、皮膚が伸びるのも防止でき妊娠線予防にも役立ちます。
産後のさらしは出産後すぐに着けはじめてOK。
出産で疲れた骨盤の負担を軽減して休める意味でも産後すぐから巻くのがいいでしょう。
さらしはいつまで巻く?
産後のさらしは2〜3ヶ月を目安に巻くようにしましょう。
それ以降も骨盤が不安定、腰痛、股関節痛など不具合があるなら着けていても大丈夫。
さらしの長さは?
5Mぐらいが丁度いい長さ。さらし1袋は10Mの長さなので半分に切って使うとちょうど良い長さ。
寝る時はさらしはどうする?
妊娠中も産後も寝る時はさらしは外すようにしましょう。
帝王切開でもさらしはした方がいい?
帝王切開でもさらしは巻く方がいい。
妊娠中、子供が大きくなるにつれて骨盤周辺のじん帯が緩んで伸びた状態になっているので、帝王切開でもさらしは巻いた方がいい。
産後・妊婦さん「さらし」の巻き方講座(まとめ)
今回は産後の骨盤ケアに「さらし」と「コルセットタイプ」のどちらが良いかについて解説しました。
結論として、産後の骨盤ケアには「さらし」がおすすめ。
⚫️ポイント
- 通気性が良い:さらしは綿素材で作られているため、蒸れにくく快適。
- 締めつけ過ぎない:さらしは巻く位置や強さを調整できるので、骨盤をやさしくサポートする。
- 包み込むようにサポート:さらしは骨盤を下から支えるように巻けるため、腰痛やお腹のたるみ防止に効果的。
- 妊娠中から産後まで使える:妊娠中は腰痛予防、産後は骨盤の安定に役立つ。
- 簡単な巻き方:さらしは少し手間がかかりますが、巻き方を覚えればしっかりと骨盤を支えてくれる。
さらしを使用することで、産後の骨盤ケアがより快適になり、長期間のサポートが可能になります。
妊娠中から産後まで、しっかりと骨盤をサポートしたい方におすすめです。
ぜひ、さらしのメリットを活かして快適な産後生活を送りましょう。