腰に負担をかけない座り方|仙骨座りのリスクと改善ポイント

  • 2022年12月4日
  • 2025年6月29日
  • 腰痛
  • 腰に負担をかけない座り方ってどんな座り方?
  • 正しく座るコツを知りたい。
  • 床座りは腰に良くない?

 

こんな、お悩みありませんか?

 

実は、何気なくしている床座りや脚を組む座り方が、腰痛や股関節痛を引き起こす大きな原因になっている可能性があります。

 

腰に負担をかけない座り方のポイントは、次の通りです。

 

●骨盤に負担をかけない座り方

  • 坐骨で座る
  • 足裏は床につける
  • 足指を内股にする
  • 胸を張って顎を引く

 

正しく座ると言うと「背中を伸ばす」イメージかもしれませんが、実は身体の土台である「骨盤」を意識することで簡単に正しく座ることができます。

 

座り方を変えるだけで股関節や腰痛などの症状がグーンと良くなる方もいます。

 

骨盤に負担をかけない正しい座り方について、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

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腰に負担をかけない座り方

腰に負担をかけない座り方

腰に負担をかけない座り方とはどんな座り方なのか、詳しく見ていきましょう。

 

腰に負担をかけない座り方のポイント

腰に負担をかけない座り方は、「坐骨で座る」ことです。

 

坐骨とは、お尻の下にある骨で、ここに体重をかけることで骨盤が自然と立ち、腰椎への負担を最小限に抑えることができます。

 

坐骨で座るためのポイントは、以下の通りです。

 

  • 椅子に深く腰掛け、骨盤を立てる
  • 足裏は床につける、膝は90度を目安に曲げる
  • 足指を内股にする
  • 胸を張って顎を引く

 

坐骨で座ることで、腰への負担が軽減され、腰痛予防や姿勢の改善につながります。

 

坐骨で座る

 

仙骨で座る

 

なぜ、足裏は床につける?

足裏を床につけると背中の筋肉に力が入りやすくなります。

 

背中の筋肉に力が入ると姿勢が保ちやすく疲れにくい。

 

例えば、次のような座り方は注意が必要です。

 

●注意

  • つま先立ちになっている。
  • イスのキャスターに足を乗せている。
  • 脚を伸ばしてかかとだけついてる。

 

座り方 足の位置

関連動画:よくない座り方

 

なぜ、足指を内に向ける?

脚を内股にすると骨盤が立ちやすくなる。

 

これは身体の連動した動きの仕組み。

 

脚を内股にして「猫背」で座るのは背中がキツイです。

 

座り方 脚

 

腰痛を悪化させる「仙骨座り」とは?

腰痛 仙骨座り

腰痛を悪化させる仙骨座りとはどんなものか、詳しく見ていきましょう。

 

仙骨座りとは?

仙骨座りとは、背中を丸めて骨盤を後ろに倒した姿勢で座る状態のこと。

 

イスに浅く腰かけて背中が丸くなると姿勢は、「猫背」になります。

 

この姿勢が習慣化すると、

 

  • 骨盤が後傾して腰椎に大きな負担がかかる
  • 椎間板への圧力が増加して腰痛を悪化させる
  • 筋肉のバランスが崩れて姿勢が歪む

 

などのリスクが高まります。

 

特に長時間デスクワークをしている方やスマホ操作が多い方は、無意識に仙骨座りになりやすいため注意しましょう。

 

正しく座る

 

 仙骨座り対策(腰痛予防)

仙骨座り対策は、次の通りです。

 

●イスの高さを調整する
膝が90°なるようにイスの高さを設定する。

●長時間同じ姿勢を避ける
座ったまま適度に体を動かし、骨盤への負担を分散させる。

●円座を使う
円座を活用して骨盤をサポートする。

 

これらを取り入れるだけでも、仙骨座りはぐっと減り、腰痛の予防や症状改善につながります。

 

 仙骨座りを続けるとどうなる?

仙骨座りが続くと、次のようなリスクがあります。

 

  • 骨盤が後傾し、腰椎(腰の骨)に負担が集中する。
  • 腰痛・お尻の痛み・しびれを引き起こす(仙腸関節炎)
  • インナーマッスルが弱まり、腰椎が不安定になる
  • 姿勢が悪くなり、肩こりや猫背の原因になる

 

デスクワークやスマホ操作で無意識に仙骨座りになる方が多いので、日頃から正しい座り方を意識しましょう。

 

「床座り」「脚を組む」は腰に負担がかかる

脚組 腰痛

日常生活の座り方にも腰痛の原因がたくさん潜んでいます。具体的にどんなものがあるのか詳しく見ていきましょう。

 

床座りの種類とそのリスク

床に座ると骨盤が後ろに倒れ、腰椎に大きな負担がかかります。

 

特に次のような床座りの姿勢には注意が必要です。

 

●長座(足を前に投げ出す座り方)
長座は腰が丸まりやすく、腰や骨盤に強い負担をかけます。座イスも同じく長座姿勢になりやすいため、腰痛予防のためには避けたい座り方です。

 

あぐら
あぐらは骨盤が後傾し、腰で体を支える座り方になりやすいため、腰痛や股関節の不調の原因になります。

 

あぐら姿勢

 

●立膝
立膝も骨盤が後傾し、腰への負担が大きい座り方です。また、尾骨が床に当たることで仙腸関節炎を引き起こすリスクもあります。産後の授乳時に立膝座りをしている方は特に気をつけてください。

 

腰を悪くする座り方 立膝

 

●横座り
横座りは股関節や足首の動きを歪ませやす、歩行時のバランスを崩して骨盤や身体の歪みを作る原因になります。

 

【腰を悪くする座り方 横すわり

 

 脚組みは左右交互にすれば大丈夫?

脚を組むと、骨盤が傾いて左右の筋肉バランスが崩れ、腰痛や股関節痛、猫背などを引き起こします。

 

また、左右交互に脚を組み替えても、バランスは取れるわけではありません。

 

▶︎参考動画:本当に大丈夫?左右脚を組み替えていますから

 

腰を悪くする座り方 脚を組む

 

 まとめ|腰に負担をかけない座り方は坐骨座り

腰痛 仙骨座り

腰痛や猫背などでお悩みの方は、まずは「坐骨で座る」ことを意識しましょう。

 

仙骨座りや脚を組むクセは、腰椎や仙腸関節に負担をかけ、腰痛や姿勢不良の大きな原因になります。

 

ポイント

  • 仙骨座りを防ぐためには、「坐骨で座る」ことを意識するのがポイント。
  • 正しい座り方のステップ(骨盤を立てる・足裏を床につける・足指を内に向ける)を習慣にする。
  • 長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かし負担を分散させる
  • 床座りや脚を組む習慣がある方は、意識的に避けることが大切。

 

座り方を変えるだけでも腰痛予防・改善につながります。

 

今日から、正しい姿勢を意識して腰への負担を減らしていきましょう。

 

腰痛にお悩みの方は、医師や整体師にも相談しながら、無理なく改善を目指してください。

 

この記事の執筆者

しらひげ鍼灸整骨院 白髭勝博

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