- 出産してから、腰の痛みがつらい。
- 腰が痛くて思うように育児ができない。
- 産後腰痛におすすめのマットレスを知りたい。
こんな、お悩みありませんか?
実は、産後の腰痛は「マットレス選び」でも大きく変わります。
骨盤がゆるみ、筋肉が弱っている産後の体に、硬すぎる寝具や沈み込みすぎるマットレスは大きな負担になります。
この記事では、整体師の視点から「産後腰痛の仕組み」や「産後腰痛に合うマットレスの選び方」をわかりやすく解説します。
さらに、育児中でもできるやさしいストレッチも紹介しますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
産後腰痛の原因
産後の腰痛の原因には、どんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
妊娠時の負担
妊娠中は、腰や骨盤にものすごく負担がかかります。
例えば、お腹に2キロのペットボトルを巻き付けて、生活をしてみましょう。
すると、腰や骨盤にもの凄く負担がかかりませんか?
妊婦さんは、妊娠後期では四六時中、そのような状態で生活をしています。
なので、妊娠中の腰や骨盤への負担が、産後の腰痛の一因になります。
産後骨盤はグラグラ
本来、骨盤は内臓を守るために、頑丈な造りになっています。
骨盤を構成する「仙腸関節」でも1〜3㍉ほどの動きと言われます。
しかし、出産時は「リラキシン」というホルモンにより、骨盤を支える靭帯が緩み、骨盤がグラグラになることで産道が広がり出産ができます。
リラキシンは産後も2ヶ月ほど出続けるため、骨盤はグラググらの状態です。
骨盤はグラググらの状態で、抱っこ、授乳、家事、良くない座り方をすることで、腰に負担がかかり腰痛の原因になります。
妊娠による運動量の減少
妊娠前に比べて、妊娠中は運動量が減る方が多いです。
もちろん、医師に制限をかけられている方や個人差はありますが、運動量が減ると腰や骨盤を支える筋肉・靭帯が弱り負担がかかりやすくなります。
すると、腰痛を起こす原因になります。
抱っこ・授乳
上記でお話ししたように、産後は腰や骨盤にもの凄く弱っている状態です。
腰や骨盤が弱っている状態で、今までの生活ではすることが無かった、抱っこや授乳と言った体勢がさらに、腰や骨盤に負担をかけ、腰痛を起こす原因となります。
寝返りが少なくなる
出産直後の骨盤周りの痛み、恥骨痛などで、寝返りが少なくなることが、腰痛の原因になることもあります。
また、赤ちゃんと添い寝をすることで、無意識に寝返りが少なくなり、腰痛を起こす方もあります。
腰痛とマットレスの関係
体に合わないマットレスは、腰痛の原因になることがあります。
例えば、反り腰や猫背の人が硬いマットレスを使うと、腰や背中に隙間ができて、体に負担がかかります。
また、体重が重い人が柔らかいマットレスを使うと、腰の部分が沈み込み腰痛の原因になります。
このように、自分の状態に合ったマットレスを選ぶことが大切です。
▶︎関連記事:マットレスは「硬めと柔らかめ」のどっち?選び方のポイント
産後腰痛のマットレス選びのポイント
産後腰痛のマットレス選びのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
硬さ
産後腰痛におすすめのマットレスの「中間の硬さ」です。
硬めのマットレスは、産後の体が疲れている時には向きにくい。
また、比較的に女性に向く柔らかめのマットレスも、赤ちゃんとの添い寝などを考えると、産後には向きにくい。
なので、産後腰痛には、「中間の硬さ」のマットレスがおすすめ。
厚さ
マットレスの厚さは、7〜15cmほどがおすすめ。
5cm以下のマットレスは、薄すぎて単体で使うのは不向き。
5cm以下のマットレスはヘタったマットレスの補助的に使ったり、硬めマットレスの補助として使うのがおすすめ。
20cm以上のマットレスは、確かにホテルのような快適感を得ることができます。
しかし、私の経験上、小さい子供と一緒に寝ていると、「吐き戻し」「おねしょ」などがあり、洗えたり、簡易に買い替えられる方がいいと感じました。
なので、私は産後のマットレスは、7〜15cmほどがおすすめします。
通気性
マットレスは、通気性はいい方がおすすめ。
通気性が悪いマットレスは、寝汗や湿気が溜まり「カビ」「ダニ」の発生原因になります。
これは、産後に限ったことではありませんが、赤ちゃんと一緒に生活をするとなると、特に一層注意したいポイントです。
衛生面
上記でお話ししたように、育児中は「吐き戻し」「おねしょ」など、思わぬトラブルがたくさんあります。
また、赤ちゃんは体温調整が苦手で、少しの気温の変化で汗がびっしょりです。
なので、マットレスのカバーはもちろん、出来ればマットレスも洗えるものが衛生的でおすすめです。
産後腰痛におすすめマットレス
産後腰痛におすすめのマットレスは、、ニトリの「Nブレス プラスエア プレミアム」です。
Nブレス プラスエア プレミアムの特徴は、次の通りです。
- ブレスエアーを使用
- 高い弾力性で寝返りがしやすい
- 厚さ10㎝
- ローテーションできる
- 硬め、柔らかめを調整できる
- マットを洗うことができる
- 通気性がいい
※出典:ニトリ店頭チラシ
産後腰痛を軽減するためのストレッチ方法
産後腰痛を軽減するためのストレッチは、「腰伸ばし運動」です。
腰伸ばしのやり方は、次の通りです。
●腰伸ばし運動のやり方
- 四つ這いの姿勢をとる
- 手を少し前について背中を伸ばす
- お尻を後ろに引きながら背中を丸める
- 呼吸に合わせてゆっくり10回ほど繰り返す
▶︎関連動画:腰伸ばし運動
ハイハイ運動は、股関節を深く曲げながら荷重をかける動きで、股関節の動きを引き出すのにぴったりです。
●ハイハイ運動のやり方
- 床に四つ這いの姿勢になる
- 右手・左膝→左手・右膝の順でゆっくり交互に動かす
- ゆっくり大きく動かし、左右10回を目安に行う
どちらの運動も、痛みが強いときやしびれが出るときは無理をしないように行いましょう。
▶︎関連動画:ハイハイ運動について
▶︎関連動画:やってみた、ハイハイ運動
まとめ: 産後腰痛とマットレス選び
この記事では、「産後腰痛の原因」と「産後に合うマットレスの選び方」について解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 産後の腰痛は、骨盤のゆるみ・筋力低下・育児姿勢による負担が主な原因。
- 産後の骨盤はリラキシンの影響でグラグラしやすく、腰に負担がかかる。
- マットレスは“中間の硬さ”が理想的で、硬すぎ・柔らかすぎはNG。
- 通気性・衛生面を考慮して、洗えるタイプや通気の良い素材を選ぶと安心。
- 腰痛軽減には、腰伸ばし運動やハイハイ運動などの軽いストレッチも効果的。
産後の体は想像以上にデリケートです。「腰が痛い」「寝ても疲れが取れない」と感じたら、無理をせずマットレスの見直しをしてみましょう。
自分の体に合うマットレスを選ぶことで、腰への負担を軽減し、育児もより快適になります。
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