変形性股関節症でお悩みの方で「プール運動がいいと聞くけど、本当に効果があるの?」と疑問に思っている方も多いはずです。
変形性股関節症を改善する運動として、プールでの運動を私はあまり推奨しません。理由は水中の負荷をかけない状態で運動をしても、日常生活では常に体に負荷がかかる状態で生活をしているから。
このページでは股関節痛をなんとか軽減しプール運動は股関節にいいと聞くけど実際はどうなのだろう?という方に向けて分かりやすく解説しますので、ぜひ、最後まで読んでください。
それでは、さっそく見てきましょう。
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変形性股関節症に水中ウォーキングは効果的?
私は変形性股関節症を改善するのに水中ウォーキングを推奨しません。
その理由についてお話ししていきます。
変形性股関節症にプール運動をすすめない理由
変形性股関節症の改善にプール運動をおすすめしない理由は、水中の負荷をかけない状態で運動をしても、日常生活では常に体に負荷がかかる状態で生活をしているからです。
日常生活では関節に負荷がかかる
私たちは日常生活で、デスクワークや電車・車での移動など、体重を股関節に乗せる動作が多くなります。
関節には常に負荷がかかり、強度を保つ必要があります。
プール運動は補助的な役割
もちろん、痛みが強いときやリハビリ目的であれば、プール運動は有効なケースもあります。
水の中なら股関節への負担が少なく、安心して動かせるというメリットもあるでしょう。
ただし、股関節を根本的に強化したい場合は、陸上で体重をかけて動く運動(ウォーキングなど)がおすすめです。
水中ウォーキングのメリット
変形性股関節症の運動で水中ウォーキングのメリットについてお話ししていきます。
股関節に負担をかけない運動ができる
プールでは浮力が働くため、股関節や膝への負担が軽減されます。
医師から「股関節や膝に負荷をかけてはいけない」と指示が出ている場合は、プール運動は安心して取り組める運動法の一つです。
筋力強化
水の抵抗を活かした運動は、筋力強化にもつながります。
ゆっくりでも大きく動かすことで、普段あまり使わない筋肉をしっかりと動かせます。
横の動きや泳ぎなど、さまざまな動きを取り入れると、さらに効果的です。
ただし、変形性股関節症で歩くときの痛みは、筋力がつくだけでは改善されないこともある。
カロリー消費が高くダイエット効果が期待できる
水中は水の抵抗が大きいため、カロリー消費が高くダイエット効果が期待できます。
特に、体重の増加が股関節痛の原因の一つになっている場合、体重管理も大切です。
水中ウォーキングを取り入れながら、股関節の動きや歩く力を回復させる運動を併用すると効果的です。
リラックス効果もありストレス軽減に役立つ
身体を動かすことで、心身ともにリフレッシュできます。
コロナ禍の自粛期間にも「運動不足でストレスが溜まった」と感じた方が多いのではないでしょうか。
心の健康を保つためにも、適度に身体を動かすことは大切です。
筋力強化
水中は水の抵抗があるので筋力強化にはなります。
この場合、ゆっくりでもいいので大きく動かすと、たくさん筋肉を使うので効果的に筋力強化を行なえます。
また、横の動きや泳いだりさまざまな動きを織り交ぜて動く方がいいでしょう。
リラックス効果
身体を動かすとすっきりします。
人の身体は本能的に動かすようにプログラミングされています。
記憶に新しいコロナの緊急事態宣言時の自粛で身体を動かさないと、みんな、ストレスが溜まって普段運動をしない方もウォーキングをし始めたりしました。
心の健康を保つためにも身体を適度に動かすことは重要。
水中ウォーキングのデメリット
変形性股関節症でプール運動をするデメリットについてお話ししていきます。
歩く力の回復には不十分
プール運動では浮力によって関節への負荷が軽減される一方、日常生活に必要な「歩く力」を養うことが難しいです。
歩く力をつけるには、実際に体重をかけて歩く運動が必要です。
股関節を支える筋肉やバランス感覚も、地上での歩行でこそ鍛えられます。
●ワンポイント
水中ウォーキングで脚の筋肉がついても、歩く力の回復には直接つながりにくい点に注意が必要です。同じように、股関節に負担がかからない運動としてエアロバイクもあります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
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着替えや移動が面倒で続けにくい
プールでの運動は、着替えや髪の毛を乾かすなどの手間がかかります。
これが面倒になり、続けにくい理由になる方も多いです。
短時間で手軽にできない
ちょっとした隙間時間やお買い物ついでに運動することができません。
また、プールまでの移動も必要なので、忙しい方には負担に感じることもあるでしょう。
水中ウォーキングで体重が減れば股関節痛は軽減する?
「股関節が痛いのは体重が増えたせいでは?」と思い、水中ウォーキングでダイエットすれば一石二鳥では?と考える方も多いかもしれません。
しかし、実際には体重増加だけが股関節痛の原因ではありません。
体重増加だけが原因じゃない
体重増加は確かに股関節への負担を大きくする要因の一つです。
ですが、それだけが痛みの原因ではないことも多いのです。
例えば、左右の体重バランスが「右足7:左足3」になっていた場合、右側の股関節に過度な負担がかかって痛みが生じやすくなります。
体重を減らしても痛みが残るケースも
「体重を減らせば痛みがなくなる」と単純に考えがちですが、実はそれだけでは不十分です。
体の使い方や姿勢のバランス、筋力の低下など、他にも股関節痛を引き起こす要因はさまざまです。
結論:股関節痛対策は体重管理+バランス改善が大切
体重管理はもちろん大切ですが、それ以上に股関節にかかる負担を減らすために、左右のバランスや筋力を整えることが欠かせません。
ダイエットだけに頼らず、正しい運動やリハビリを取り入れていくことが大切です。
変形性股関節症におすすめの運動は?
ここでは、変形性股関節症の症状を軽減するにはどんな運動がいいのかお話ししていきます。
おすすめは「ウォーキング」
股関節痛の原因のひとつに「荷重不足」があります。
これは、日常生活で体重をしっかり股関節に乗せて動かす機会が少ないことで起こる症状です。
なので、変形性股関節症の症状を軽減するのにおすすめの運動はウォーキングです。
デスクワークや乗り物移動が多い方は要注意
特にデスクワークや車移動が多い方は、歩く時間が少なくなりがちです。
その結果、股関節に必要な荷重刺激が不足し、関節の強度や柔軟性が低下してしまいます。
関節の潤滑油が不足し、サビつくリスクも
荷重が不足すると、関節内の潤滑油(滑液)が十分に分泌されなくなります。
この状態では関節が「サビついた状態」になりやすく、痛みや炎症の原因になります。
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変形性股関節症に水中ウォーキングは効果的?(まとめ)
水中ウォーキングは、股関節や膝に負担が少なくリハビリや痛みが強い時期に有効です。
ただし、浮力で負荷が軽減されるため、日常生活で必要な「歩く力」を鍛えるには不十分です。
一方、ウォーキングは股関節にしっかり荷重をかけ、筋力やバランスを整えるので、根本的な改善に役立ちます。
運動は目的に合わせて選び、無理なく続けることが大切です。