「冷却」が大切な理由とアイシングのやり方について解説

「冷却」が大切な理由とアイシングのやり方について解説
この記事は 11 分前後で読めます。

・冷却をした方がいいと聞くけど、本当に効果があるの
・冷えピタや保冷剤でも代用できる?
・どうやって冷却する?

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

結論、冷却は大切です。体を動かした後は関節に熱を持ちやすいので冷却をするのがいい。

冷却の正しい知識を身に付けることで、症状の改善だけでなく、再発防止やセルフケアにも役立てることができます。

この記事では、冷却がなぜ大切なのか、正しいやり方、そして注意点を詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

それでは、さっそく見ていきましょう。

なぜ冷却する?

なぜ、冷却が大切なのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

人の身体は熱を作っている

人の身体は、熱を作っています。

なぜなら、常に動いているから。

例えば、座っていても、内臓や脳は動いています。

すると、「熱」が発生します。

身体は常に動いていることで熱が発生し、呼吸、排便、汗など、熱を「放熱」しています。

ただ、人の身体は放熱する機能よりも、熱を作り出す機能の方が圧倒的に多い

なので、身体が作り出して、放熱しきれない「熱」を取るために、冷却をすることが大切。

熱がこもる炎症となる

放熱する機能が少ない状態で、たくさん熱を作り出すと「炎症」を引き起こします。

例えば、たくさん食べると胃腸に炎症(胃炎)を起こします。

たくさん考えると頭に炎症(知恵熱)を起こします。

たくさん歩くと膝や足首に炎症(腫れる)を起こします。

その他にも、肺炎、気管支炎、胃炎、結膜炎、口内炎、膀胱炎、うつ熱、歯周炎、関節炎、踵骨炎など…。

熱がこもりやすい原因

熱がこもりやすい原因は、次の通りです。

●熱がこもりやすい理由

  • 放熱機能が弱い
  • たくさん使う
  • 関節がサビている

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

原因1:放熱機能が弱い

上記でお話ししたように、身体は熱を作り出す一方で、放熱機能もあります。

しかし、放熱機能は、「呼吸、排便、汗をかく」と非常に少ない。

呼吸が浅かったり、便秘ぎみだったりすると、さらに放熱機能は弱くなります。

原因2:たくさん使う

車のオーバーヒートと同じ。

たくさん使う使い方続けると、熱が大量に発生して炎症を起こします。

考え過ぎて起きる「知恵熱」なども同じ。

原因3:関節がサビている

関節の炎症で言うと、「関節がサビている」のも、炎症を起こす原因になります。

例えば、自転車を思い浮かべてみてください。

サビた状態で、自転車をこぐとチェーンは、熱くなって壊れますよね。

このサビた状態は、運動不足で体を動かしていないと、起こります。

炎症を抑えるには冷却が一番

身体が熱を作り過ぎて、こもった熱を抑えるには、冷却が効果的。

パソコンやスマホ、は扇風機などで冷却しますが人間は、「氷みず」が効果的。

理由は、人の身体の60%は水分なので、同じ液体の「氷みず」で、冷却すると効果的。

冷却のやり方

冷却のやり方

続いて、実際の冷却のやり方を詳しく見ていきましょう。

氷の準備

冷却をするときに準備するものは、次の通りです。

  1. 氷を入れる袋を用意する。
  2. 袋に氷を入れる。
  3. 袋に水を入れる。

冷却の場所

どのような症状であっても、ますは「骨盤」を冷却しましょう。

理由は、身体の土台であり「動きのはじまり」の部分になるから。

場所は、腰のやや下側。

仙骨といわれる部分、腰とお尻の中間あたりになります。

冷却をする場所

これに加えて、症状がある患部も冷却してOK。

  • 股関節:付け根あたり
  • 膝:左右と後ろの3方向から
  • 足首:左右せで挟む
  • 首:背中側で下を向いて出っ張るところを中心
  • 肩、肘:左右に挟む
  • 手首:上下に挟む

足首や手首を捻挫した時は、バケツに氷みずを入れて足や手を突っ込むのもOK。

冷却でよくある質問

冷却の疑問

冷却に関する疑問に答えていきます。

Q1:どうして氷みずなのですか?

氷みずは2〜4°の温度を、安定的に保つことが出来るから。

例えば、ビールを冷やすのに「冷凍庫に入れる」のと、「氷みずに付ける」のとでは、どちらが早く冷えるでしょう。

正解は氷みずの方。

なぜなら、液体のどうしの方が熱交換が早いから。

人の体は血液やリンパなど、「液体」が多く氷水の方が、効果的に冷却ができる。

Q2:いつ冷却しますか?

ウオーキング運動など使った直後がいい。

野球のピッチャーでも試合で登板した後は、直ぐに冷却していますよね。

もし、できなければ一日の終わりなど、決めて行うのもOK。

ウオーキングしない日でも、一日に1回冷却するのがおすすめ。

Q3:どれぐらい冷却しますか?

目安は20分ほど。続けて行う場合は、1時間ほど間隔を空けて行ってください。

腫れや炎症が強い場合は、1日に4〜5回ほど行ってください。

Q4:直接ですか?

はい。氷のうを患部に直接あてます。

苦手な方は、ハンカチガーゼなどを一枚挟んでもOK。

挟挟む布が厚すぎると、冷却効果が弱まりますので注意してください。

Q5:冷え性ですが大丈夫ですか?

ご自身のお身体と相談して、無理のない範囲で行ってください。

局所の冷却なので、急激な体温低下が起きるわけではありません。

Q6:アイスノン・保冷剤でもいいですか?

アイスノン・保冷剤は便利ですが、冷蔵庫に入れたジェル状態だと、直ぐに温度が上がるので冷却効果が弱い。

冷凍庫で凍らせた状態では、凍傷を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

Q7:シップでもいいですか?

シップは、お薬を皮膚から浸透させて、鎮痛効果を得ています。

貼った瞬間は、ひんやりと感じますが、冷却の効果は、期待できません。

Q8:冷えピタでもいいですか?

冷えピタは冷たいというリラックス効果であって炎症の熱が取れる訳ではありません。

逆に貼ることで熱がこもりやすくなります。

もし貼るなら1時間程度のリラックス効果にしておきましょう。

Q9:冷却はお風呂の前がいいですか?後がいいですか?

どちらでも大丈夫。

お風呂の場合、42℃以上で15分以上入浴すると、身体に熱がこもりますので、注意が必要です。

Q10:冬場でも冷却しますか?

冬場でも身体に熱はこもるので冷却は行います。

お風呂の後や毛布をかけたりと工夫してみてください。

Q11:カイロは貼ってもいいですか?

鎮痛を目的とする場合、温めても冷やしても、どちらでも鎮痛効果が期待できます。

しかし、温めると熱を加えるので炎症が強くなる可能性があります。

また、熱を加えて続けると、皮膚や細胞の働きが悪くなったり、骨や軟骨が溶けて変形を作る原因にもなります。

冷却が大切な理由とやり方(まとめ)

今回は、冷却がなぜ大切なのかとその正しいやり方について解説しました。

【記事のポイント】

1.なぜ冷却が必要なのか?


人の身体は熱を作り出し、それが放熱されずにこもると炎症を引き起こします。

炎症を抑えるためには冷却が効果的です。

2.冷却の効果的なやり方


氷と水で「氷水」を作り、患部や仙骨(腰とお尻の中間部分)を直接冷やします。

時間の目安は20分程度が適切です。

3.代用品の注意点


シップや冷えピタ、保冷剤は冷却効果が不十分で、かえって炎症を悪化させることがあります。

氷水での冷却をおすすめします。

4.冷却を行うタイミング


運動直後や炎症が強い場合には1日に4~5回ほど行うのが効果的です。

また、冷え性の方は体調に合わせて行いましょう。

冷却を正しく行うことで炎症を抑え、痛みの軽減や再発防止につながります。

症状の悪化を防ぎ、日常生活を快適にするために、ぜひこの記事を参考に冷却を取り入れてみてください。

この記事の執筆者

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください→自己紹介

TOPへ