ぎっくり腰の痛みが治らず、マッサージをしてもいいのか迷っていませんか?急性期のぎっくり腰に悩む方は多く、間違ったケアで悪化させたくないと思うのは当然です。
この記事では、ぎっくり腰でマッサージをしてもよい場合や、注意すべきポイントを分かりやすく解説します。具体的な症状の見分け方や、マッサージが効果的な理由、さらに避けるべき方法についても詳しく説明します。
正しい知識を身につければ、痛みを和らげる手段として安心してマッサージを取り入れられます。ぎっくり腰の症状を少しでも軽減し、日常生活を快適に取り戻すための第一歩を踏み出しましょう。
記事のポイント
- ぎっくり腰でマッサージをしても良い場合とは?
- 揉むときの注意点とリスクを回避する方法
- 一時的な緩和だけでなく根本改善を目指すポイント
ぜひ最後まで読んで、ぎっくり腰ケアの正しい方法を知ってください。それでは、さっそく見ていきましょう。
\簡単 分かりやすい/
原因・対処法・ストレッチ
ぎっくり腰でマッサージをしてもいい場合
ぎっくり腰でマッサージをしてもいい場合は次の通り。
⚫️ぎっくり腰でマッサージをしてもいい場合
- 腰のやや上の方の痛み。
- 明らかに腰の「凝り」が痛い。
- ある程度、動けている状態。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
腰のやや上の方の痛み
ぎっくり腰で痛みがやや上の方の時はマッサージをしてもOK。
具体的にはぎっくり腰の症状は大きく3つあります。
- 腰のやや上(腰骨の横)
- 腰のやや上(真ん中)
- 腰のやや下(ウエスト)
上記のうち腰のやや上(腰骨の横)は、筋肉の「凝り」が痛みの原因になっている可能性があるので、揉むことで筋肉がほぐれて症状が軽減します。
また、「腰のやや上(真ん中)」、「腰のやや下(ウエスト)」の場合は仙腸関節での症状なのでマッサージをしてもさほど症状は改善しません。
明らかに腰の「凝り」が痛い
ぎっくり腰で明らかに凝りが痛いときはマッサージをしてもOK。
具体的には仕事や日常生活で中腰、前屈み姿勢が多く、自分で腰の「凝り」を認識している人。この場合もマッサージで筋肉がほぐれて症状が軽減します。
ある程度、動けている状態
ある程度、動けている場合もマッサージをしてOK。
この場合はぎっくり腰を改善するよりもリラクゼーション的な意味合い。マッサージをすることでリラックスでき、身体を動かすきっかけになれば、結果、ぎっくり腰を根本改善につながります。
ぎっくり腰で揉むときの注意点
ぎっくり腰でマッサージをするときの注意点は次の通り。
- 強くマッサージしない
- ぎっくり腰を起こして直ぐはNG
- 揉むことが根本改善ではないことは心しておく
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
強くマッサージしない
ぎっくり腰でマッサージをするときは、強く揉まないようにしましょう。
具体的には揉むときの強さや気持ち良さと改善スピードは比例しません。また、強く揉むことで炎症をぶり返し悪化することもあるので注意しましょう。もしマッサージをするならオイルマッサージのように、さする感じのマッサージにしましょう。
ぎっくり腰を起こして直ぐはNG
ぎっくり腰を起こして、直ぐは揉まないようにしましょう。
具体的にはぎっくり腰の急性期は炎症が強いので冷却が効果的。また、ぎっくり腰を起こして「強い痛みを少しでも緩和したい」「仕事が休めない」と言って、とりあえず揉んだら良くなる、という思考にならないように気をつけましょう。
▶︎関連記事:ぎっくり腰はどれくらいの期間で良くなる?
揉むことが根本改善ではない
ここまで読んで頂いた方はご理解頂けていると思いますが、揉むことが根本改善ではないことを理解して揉むようにしましょう。
例えば、腰の上部に「凝り」があるとします。そして、腰の凝りが痛みを起こしている場合、凝りをほぐせば一時的に痛みは緩和されるでしょう。しかし、凝りがほぐれても「凝る原因」が改善された訳ではありません。この場合、結局、その場しのぎになってしまいます。
根本改善するのは凝りをほぐすと同時に、身体を動かしたり、凝りを作らない身体作り身体の使い方もすることが大切です。
ぎっくり腰で楽な姿勢と座り方
ぎっくり腰の時はどんな姿勢をすればいいのか見ていきましょう。
横向きで寝る
ぎっくり腰の初期で歩くのもツラい時は横向きに寝て安静にするのが楽。
⚫️ぎっくり腰で楽な寝方
- 横向きで寝る
- 抱き枕を持つ
- 背中にタオルを入れる
- 硬めの布団
強い痛みは3日ほどで徐々に軽減してきます。その間は無理をせず腰を冷却し安静にしましょう。
ぎっくり腰の時はどんな寝方をしたら良いのかお悩みの方も多いでしょう。ぎっくり腰になると、少し身体を動かすだけで激痛が走り、寝返りをするのも大変ですよね。そんなぎっくり腰の痛みが強い時に、少しでも痛みを緩和する寝方を以下にご紹介します。 […]
ぎっくり腰の大きな痛みは、いつまで続くのでしょうか?また、仕事をどのくらい休む必要があるのか、不安に思う方もいらっしゃると思います。本記事では、ぎっくり腰の回復経過について詳しく解説いたします。 ●ぎっくり腰が[…]
ぎっくり腰になったとき、「温めるべき?それとも冷やすべき?」と迷うことはありませんか? 結論として、ぎっくり腰の際には「冷却」することを推奨します。なぜなら、ぎっくり腰は急性の炎症だからです。温めるのは、症状が落ち着い[…]
正しく座る
急性期が過ぎて少し動けるようになたら、次は正しく座りましょう。
⚫️ぎっくり腰で楽な座り方
- 骨盤を立てる
- 腰を伸ばす
- 足裏は床につける
- 硬めの椅子に座る
骨盤が後傾して腰が曲がった姿勢はその時は楽かも知れませんが、腰にものすごく負担がかかるので避けるほうがいいでしょう。
腰に負担をかけないようにするには座り方が大切。骨盤を立てたらいいと言われるがよく分からないとお悩みの方もいるはず。 骨盤に負担をかけない座り方は次の通り。 ●骨盤に負担をかけない座り方[…]
ぎっくり腰の時に整骨院は意味がない?
ぎっくり腰を起こして直ぐの激痛がある時は家で「冷却」をして「安静」にする方がいい。
歩くのもままならないほど激痛をなんとかしたいと思うかもしれませんが、施術をしても「少しマシかなぁ?」ぐらいであまり変わりません。強い痛みは3日ほどしたら徐々に軽減してくるので、もし整骨院や整体院に行くならその時期に行くほうがいい。
ぎっくり腰になったとき、「温めるべき?それとも冷やすべき?」と迷うことはありませんか? 結論として、ぎっくり腰の際には「冷却」することを推奨します。なぜなら、ぎっくり腰は急性の炎症だからです。温めるのは、症状が落ち着い[…]
ぎっくり腰の大きな痛みは、いつまで続くのでしょうか?また、仕事をどのくらい休む必要があるのか、不安に思う方もいらっしゃると思います。本記事では、ぎっくり腰の回復経過について詳しく解説いたします。 ●ぎっくり腰が[…]
整骨院でぎっくり腰に健康保険は使える?
整骨院でのぎっくり腰に対する健康保険の適応は「ぎっくり腰になった原因」によります。
例えば、電球の交換をしていて脚立を踏み外して転倒しそうになりぎっくり腰になった場合は健康保険の適応になるでしょう。しかし、長時間の車の運転後、車から降りようとしたらぎっくり腰になった場合は健康保険の適応にならないでしょう。
なぜ、健康保険の適応にならないのか?それは、怪我でないから。整骨院で健康保険が取り扱えるのは「捻挫」や「挫傷」です。上記の場合、長時間であっても車から降りる時に「捻挫」や「挫傷」するとは考えにくいと私は考えます。
さらに、長時間の車の運転後、車から降りようとした時にシートベルトに引っかかり転倒しそうになった、もしくは、ランドクルーザーのように高さのある車でステップを踏み外して転倒しそうになった場合であれば「捻挫」や「挫傷」の可能性があるので健康保険の適応になりえるでしょう。
なので、整骨院でのぎっくり腰に対する健康保険の適応は詳しい原因によって変わるので、担当される柔道整復師の説明をしっかりと受けましょう。
整骨院と接骨院はどう違うの? 整骨院と整体院のどちらに行けばいいの? しらひげ こんにちは、しらひげです。 今回はこんなお悩みを解決していきます。 &[…]
ぎっくり腰に針治療は効果的?
繰り返しになりますが、ぎっくり腰を起こして直ぐの激痛の時は何か手を加えても「少しマシかなぁ?」ぐらいであまり変わりません。なので、針治療でも同じ。歩けないほどの激痛の時はまず「冷却」と「安静」にして、激痛が治ってから針治療を受けるのがいいでしょう。
ぎっくり腰は癖になる
ぎっくり腰を繰り返している、もしくは、定期的にぎっくり腰になるのなら「ぎっくり腰になる原因」を理解し改善することが大切です。
ぎっくり腰の原因は次の通り。
●ぎっくり腰の原因
- 腰の筋肉の凝り
- 背骨の柔軟性の低下
- 運動不足
- その他
また、ぎっくり腰の予防にコルセットを常用している場合もぎっくり腰にの原因になることがあるので注意しましょう。
突然、腰に激痛が走り一瞬にして動けなくなるぎっくり腰。「ぎっくり腰の原因は何?」とお悩みの方もいるはず。ぎっくり腰の原因は次の通り。 ●ぎっくり腰の原因 腰の筋肉の凝り 背骨の柔軟性の低下 […]
ぎっくり腰のときはコルセットをした方がいい? ぎっくり腰のときはどんなコルセットがいい? 寝る時はコルセットを外す? 突然、腰に激痛が走りトイレに行くのツラいぎっくり腰。ぎっくり腰の急性[…]
ぎっくり腰になったら揉んでもいいの?(まとめ)
ぎっくり腰の痛みが治らないとき、マッサージが適切かどうか迷いますよね。本記事では、ぎっくり腰のマッサージに関する正しい知識と注意点を解説しました。
⚫️ポイント
1. ぎっくり腰でマッサージをしても良い場合
- 腰のやや上の方が痛い場合
- 筋肉の凝りが主な痛みの原因の場合
- ある程度動ける状態で急性期を過ぎた場合
2. 注意すべき点
- 強く揉まないこと(炎症を悪化させる可能性あり)
- 発症直後(急性期)のマッサージはNG
- マッサージだけで根本改善は期待しない
3. マッサージの効果
- 筋肉の凝りが原因の痛みを一時的に軽減し、リラックス効果を得ることができます。
マッサージを取り入れる場合は、自分の症状が適しているかを確認しましょう。また、急性期には冷却や安静を優先し、必要に応じて専門医に相談することが重要です。
ぎっくり腰を正しくケアすることで、痛みの軽減だけでなく、根本的な改善へとつなげられます。この記事の内容を参考に、無理のない範囲で実践してみてくださいね。
\簡単 分かりやすい/
原因・対処法・ストレッチ